娘のトリセツ (小学館新書 く 7-1)

著者 :
制作 : 黒川 伊保子 
  • 小学館
3.45
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本棚登録 : 675
感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098253814

作品紹介・あらすじ

妻、夫に続く「家族のトリセツ」第3弾!

ベストセラー『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』に続く
「家族のトリセツ」シリーズ待望の第3弾は
父親のための『娘のトリセツ』。

父親にとって、無条件にかわいいのが娘。

しかし一方、男である父親にとって、
異性である娘には不可解な言動が多く、
接し方に戸惑う場面が多い。

幼い頃には
「大きくなったらパパと結婚する」
といっていた娘が思春期になると豹変し、
「ウザい! あっちへ行け!」
と言われて深く傷ついている父親も数知れず。

しかし、それでも。

娘を幸せにするのは、父親の責任である。

そして娘が幸せになるかどうかは、実は父親の接し方にかかっている。
父の愛は、娘の一生を守るのだ。

娘を持つ父親なら誰もが必ず読んでおくべき必読の一冊。

そして実は、誰かの娘である女性にとっても欠かせない一冊である。
「女性の幸せ」を形づくる「最初の1ピース」に、思わずハッとするはずだ。

感想・レビュー・書評

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  • といういうわけで『妻のトリセツ』に続いて黒川伊保子さんの『娘のトリセツ』です!

    三姉妹の父でもあるひまわりめろんさんが「愛されなくてもいい!せめて嫌わないで!」という切実な魂の叫びとともに手に取った本書!果たして救世主となるのか!(ババーン!)

    内容的にはファザコンの筆者(娘)が自分の父親をひたすら賛美しまくるだけっていう、ただただ鼻につくものでしたw(笑とけ笑とけ)
    でもその軽妙な語り口も含めてなかなか面白い「読みもの」ではありましたよ

    ただね〜
    娘との関係性を良くするには結局まずは妻との関係性を良くするべし!なのよ
    いやいやいやそっちが無理だったからせめて娘たちとは…と思ってこっち読んでんじゃん!っていうね
    ちょっとあなた人の話し聞いてた?
    いやマジでマジで!聞いてなかったでしょ?聞いてないから簡単にそんなこと言うんだわ
    そうに違いないわ
    ちゃんと聞いてたら「妻との…」とか言い出すはずがないもの
    がっかりだわ!もう380メガがっかりだわ!
    え?がっかりってなんかの単位なん?だわ!

    もういい!今後ともひっそりと草葉の陰で娘たちの幸せを願い続けるわ!いやまだ死んどらんわ!

    • おびのりさん
      大丈夫、養いましょう。
      大丈夫、養いましょう。
      2024/02/29
    • 1Q84O1さん
      散りました…
      儚く消えました…
      しかし、一休という男がいたことを…
      一休の生き様を…
      忘れないで…
      2024年2月29日その時歴史は動いた
      散りました…
      儚く消えました…
      しかし、一休という男がいたことを…
      一休の生き様を…
      忘れないで…
      2024年2月29日その時歴史は動いた
      2024/02/29
    • ひまわりめろんさん
      一Qさん
      感動をありがとう!
      まぁ結果歴史は動いてないんだけども(それは言わんといたれよ)
      一Qさん
      感動をありがとう!
      まぁ結果歴史は動いてないんだけども(それは言わんといたれよ)
      2024/02/29
  • 娘をもつ父親としては読まない理由はありません。
    もっと早く読んでおけばよかったと思います(笑)
    もう遅い...

    本書のメッセージは
    ・妻が一番、妻ファースト
    ・妻や娘に5W1Hの問題解決型の質問はNG
    ・父親の「悲しみ」が娘の自尊心を作る

    染みたのは「5W1Hの質問」
    娘とコミュニケーション取ろうとして、こちらから話す言葉はいつも「5W1Hの質問」でした。
    これは、大反省。
    今からでも改めたいと思います。

    「妻ファースト」や「父親の悲しみ」はもう遅いかな...

