- Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101017815
感想・レビュー・書評
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コロナ前なら結構リアリティ感じてテロ対策心配になったろうけど。
来年どうなるか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白くないわけではないのだけど、あまりにも現実とリンクする部分が多すぎて、ちょいちょい現実に引き戻されてしまう。そのため、物語の世界に入り込めず、なんとも味気なく思えてしまった。
藤井氏の作品は未来への警鐘がエンタメと混ざりあい、考えさせられつつ引き込まれる作品が多いので好きなのだか、今回は私には強すぎた。
とはいえ、テロリストから警察、舘埜チームまで、チームとして人を書くのはやっぱりうまい。皆が生き生きしている。
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あっこれはこの3月に読むのがリアルタイムベストでしたね…!
「核をもう一度」か…。
テロに関わった彼女らのそれぞれの立ち位置と理由……。
相変わらず藤井氏の長編は映画のようなドラマチックな盛り上がりが良いな。
ぜひ実写化を、といつも読後に感じるのだけど解説・説明が難しいかなあやはり。
東京五輪を控え、人的被害(風評被害含む)を食い止めるべく政府を奔走させるというこの…なんというか非常にリアリティ溢れて感じられるこの現在よ……。 -
核爆発は防げたものの核汚染の東京.それでも除染してオリンピックは開かれる.だが現実の今,新型肺炎の脅威はオリンピックを延期させる.恐るべしコロナウィルス!と思ってしまいました.二つのアプローチで犯人を追い詰めていくが,みんな協力してといかないところがどんな捜査でも問題だ.そして原子力汚染に少し詳しくなりました.
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まさに今の東京を書いている話で面白い これまでのコンピュータの話でなく物理と社会がテーマ
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紙の本を先に読了していたけど、Twitterの企画も良かった
リアルの五輪はどうなるんだろ? -
傑作
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今読むべき本、というのはこういうもののことを言うのだろう。
2011年3月11日から9年、2020年の3月11日を迎えるまでにこの本に出会い、読み終えられたことには本当になにか運命的なものを感じえない。
私たちの中に未だ深い傷を残すあの地震とあの事故にここまで誠実に大胆に向き合わせ、新しい角度から考えさせてくれたこと、強い言い方になってしまうがあの事故に対して安い感動を与えることでそれらを美化するような小説しか発表されてこなかった9年間を脱却したことを評価したい。
また、あの事故とオリンピックを結びつけ、両者の問題をさらけ出すことこの本を2020年2月という時期に文庫化したことは作者の功績であり出版社の功績である。
今、日本人が読むべき1冊であると私は思う。 -
核に関するサスペンスでためになった。