- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101018195
感想・レビュー・書評
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河合隼雄の対談集でこの本を知って買った。
感想がまだ出てこない。
後で書くと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ライフ・オブ・パイ」のように、いると思わせていなかった,という話だろう思って読んでいたら、途中で目撃者が出てきた。これで無意識による自作自演(二重人格)というオチは封じられたので、いないと思わせていた,という話なのだな、では一体誰なのか、と思わせたところで話が突然終わる。着地点が見つからずに投げ出した,という印象だ。
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山田太一氏のファンタジー小説
山田太一氏を知ったのは92年にこの本を読んだのが最初
TVではおなじみの有名人であることを中学生の私はまだ何も知りませんでした・・
この1冊から入り、新潮社の山田さんの本はすべて読みました・・
29歳の青年にどこからともなくかかる女性の声
声の主は誰なのか・・
心に響くこの声は誰なのか
日常生活に深く浸透していく女性の声
その中での青年の成長過程が描かれる、
そして声の主である女性についに出会うとき・・
なんとも独特な世界観ですが、私は一気にのめり込んだ1冊でした・・ -
再読。
河合隼雄先生の本に山田氏との対談が載っており興味をもち読んだ。
著者はとにかく変な物語を書こうと思った。それに対し河合先生は主人公が体験したこようなことが実際に身に起こると本当にそのような現象が自身に起こることがあると記述されていたからだ。
再読の今回の方が怖いと感じた。
ひょっとすると運命の歯車が狂えば誰の身の上にも起こる可能性はある。それを体験した以上、それをなかったことにはできない。
自分はごく普通であることを心の底から願いながらどこかから聞こえてくる女の声と現象に反応する。
若さゆえの願望、欲望、虚栄心から起こった行動が、その体験の後では「ごくふつうでありたい」と急転直下な「正常」への願望はまるで老境。まるで浦島太郎にも似た悲しさ。読者数が少なくて意外。 -
不思議な作品です。ついに主人公ともいえる女性は姿を現しませんでした(ネタばれですね)。
解説を読むと「愛の形」といった言葉が出てきます。でも私には判りませんでした。いったいこの作品で何が言いたかったのだろう。
声の女性は何か不幸を抱えているようです。しかし、だからといって恒夫を引きずりまわすのが許される事でもなく、まして愛の形とも思えません。ただの我が儘。そう考えてしまえば、この作品は。。。。どうも、納得できませんでした。
ただ、どこか不思議な魅力を抱えていることも確かなのですが。
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図書館本
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霊なのか自分の声なのか、作者は何をヒントに着想したのか。リアルだった。また、主人公のアメリカでの生活の描写が、何となく村上春樹の作品の感じがした。2015.6.27
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山田太一さんが本も出していたと知らなかった。この本も、あげます、のとこからうちに来たと思うけど、いいものに出会えた。是非他の作品も読んでみたい。本作品はSFチックな恋愛?っぽい感情が描かれてる。何かわからないから人は心惹かれる。平成四年の作品だが、あまり古さを感じなかった。
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1985年刊の飛ぶ夢をしばらく見ない、1987年刊の異人たちとの夏、1989年刊の本作、遠くの声を探しては、ファンタジー三部作と言うらしい。前二作より、まとまりの悪い話のように思いましたが、インパクトは、大きかったです。声の人物ってホントにいるの?。心の中の声じゃないの?と考えてしまいます。少し怖さも感じて、心に残るお話です。