小説家の休暇 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101050300

感想・レビュー・書評

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  •  「小説家の休暇」は昭和30年11月に、「永遠の旅人 川端康成氏の人と作品」は昭和31年10月に発表されたもの。三島由紀夫「小説家の休暇」。昭和30年、著者30歳の時に書かれた「小説家の休暇」は、日記形式で、さまざまな概念について著者の存念を綴ったもの。日本文化の特質は、稀有な私心なき感受性にある と。難しいけど、なんとなくわかる気もします。「永遠の旅人」は、わずか14頁ですが、川端康成の変人・奇人ぶりがよく伺えました。

  • p.2008/8/31

  • 映像で見る三島のあの声を重ねながら読むと、味わいがより引き立つ気がする。

  • オラの理解力では6割キャッチアップがギリかな。いろいろと唸らせる文章が多かったです。特に日本文学小史が白眉だったわ。
    古事記,万葉集,古今和歌集ってやっぱすごいのね。読み解くのはオレには無理なのが情けない
    「日本人は多分,このような自己放棄と出世主義という自己保全や野心とを,ごちゃまぜにして同時に遂行する民族なのであろう。そしてその果てには,必ず幻滅と復古が待っているのである」
    なんか近い未来にありそうな風景?
    三島の評論系も面白い!

  • 資料番号:010679876 
    請求記号:Fミシマ

  • 太宰治の悪口を、堂々といっていて、気にしすぎている点が、三島氏らしかった。

  • 9/13 読了。
    「小説家の休暇」はもちろんのこと、「私の小説の方法」「日本文学小史」が特に興味深く読めた。「日本文学小史」の古今集の章で花という言葉について考察している部分、まったくおんなじことを誰かの論文で読んだ記憶。三島の炯眼に改めて驚く。太宰の顔が嫌いとか言い出したのは笑った。

  • 2010/7/11大学の書店で購入

    文句なしに★5つ。

  • 作家の日記。
    三島は難しいと考えている人には取っ掛かりとしてお勧めの一冊。
    語り口が自然で、職人としての作家の姿を垣間見られる。

  • 三島由紀夫の創作に対する考えだとか、日記だとか、作家自身について知ることが出来る。潮騒執筆の裏話なんかも読める。

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著者プロフィール

本名平岡公威。東京四谷生まれ。学習院中等科在学中、〈三島由紀夫〉のペンネームで「花ざかりの森」を書き、早熟の才をうたわれる。東大法科を経て大蔵省に入るが、まもなく退職。『仮面の告白』によって文壇の地位を確立。以後、『愛の渇き』『金閣寺』『潮騒』『憂国』『豊饒の海』など、次々話題作を発表、たえずジャーナリズムの渦中にあった。ちくま文庫に『三島由紀夫レター教室』『命売ります』『肉体の学校』『反貞女大学』『恋の都』『私の遍歴時代』『文化防衛論』『三島由紀夫の美学講座』などがある。

「1998年 『命売ります』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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