7SEEDS 外伝 (フラワーコミックスアルファ)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098700288

作品紹介・あらすじ

その後のメンバー達は!? 本当の完結編!

2017年夏、16年の連載期間を経て、ついに最終回を向かえた
大ヒット作「7SEEDS」!!

人類滅亡を阻止するため、未来へと送られた若者達は、崩壊していく地下から脱出し、佐渡島で生きていくことを決意した。
そして、最後まで生き残ったのは30人のメンバー達だった。

食べ物や住む場所の確保など、「生活」に必要な作業を協力しあわなければならない日々がついに始まった!
ナツは、花は、嵐は、安居は、新巻は・・・。
それぞれがそれぞれに複雑な思いを抱えるメンバー達。

そんな中、涼が花に会いに来たことで、思わぬ事態に・・・!?

壮絶な日々を乗り越えた30人の、その後を描いた、
本当の完結編がここに!

感想・レビュー・書評

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  • 過ぎてしまったことは、無かったことにできないけど、新しいことはできる。みんなもそれぞれの役割で、生きていこうとしている。安居やナツのその後が観れたのは本当に良かった。

  • 自分の性格がどちらかと言えばナツっぽいタイプなのもあるのかもですが、長い間読んで来たけど全てのキャラの中で結局のところ花はあんまり…でした。なんでかはわからないんですが、だって色々持ち過ぎじゃない?ただ花は、(安居や涼との不協和音も含めて)その鼻持ちならない感が絶妙ではありました。

    やってきたことを振り返れば、安居(と涼)が悪いのはわかるし、花はもちろん、花以外の人や昔のチームメイツが安居を遠ざけてしまう気持ちもわかる。それはそれといいつつ、日常的に色んなカップル同士いちゃいちゃされるのも、読みたいのはそこじゃない感があったりして。いや…いいんですけど。
    花の安居へのトラウマというか、どうしようもなく感情が上向かず、向き合うことを拒絶してしまう相手の存在というのは、傷の深さを考えさせられるし田村先生やっぱり上手いと思う、BASARAの頃から。

    夏のAチームは未来に来ることと生き残ることを目標に育てられてきた人たちなので、その点で言えば、「未来に来た」意味を他のチームの人たちより深く考えてこれから活躍していくんだと思うし、現時点ではみんな若くて頑なで、その想いの部分でしか安居と繋がれ無いんだろうな。

    多分この間を埋めて、彼らがこれ以上傷付け合わずに共存していくには時間的だったり物理的な距離が必要なんでしょう。まあね?きっと安居は日本で収まるようなタイプじゃないんだぜ〜とかも考えつつ、でもきっと安居は守る存在がいて輝くと思うので、いつかどこかで、彼が真に安らぎを得られるような場所と誰かに出逢えますように。その時まで頑張れ安居。そう願わずにいられません。

  • 漫画として面白い所いっぱいあった。本当に新しい秋ヲさんの顔覚えられない(ごめん)前の顔も格好良かったよね?

    これ読む前は、「安吾いつか許されたらいいな」って思ってたけど、罰するとか許すとかじゃないんだなって思った。

    「ただ、近くにいることが怖い」「近寄らないで」でグサってきた。花しか見てない暴力があったんだろうなって思った。
    反省してる人がいたら「許してあげなよ」って思うけど、彼女にしかわからない恐怖があるんだろうな。
    罰した所でそれは救われない。花の周囲を味方にして安吾をはぶらない所は偉いなって思う。傷つけかえさない所が。

    ギリギリ命を繋げたシェルターもあったらいいなって思った。ちまき父(涙)

  • 伝外として別にした意味が分からなかった。
    洞窟までで一区切りというのは分かるけど、その後日談なのでBASARAのように続けて良かったような。
    洞窟で株を上げたキャラが結局は、疎外される。現実はそんなものなのだろうけど、洞窟シーンが長かっただけに、あれだけ頑張ってこの扱いって……洞窟でのキャラの成長どこ行った?と思ってしまった。

    もっとリアルに言えば『力のある男性がその場を仕切る』が現実で、男キャラたちが大人しく和気あいあいとしてる方がファンタジーでは?とも思ってしまう。
    ファンタジーにもリアルにも振り切れない微妙な感じがモヤっとする。