    筆者の父親ってすごい方だったんですね。
    本書を読むことで、自分の娘へのかかわり方が全くできていなかったことがわかって、気持ちが沈んでしまいました(涙)

    ということで、まだ、娘が小さい方には必読の本!

  •  黒川さんのトリセツシリーズはいくつか読んでいるが、同じ女性をテーマとした娘のトリセツとかぶる部分が多く、目新しい発見はなかった。しかしAIの観点から脳機能を研究する著者が、脳科学の観点から女性の行動パターンと対応策を具体的に説明しており、合理的で分かりやすい内容であった。

  • あなたの質問に娘や妻がイラッとして反撃してくる理由【娘のトリセツ】1 | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト
    https://serai.jp/living/1070315

    娘のトリセツ | 書籍 | 小学館
    https://www.shogakukan.co.jp/books/09825381

  • 娘2人を持つ身として買わない理由が見当たらないこの本。『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』については、まあ、どーでもええって事で喰い付きませんでしたが、普段から『キモい』『臭い』『死ね』『2度死ね』と普段から言われ続けている私としては、是非トリセツをしっかり読んで3度目の死亡を回避するべく、扱い方を勉強する為に、読む前に沐浴し、身を清め瞬き少な目で読んでみました。
    まず、触りの著者と亡き父と思い出話には、自身を落とし込んだことでもう鼻が熱くなり、文字が読めなくなるくらい感動しました。ありがとうございます。
    で、まとめると妻ファーストであり、娘に5W1Hの質問は駄目、怒るのでは無く悲しめ、まあ、特別な事は書かれておりません。ググれば出て来るありきたりの内容。つーか、どう読んでも筆者の亡き父の自慢話で有り、その素晴らしい父に育てられた私は成功したのよ的な、本人はマウントを取るつもりは無いと申しておりますが、がっつりマウントを取っております。本当にありがとうございます。

    まあ、個人の性格が有りますので、確かにこーしたらグレ易いとか、アホになるとかと言うのは分かりますが、自身の父の教育方針と育て方が1番で有り、それをトリセツと言うのは言い過ぎであり、ただ本のタイトルを『娘のトリセツ』と付けたのは企画勝ちであり、流石小学館と言う事で何も役に立たないトリセツでした。本当にありがとうございました。

  • 年頃の二人の娘を持つ父親としては、もっと早く読んでおけばよかったと思いつつも、良好な関係を二人の娘と築けていることに喜びを感じる。
    本書では、小さいころからの接し方を中心に記載しているので、私の場合は少々手遅れであるが、上記の通り、それなりに良好な関係を気づけていることに安心感がある。
    一方で「反抗期は成長に欠かせない」と記載されているが、二人の娘ともに大した反抗期がないことで、お互いに親離れと子離れが出来ていないことが少々心配ではある。
    また、本書のベースは「女性脳と男性脳」にあるので、娘だけでなく、妻や周囲の女性(部下や上司)と接するときにも役立つ内容が満載である。

