- Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101078113
感想・レビュー・書評
-
高橋源一郎の三作目。
巻末に掲載されている「著者から読者へ」を読むと、著者は「全世界について書いてみたかった」とのこと。
最終的には、とある理由で編集者から急かされ、急遽完成させたのが、当作品とのこと。
うーん、実際に読んでみても「全世界」が書かれているのか、あるいは「全世界」を書こうとしたのか、まぬけな僕には良く判らなかった。
読んでいて感じたのは「著者は小説を信じていないのではないか」「著者は言葉を信じていないのではないか」「著者は言葉の無意味性を無意味な言葉を使って描こうと無意味な行為を繰り返しているのではないか」「そんな無意味な行為を行っている著者自身を描こうとしたのではないか」といったこと。
あるいは矛盾した感じ方かもしれないが、その全く逆、つまり小説や言葉を信じきっている、だからこそ書くことが出来た作品なのではないか、といったこと。
きちんとしたストーリーは存在しない(あるいは僕に判らなかっただけかも)し、物事を白黒はっきりとさせたがる人にとっては、まずつまらないだろうな、と思います(激怒する人もいるだろうな)。
僕は特にストーリーがなくても、文章や言葉の使い方が面白ければ、また、白黒はっきりしなくても、心地よい余韻が残る作品であれば、全然問題にしません。
よって、僕は最後まで一気に面白く読み終えることが出来ました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ポストモダンって誰でも書け(ry
-
100422(c 100627)
-
古本屋で偶然見つけた。高橋源一郎の本は探してもなかなか見つからないので
少々汚かったが購入。。
でもちょっと期待はずれ。
『サヨナラギャングたち』と結局同じなんだろうね、この人の理想とする文学は。
言葉をパズルのように扱う彼の文学、俺にはまだ早いようです。
でも、新しい日本語ならやっぱり町田康みたいのに魅力を感じてしまうが。。。 -
さっぱりわからん。自分には無味乾燥で高尚を気取る純文学としか思えない。
-
---
-
高橋の源ちゃんはいつもポップでアヴァンギャルド。
(でも、正直何を言いたいのか分からない)
これは、彼の作品の中でも秀逸な作品だと思う。 -
ポストモダンを強烈に意識した初期の作品は、そのあと村上春樹の不思議な話路線に行ってくれるといいなと思っていたけど、読みが甘かった。本当はこの人にこそ、日本のバースとして壮大なる失敗作を書いてもらいたい。
-
頭良いねぇって思う作品。