  • その後の生活
    安居がんばれーーーー

  • 7SEEDSの後日談。
    安居のための最終巻であるようにも感じた。
    安易に「許す」「許さない」の話にせず、しかし安居自身が自分でやるべきと思うことを見つけられて、とても良かったと思う。
    個人的には、安居の味方でありたい気持ちが強い。

    ◆ちまきの絵
    ちまきの絵と、そこに刻まれた夏Bの(嵐の)名前に生かされたと言う花。
    ちまきは「そんなつもりじゃなかったんだけど…」と呟きますが、良いですね、これ。
    この厳しい世界の中で、全く生産性はないけどただ好きなことをやって、でもそれが誰かの心に届く。
    いかようにも受けとれると思うけど、これは「だから好きなことをやれ」とかそういう薄いことを言いたいんじゃなくて、ただ「自由でいていい」ということだと受け取りました。
    誰かのために頑張ることも自由だし、好きなことをやるのも自由。
    その様を見て不快に思うのも、希望を見出すのも自由。
    自由でいていい。

    ◆レベル1
    本編を読んでいる時はさほど気にしていない表現だったのですが、茜の「くるみはまた別のレベル1を始めたんよ」という台詞でハッとしました。
    自分も同じような考えを持っていたからです。
    割とみんな考えることなのかな。
    本作では、「母親レベル1」という意味で使用されていましたね。
    私がこの表現を使う趣旨は、この世界にはありとあらゆるものをレベルに見立てられるので、人に上とか下とかないよね、という意図で使いますが、色々面白いですね。

  • Bookwalkerで全巻セットが20%オフ+40%ポイント還元だったので、10巻までは無料で読んでたけど、ついでに大人買い(笑)
    短期間で一気に読めたのはよかった。これ、16年もリアルタイムて読んでたら辛かったな(笑)。BASARA以降追いかけるのやめててよかった。

    さて、この物語で一番救いがないのが安吾。憎まれ役から悲劇のヒーロー(?)的なポジションになるのもなかなかない感じ。唯一心を開いたのは嵐というのもなあ…。んてもって、涼とのコンビは死ぬまで続きそうだし。涼にパートナーがいなかったら、この二人の未来は暗い感じだけど、そうならなくてよかった。

    この作者の物語は、人の暗部をえぐる力があり、特に現実でも物語でもありがちな偽善に気づかせてくれる。
    という部分が好きかな。

  • 花が安吾に受けた心の傷は永遠にいえることはない…
    安吾と涼は外国へ旅立つ

  • 相変わらず感情の密度がえげつない…

  • 全巻とても楽しく読ませていただきました。
    1番感情移入したのは安居です。花が安居を拒否したのは分かりますし、おかしいとは思いません。
    が、安居は明らかに不遇の人物だったなと思います。それがなんでかと言うと、この作品の中では「愛し合える異性パートナーに出会えなかったから」なんでしょうね。安居の良いところに惚れる女性がメンバーにいたら、安居の罪を一緒に悲しんで、皆と橋渡ししたと思います。だって、安居以外のメンバー…夏Aの人たちも人を殺してるし、桃太がもっと心の弱い普通の子供だったら、夏Aメンバーへの恐怖から拒否し続けてもおかしくない。花も、夏Aにとっては兄弟同然の友達を殺した大量殺人鬼の娘。親の罪は娘と関係ないと頭で分かってても、生理的に拒否するメンバーが出ても全くおかしくないです。けど、皆は許されていて安居だけは花に拒否され、皆からもなんとなく避けられてしまう。これも安居の自虐が強すぎてパートナーが出来ず自分の罪から目を逸らさず酔ってしまった故の部分はありますが…。涼が最後に、「花が唯一安居のパートナーになり得た、だから邪魔だった」と言ってるのには、作者のメッセージを感じさせます。安居、きっと涼に愛されて、女性から遠ざけられてしまっていたね。なので安居だけのせいではないかと思います。結果的には、皆の罪は何となくなかったことになり1人悪者になって旅立つ、重要な役目を負ったなと思います。安居が旅立ったあと、皆が末長く上手くやっていくには、いつか皆が自分達の罪も認めて、安居を受け入れなくてはと思うのですが…どうでしょうね。

  • いくら優秀な人だったとしても、1度起こしてしまった間違いは修正できないんだなぁ、と安吾を見て思った。

    夏のAの「逃げるという選択肢」が思い浮かばなかったところに教育の怖さを見た。身の回りでもあることかもしれない。

    1人で生きられる人はいないし、生きる手段だけで人は生きていけない。(芸術だって必要なのだ)