    以下、本書からの抜粋。
    ・いきなり「5W1H」で質問されると緊張する。
    ・対話には「心の対話」と「問題解決の対話」があり、女性脳は前者、男性脳は後者。
    ・人間の脳は何万年も前に形成された狩猟時代に適応したままのため、現代社会には適応できていないことを意識する必要がある。
    ・話の呼び水には、「相手の変化に気づいて言葉にする」「自分に起こった出来事を話す」「相談する」の三つがある。
    ・親切にされた脳より、親切にした脳の方に充足感がより多く残る。
    ・心をつなぐテクニックは「弱音を吐いて、慰めてもらう」ことなので、妻だけでなく、娘にも弱音を吐いた方が良い。ただし、思春期の間だけは避けるべきである。
    ・思春期は、生殖器官を成熟させるために、実際の生殖器よりも、生殖ホルモンが多めにでることで、娘を変えてしまうのである。
    ・父親と良好な関係を築いてきた娘は、父親には何を言っても許されると思っているので、父親が嫌がることでも平気で言う(臭いとか)。
    ・言葉は、相手のために紡ぐもので、自分の気持ちを垂れ流すためのものではない。頭に浮かんだことを、そのまま口にするのではなく、細心の注意を払って言葉に発するべきである。
    ・やる気、好奇心、集中力、思考力、想像力、記憶力など、これらは「頑張って精神力で発揮する力」ではなく、脳内ホルモンによって制御される「神経信号の働き」によるものである。
    ・女性脳は自分が大好きであり、自我が強い。だから、だれよりも大切にされたいと思っている。
    ・「こうなりたい」を目標とせず、「こうしたい」を目標にする。前者では失敗したら終わりだが、後者なら何度でも挑戦ができる。
    ・父親は、無条件に娘を愛し、妻を尊重し、父親の思いと違ったことをした時には叱るのではなく、悲しんでやらなければいけない。

  • 娘との関係を見つめようと購読。作者のお父さんは偉かったと思う内容だった。内容は本文中にもあったが「私は書評などで『この人の根拠のない自信に、最初は辟易とするけれど、そうかなと思わせる何かがある』と書かれたことがある」との感想に近い。作者は考察の積み重ねとし、どちらが正しいか、どっちが勝っているかという概念がある意味欠落しているのだという。そうだろうか?辟易するところについて、客観的な実験結果と作者の主観による理由付けに違和感を覚えるところがあるのだと私は感じた。

  • 図書館にて。
    娘を持つパパ向けの本と知らずに借りたが、とても楽しめた。
    この本の前書きによると、男にとって娘を持てることは神様からのギフトとのこと、うちのパパと娘を見ていて本当にそう思うし、ぜひパパにも生涯そう思っていただきたい。
    今後娘が心が折れるほどに反抗したとしても、それは自己責任(この言葉大嫌いだが)、ママは助けられないので、どうか自分で何とかしてほしい。
    この本はその手助けになると思う。
    そのときまでに購入して、本棚にそっといれておくか。

  • 娘は父親の生きざま(主に妻への態度)で男性とはいかなるものかを学ぶ。
    父親の「背中で見せる」は案外伝わらないので言葉にするのが無難

    妻や娘にいきなり5W1H系の質問をしてはいけない
    この質問を受けると「心の対話」の回路を遮断し、「問題解決型」の回路になる。
    男性はもともとゴール志向型の「問題解決の会話」をしがちなので注意する。
    「心の対話」はけっして質問から始めない。話の呼び水は次の3つ。
    ・相手の変化に気づいてことばにする (褒める、気遣う、ねぎらう、感謝する)
     ※ただし、思春期の娘は父親が生理的に気持ち悪いので変化に気づかれるのすら勘弁ということで、他の二つの方法にした方が無難
    ・自分が感じたこと、自分に起こったことをちょっと話す。
     ※相手を和ませる目的なので、家に帰って一言目を発する前に少しは考えるべき
    ・相談する、頼りにする、弱音を吐く
     ※自分(頼られた側)が働きかけて相手が変わるのことの方が満足度が高い

    親が学問や趣味を持つことで、この世に複数の価値観や世界観があることを教えられる。
    男性は客観性を獲得しやすいが女性は主観を言葉にするのが得意。女性が今後の社会で生きていくために客観性は力になる。物理学、経済、政治、多言語コミュニケーション、音楽や芸術など、学問は客観性を学ぶことでもある。(ものの見方を豊かにするために勉強する)

    思春期の娘をコントロールしようとしてしこりを残さないように。
    父親に対する態度には、悲しそうな顔で絶句する、あたりが適当。
    父親に暴言を吐くようなことは社会的にも問題があるので母親がたしなめるべき。

