夜のくもざる―村上朝日堂短篇小説 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001449

感想・レビュー・書評

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  • 何か無性に村上春樹が読みたい!でも長編読む体力はない!!ってなった時にうってつけの本←そのまんま

    一箱古本市に向かうモノレールの往路と、店番してるほんの少しの時間で読み終えちゃいました。さらりと読めるけど、一滴二滴混じる毒っ気が好き。

  • ショートショートです。ユーモラスな言葉あそびでしょうか。挿絵もガタンゴトンでおなじみのひとです。

  • 20/99

  • 言葉遊びのショート・ショート!特に意味なし。

  • (2021/08/10読了)「世界は村上春樹をどう読んだか」つながりで。とりとめのなさがとりとめのなさを通ってとりとめのなさに終わるので、たしかに翻訳しづらかろうなあと改めて思ったり。やはり、ウミガメに食われると思って必死に防戦したのに、防衛線を突破されたら、実は一緒にトランプしたかっただけだった、てのが一番印象に。(2015/03/04読了)安西水丸展を見て、つながりで。展覧会で絵とタイトルだけ見たらまったくつながらなかったけど、シュールな短編とともに読むと、つながったり、やっぱりつながらなかったり。トランプをにぎりしめて海からやってきたウミガメ、恋人や妹がドーナツ化してしまった世界、アンチテーゼを採りにボルネオに行った伯父、インド屋さんからインドを買わないと、インドが足りないと叱られる母。「ドーナツは私だ」とフローベールの真似をしていってみた、って、ものすごく限られた世界でしか通じないのでは、とくすりと思ったり。日曜の午後に叩き起こされた電話の向こうのオガミドリさんは、脇腹の皮を削がれて、そこに塩辛を塗りつけられたおっとせいが発するような声だった、ってどんなだ、と思ったり。可笑しみ。

  • 2014.06.22

  • 大好きな短編集です。

  • もともとは、J・プレス(前半)とパーカー万年筆(後半)の広告として書かれた超短編(掌編)の集積。相方はいつものコンビの安西水丸。軽妙洒脱で、村上春樹のある種の側面が、端的にそして典型的に表れている。これもまた村上春樹。だけど、これだけを読んでは村上春樹は語れない。ところで、村上さん。オガミドリさんを、あんな風にからかっちゃいけませんよ。なんたって編集部にいる彼女は立場も弱いんですから。あれじゃあ、ほとんどセクハラです。やれやれ。

  • 村上春樹×安西水丸のショートショート作品集。挿絵も多いし、字もでかいので一瞬で読めた。あんまり何も考えないで読める作品。フィクション(のはずだよね?)なのに、ところどころ「これって実話?」って思わされる、作品や表現が混ざってて混乱しそうになる。たまにはこういうのもいいかな。2010/020

  • 2013/8/2

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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