    方舟はどうなったんだろうなぁ。

  • 難しい問題だったけど、納得いける落としどころ
    涼とまつり、良い…

  • 完結した人類が絶滅した後の未来へ送り込まれた若者達のサバイバル物語の外伝というか続編。佐渡で生活し始めた彼らのその後の物語。残っている感情的なしこりや行き違いとうまく付き合いながら未来に向かって生きていくしかない、という、まさに現実の人生でもその通りな結論で。でも、これで本当に本当の最後なのだそうで、ちょっと寂しい。

  • レンタル。旅の無事を祈る。子供たちが解凍される話も読みたいなぁ。

  • やっと読めた外伝。というより、その後のお話。
    みんなが未来に向かっていて希望がみえて嬉しくなり、応援したくなった。
    安居の後悔。つい第三者はそっちの思いも分かるからいいじゃないと思ってしまっても、だからって安易には戻れないという事をした、と厳しく現実を描く田村先生ならではの書き方。ちささんの言葉が刺さりました。
    終わりではなく続いていくんだね、と思えて外伝を読めて良かったと思う。
    個人的にはまつりちゃんと涼が一緒に行けて良かった。

  • 素晴らしいのひと言。花や周囲の人が安吾の罪を許せないのは当たり前のことで、それでも受け入れる部分は受け入れる強さとやさしさを持ってくれていてよかった。
    もっと続いて欲しかったな~、ここで終わりというのが残念すぎる。

  • 安吾、不器用だけどいい子。
    また海外で新たな出会いがあるのかな。完結編。

  • 7seeds完結編。佐渡島の定住生活が描かれています。
    安居…不憫な子!!
    リーダー格の花が許さないと、コミュニティに入れてもらえないのか…。
    嫌いな人間と共存するスキルはあった方が良いと思うけどね。
    まぁでもその後の生活が読めて楽しかったです。

  • 安吾切ないけど仕方ない。それだけのことをしたんだからね。ただ、彼にも誰か寄り添う寄り添える人ができるといいな。

  • 外伝となっているけど、自分としては完結編としていただきました。

    佐渡に生活拠点を築くお話。
    安吾と涼は許されるのか。

    これにて完結。
    正直、途中だれるところはあった。
    先が見えないのはそういうお話だからいいんだけど、お使いクエストの連続みたいになってちょっと飽きたところもあった。
    地球の長い午後みたいなの読みたかったのにそうではなかったという、読み手の問題もあった。
    SFとしてはやや甘い作りだったし。

    けど、最後まで到達してみれば一貫して筋の通った良い物語でとても満足でした。
    この先の彼らを想像する楽しみがあるというのは素晴らしいことだ。

    振り返ってみて、一番好きなのは冬チームのお話だったかな。それと鷹さんの再生の物語。
    なっちゃんの成長モノ視点も濃厚で良かった。

  • ものすごく本編の続き。外伝ではなくて、そのまま37巻として出せばよかったのでは?
    佐渡のシェルターを脱出して、いよいよ島で生活を始める準備をするみんな。やっと全員が集まって、新たなグループ分けもできて、家を建てる場所、水捌けの問題、陸海両方での食べられるものの採取、地形の探検……明るい冒険ものという感じで、読んでいて楽しかった。
    そんな中でも、涼と安吾は離れた場所で二人きりで暮らし、こっそりみんなの生活をサポートする。
    花の許せない気持ちも分かるし、時間がたつにつれてあのふたりを受け入れてもいいと考える人たちが出てくるのも分かる。たぶん、昔の「村八分」もそういう機能だったんだろうなぁと。
    解決策としては、やっぱり離れるしかないよね。ということで、船をもらって外界に出ていくのだが、まつりちゃん、偉し!よくついてった!でも、正真正銘のへんな三角関係になるのね~(笑)これから船の中で3人で大丈夫かしら(笑)

    佐渡のみんなの生活が安定するにつれ、ラブな関係もちらほら出てきて、組み合わせが楽しかった。最後のパパの物語もじーんと来た。

    とても長いこと、楽しませてもらった作品だった。たいてい誰かの目線になりがちだけれど、この物語は、主役が固定されていなくて、まさに群像劇として、すばらしいバランスを保っていたと思う。そこが一番のお気に入りポイントでした。

  • 本当に本当の意味で最終巻。淋しい(´・ω・`)

