新九郎、奔る! (1) (ビッグコミックススペシャル)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098600014

感想・レビュー・書評

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  • ゆうき先生の時代劇。まだ主人公も元服前で、長い長い大河物語のまだほんのプロローグと言った所。
    今はまだ、側室腹で田舎でのびのび育てられた千代丸(後の伊勢新九郎→北条早雲)が、正式に足利将軍家に仕える伊勢一族の一員として迎えられ、早々に権謀術数の渦に翻弄される過程から、読者も応仁の乱前夜の社会情勢を追体験して行く感じで物語が進められている。
    所々に現代のカタカナ語が使われていたり、登場人物がいきなりホワイトボードよろしく簾を使って説明を始めたりというお遊び場面は、どこか手塚治虫を彷彿とさせる。
    幼いながら利発で洞察力も度胸も兼ね備えた主人公が、京の都から如何にして関東の地に風雲をもたらすのか? 次の展開が楽しみで仕方がない。

  • うちの一族にとって「北条」と名の付くものは全て不倶戴天の仇敵であり『信長の野望』プレイして、優秀な人材を捕縛しても必ず誅殺していた俺様です。ここで北条早雲一代記を読むことになろうとは…ゆうき先生も罪なお人だ。少年期の「千代丸」の目を通した、応仁の乱前夜の京都。今にも豪雨になるんじゃないか、と思わせる不穏な雲行きのもと、千代丸の家・伊勢家を中心に、複雑怪奇な勢力地図が描かれます。両親は一日にして権勢を失い、逐電を余儀なくされたりするし。この後、ガチでぶつかる山名宗全と細川勝元の描き方が、とても興味深かった。

  • 積ん読中。

  • おでかけにはポカリお忘れなく。
    角の自販機でコーヒーを。

    みたいなノリだなあと読み進んでいけば、やっぱりそのとおりでした。見事に室町時代感がなくって、撮影が終わったら白い幕の向こうにサンドイッチや飲み物が置いてあってみんなで食べるんでしょう?みたいな。

    だってゆうきまさみだものーっ


    愚痴を言わせてもらえれば、主人公以外の区別がほぼつかなくって誰が誰だかわからないのが難点かも。あ、山名宗全は区別ついた!

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著者プロフィール

漫画家。1957年北海道生まれ。80年デビュー。『究極超人あ~る』で星雲賞マンガ部門、『機動警察パトレイバー』で小学館漫画賞少年部門受賞。近作『白暮のクロニクル』『でぃす×こみ』『新九郎、奔る!』。

「2019年 『ゆうきまさみ 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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