    13歳になる前くらいに脳の演算装置が子供から大人になる。しかし記憶データが1-2年遅れて大人脳に変わるので、14歳ぐらいは演算とデータの齟齬でいらいらする。
    自分の気持ちも分からないので、直接それを尋ねるのではなく、社会的事案のような第三の話題を振る。スルーされることもあるが、その場合は自分の考えを伝えて反応が得られれば、娘の世界観が垣間見える。
    社会的事案を客観的に話し合うことは脳の成長にも良い。文脈を理解する能力も高まる。身近な人間関係を基軸にするより話しやすい。

    やる気、集中力、思考力、想像力、記憶力 などは、いわゆる精神力ではなく脳内ホルモンの制御による神経信号の働きなので栄養は大事。思春期の成長のために各種栄養を使っているので食事には要注意。卵には脳内ホルモンに大事な動物性アミノ酸、ビタミンB、葉酸、コレステロールが含まれている。
    血糖値が下がるとだるくなり、上げるためのホルモンは気持ちを尖らせる。低血糖は空腹時に甘いものを食べる癖から起こるので朝食で甘いものを食べるのはよくない。

    男は狩りをするための感性、女は自分と愛するものを守る感性を優先して成長する。女子の自分大好き、誰よりも大切にされたい、は生殖本能に基づいた欲求。
    思春期の脳は「世界」のほとんどが「自分」で占められていて、その自我の大きさのために苦しむ。「理想の自分」を目標としてしまうと常に不満で飢餓感を抱えることになる。
    男性脳は「自分」ではなく「成果」を評価されたいが、女性脳は「成果」ではなく「自分」を認めてほしいので、まず娘を「無条件」に愛するべき。
    その上で、一番目は妻であることを知らせ、「両親が仲良し」ということと「自分は一番ではない」という事実によって、娘の肥大する自我を幸せに刈り込むことができる。
    妻と娘が揉めた場合はどちらが正しいとかで判断しないで必ず妻の味方をする。遺伝的に似ている娘と共感しがちではあるが、そこで一緒になって妻の悪口を言ってはいけない。
    妻を大事にすることで娘が男性(夫)に対する信頼を持つことができれば、仮に娘が愛され上手ではなくても人生を守ってくれる。

    父親の「悲しみ」が娘の自尊心を作る。娘が意に沿わない行動をとったときに「悲しみ」を伝えるえることで「父が悲しむことはしない」が人生のガイドラインになればいい。


  • 二匹目、三匹目のドジョウなので、致し方ないが、『妻のトリセツ』に比べると、大変中身が薄い。『妻のトリセツ』の著書によるエッセイと捉えた本、と思えば良いかと。体験談が少し多すぎ。確かに『妻のトリセツ』を当てたスター作家だが、この身ひとつの体験談で惹きつけるにはまだまだ、と思うのだが。
    幾つか貴重な示唆、見解が少しだがあることも事実なのは補足しておきます。

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著者プロフィール

黒川伊保子(くろかわ・いほこ)
1959年長野県生まれ。奈良女子大学理学部物理学科卒業。
(株)富士通にて人工知能(AI)の研究開発に従事した後、コンサルタント会社、民間の研究所を経て、2003年(株)感性リサーチ設立、代表取締役に就任。脳機能論とAIの集大成による語感分析法を開発、マーケティング分野に新境地を開いた、感性分析の第一人者。また、その過程で性、年代によって異なる脳の性質を研究対象とし、日常に寄り添った男女脳論を展開している。人工知能研究を礎に、脳科学コメンテーター、感性アナリスト、随筆家としても活躍。著書に『恋愛脳』『成熟脳』(新潮文庫)、『人間のトリセツ ~人工知能への手紙』(ちくま新書)、『妻のトリセツ』(講談社+α新書)、『定年夫婦のトリセツ』(SB新書)、『息子のトリセツ』(扶桑社新書)、『思春期のトリセツ』(小学館新書)、『恋のトリセツ』(河出新書)など多数。

「2022年 『女女問題のトリセツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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