殉教 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101050317

感想・レビュー・書評

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  • 「スタア」に見る偶像崇拝論、若しくは生き神としての生身。
    三島作品全体に見られる「緩やかな死」の空気が、短編ゆえに顕著に見て取れる。

  • 『孔雀』が凄く好き。
    三島由紀夫特有の匂いが感じられ、何より美しい。

  • どろっどろ。

    『獅子』の繁子に対する周囲のあの侮蔑はなんだ。ラストは寧ろ爽快。
    『殉教』は、抑圧され、暗喩に塗れた表現がエロティック。
    『スタア』の、ある表現が絶妙すぎて、そこばっか暗記できるくらい読み返した。

    彼の書き出す婉曲な官能表現はほんと無二ですね。

    「軽王子と衣通姫」「殉教」「獅子」「毒薬の社会的効用について」「急停車」「スタア」「三熊野詣」「孔雀」「仲間」収録

    • skktshrさん
      ご丁寧にコメントありがとうございました^^
      三島作品。何を読めばいいのか分からずに後回しにしてました。
      ですが79kaさんの提案のおかげで差...
      ご丁寧にコメントありがとうございました^^
      三島作品。何を読めばいいのか分からずに後回しにしてました。
      ですが79kaさんの提案のおかげで差し当たって『殉教』を読んでみようと思います!

      ※全然お節介じゃないですよ!
      人から薦められて本を読むのが好きなので(笑)
      2010/06/22
  • 短編。
    読みやすい。
    異類をテーマにしています。
    そのためか不可思議・幻想的な作品が多い。
    というかほぼ全てそう。
    最後の「仲間」は一番短いですが、一番読了後に振れる感情の幅が大きかった。

  • 表題作がとてもすき。美少年同士のサド・マゾ的関係性がたまりません

著者プロフィール

本名平岡公威。東京四谷生まれ。学習院中等科在学中、〈三島由紀夫〉のペンネームで「花ざかりの森」を書き、早熟の才をうたわれる。東大法科を経て大蔵省に入るが、まもなく退職。『仮面の告白』によって文壇の地位を確立。以後、『愛の渇き』『金閣寺』『潮騒』『憂国』『豊饒の海』など、次々話題作を発表、たえずジャーナリズムの渦中にあった。ちくま文庫に『三島由紀夫レター教室』『命売ります』『肉体の学校』『反貞女大学』『恋の都』『私の遍歴時代』『文化防衛論』『三島由紀夫の美学講座』などがある。

「1998年 『命売ります』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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