    安吾見てて辛かった。やってしまったことはもうなかったことには出来ないから、どんなに謝っても十六夜さんの命は帰ってこないから、だから責められても自業自得なんだけど…
    育ち方が育ち方だっただけに憎みきれないよ。自分のすべきことを見つけたのは良かったけど、たまに帰ってくることで皆と自然に関係を改善して行けたらいいけど。
    涼ちんにまつりちゃんがついて行けてよかった!あまりに安吾に構いすぎなんで彼女も大変そうだけどw

    最終的にはみんな落ち着くところに落ち着いてホッとしたかな。百舌さん本当はどうなってるのかは気になるけど。
    あと、蝉丸、星空の下でナツと一緒に並んでるの、立派なデートだよw この二人はくっついて欲しかったの、あの微笑ましいシーンが見られて満足(^-^)

  • 外伝がもっと続くと思った。
    終わってしまった。
    安吾と花の話は、うん、難しいよね。
    加害者と被害者。
    安吾は罪を犯して居場所を失った。
    それが、罰。
    あんなに才能があるのに。
    でも仕方ないのか。考えさせらる。
    もっと読みたかったな。
    長い年月、有難うございました!!!

  • 安居と花の問題に関して。
    ほかのお話だったら最終的に和解させると思うんだ。
    日本人ってまさしく『和』を重んじるからさ。
    このお話は花側だけでなく安居視点でも描かれてるだけに、もしかそうなるのかなぁ となんとなく思っていた。
    でもそこは徹底して一貫して描かれてて、さすがだなぁ と。
    まぁ最終的に安居も自分の欲しいものが判ったようで、それはそれで一種の救済なのかとも思う。
    そうやって「ときぐすり」が効いてくんじゃないかな、これから。
    なんだかんだで要さんのこと信頼してんだなぁ と思えるあのセリフがするっと出てくるとことかも「経過」を感じさせたなぁ。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    個人的にすんごい泣けたのが小瑠璃ちゃんのハルへのプレゼント。
    いくら他の楽器(もどき)があっても、やっぱハルはピアノ弾きなんだもん。
    もう2度と手に入らないと思っていた掛替えのないものが思いがけず目の前に現れて。
    泣けた。すんごい泣けた。こるりちゃん、GJ。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    も1つ泣けたのが、ちまきちゃんのお父さんのお話の最後のほう。
    おばあちゃん、シェルターに入れてたんだ…!
    大事な孫の父親と、孫の話をしながら過ごせてたんだ…!
    竜宮のお話を見る限り、最期はどうなったか判らないけど、それでもちまきちゃんが思ってたような哀しいその後じゃなかったんだねぇぇ。
    ちまきちゃんにはそれを知る術はないけれども、良かったねぇぇ とひとり号泣。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    全巻を通して応援していたまつりちゃんは、まつりちゃんらしく旅立ち。がんばれ!
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    そ し て!
    最終巻にしてあの刈田くんにも良いことが!
    報われる努力ってのもあるんだねぇぇ。うんうん。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    質・量ともに読み応えのある作品でした!

  • 最終巻は、助かって終わり、という感じだったので、この外伝でその後の暮らしを読めてよかった。
    私の中では、これぞ最終巻!

  • 大好きなサバイバルもの大団円! ここから始まる新たな物語はまた別の物語なのだろう! ここまで結構辛いこともあったけど、こういう終わりですごく嬉しいぞ! 特に安吾が! 安吾の行く末が心配だった……

  • この外伝でついに物語は終わってしまった。さみしい。。

    犯した罪はなかったことにはならなくて、許して欲しくてもそれを求めることがまた暴力で、許したくても心の傷はなかなか治らない。厳しいけど優しい決着の付け方だなと思った。
    散らばっていた気掛かりは丁寧に掬われ、一人ひとりの想いが伝わって、最後の最後にあの人に関わる話まであり、大満足です!確かにこのメンバーだとあの人が人気になるのは頷ける。刈田も、よかったね〜。
    この巻も表紙・中表紙がしあわせ。田村先生、長い間ありがとうございました。

  • NARUTOやDEAR BOYSもそうだったけど、本編終了後のこういった外伝、個人的には大歓迎です。長いこと楽しませてもらったキャラたちにまた会えるって、それって素敵やん。皆でたくましく生きているその後の姿、見られて良かったです。こうなると、更に今後もって欲が出てきてしまうけど、もう本当におしまいみたいですね。改めて、素晴らしい作品を有難うございました。

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