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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101025063
感想・レビュー・書評
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昔から自宅にあってまだ読んでなかった。芥川龍之介最晩年の作らしいが6編いずれも全く面白くなかった。内容も文章もいまいちで、著者が芥川と知らずに読んだなら誰も評価しない作品ではないかと思った。自殺した芥川の内面を知りたいという芥川ファンであれば楽しめるのだろう。
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【読み終わって感じたこと】
「河童」を除けば全体的に陰鬱な作品であり、私の読むスピードを非常に遅くさせる力があった。「蜘蛛の糸・杜子春」を先に読んでいたから、余計に対照的な暗さを感じた。
【印象に残ったシーン】
「河童」で、胎児が産まれることを拒むシーン。芥川はこの胎児に少し自身を投影していたのではないかと思った。確かに、子供は自ら望んで生まれているわけではない。その事実に対するシビアな描写だなと思った。
【好きなセリフ】
「死にたがっているよりも生きることに飽きているのです」
このセリフは、最期には自殺してしまった芥川自身の素直な気持ちなんだろうなと思った。生きることに疲れてしまった彼の人生は一体どんな暗澹さを含んでいたのだろうと思うと、私には計り知れなかった。 -
<河童>人間社会に対する風刺。
<或阿呆の一生>芥川龍之介の苦しみ。