或る女 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.79
  • (44)
  • (57)
  • (67)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 821
感想 : 71
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (752ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101042053

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 木部という男と結婚するも数ヶ月で離婚に至った早月葉子。
    誰をも釘付けにする美しさを持った葉子であったが
    親戚の手回しでアメリカに住んでいる木村と言う男と結婚することになる。
    妹の愛子,貞世,娘の定子を日本に残し
    横浜から船でアメリカに向かった葉子であったが
    船に乗り合わせた事務長に一目惚れし,恋仲になってしまう。
    アメリカでは具合が悪いと木村を追っ払い
    結局そのまま事務長と共に日本に帰国してしまう。
    複雑な心を抱く葉子であるが,
    日本の新聞などでも不倫関係のことを大騒ぎされ
    結局親類からは縁を切られてしまう。
    他の本と読み比べると漢字が多めで,
    日本語表現として見習うべき所がたくさんあると思った。

  • 前半は少しばかり冗長だけれど、後半にかけて怒涛のように面白くなる。

  • 最後のシーンにこの作者の陰険さが集約されている。

  • 魔性型の女は必ず醜く寂しく滅びる。

  • 読んだ時、あまりの壮絶な女の人生にびびったけど、よくよく思うと、現代にこういう女って結構いるんじゃないだろうか。この時代、この世界観で美しく激しく描かれるとドラマチックだけど、よくあるゴタゴタのメロドラマの一つにも見えました。でも、男女の心の移り様がすらすらとなんだかとっても現実的に表現されていて、すこし勉強になった。。どんな美人でも、しつこかったら飽きられる!

全71件中 61 - 70件を表示

有島武郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×