わるいやつら 下 (新潮文庫 ま 1-9)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101109091

感想・レビュー・書評

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  • 4月4日 後書にあった通り、社会悪などが松本清張さんの得意技だと思われるが、この本で書かれているのは、徹底した 私利私欲から生じる悪。
    戸谷信一が捕まったあとも、反省の色なく、ただただ自分の不運を嘆いているあたりも、読んでいてゾッとした。しかし、最後の1ページで大どんでん返し。本当の悪人は???女性の怖さ、読後感の悪さ。この本では、もちろん殺人が描かれているが推理小説ではないと思う。

  • 下巻はぐいぐい読めたなあ。
    絶対これ、あとで何か一波乱あるだろ、っていう所を主人公が見逃していてもどかしい。
    主人公も十分悪いやつなのだが、ついつい肩入れしてしまう。
    シンプルな文章が余計に面白くしていると思う。

  • 図書館にて借りました。
    初・松本清長作品です。
    TV化にもなってます。米倉涼子さん素敵だった~。

    長編ですが2日で読んじゃいました。
    医師としての信用の高さ、世間から見た目、内情。
    おそろしや。

    男性としたら単純にやな奴~だけど、顔と職業が良かったら年上のお姉さま方には可愛い男♪とうつるかも。

    登場人物が全員わるいやつら(笑)
    主人公がとても甘ちゃんに見えてくるから不思議。
    最後は「うわっ!」と全てが一本に繋がるのが快感!

  • 2010/1/8

  • 自分の欲望のために、次々に女性を殺していく医師。
    冷酷非情な現代人の欲望を描く推理長編。

  • 上巻はやや退屈で星3つなのだけど、下巻でぐっと面白くなった。
    「わるいやつら」とはよくつけたもので、主人公戸谷のことをひたすら
    「悪いやっちゃな〜」と思いつつ読んでいたが、後半徐々に彼が破局に向かっていく時にはなぜか彼が可哀想になってしまった…笑。あまり男女の愛憎が絡んだ話は好きではないが、さすが松本清張、とても楽しめた。

  • けっこう面白かった。
    出てくる連中が、本当に悪いやつら。

  • わるいやつら下巻読了。見事な終わり方でした。でも網走をディスるのはやめましょう。きっとこうだろうな〜と序盤予想してたのが、中盤であれっ違うなって思い、終盤で結局それが正解でした。めぐりめぐってだましにくるね。わるいやつらのだましあいです。これはスーッとする!
    ほんとにわるいやつらだらけやん…個人的には横武さんがまさかのワルぶりでした。最後の、きっと来てくれるとしたらあいつだけだった、でじーんときた。で、終盤のチセトヨもまたね…これ…世間を騙す二人を想像するだけでたまらんものがあるね…ぞっとする…
    愛情があるなんて信じたことはなかったから、裏切られたわけではない(ㅎ.ㅎ)ぐっとくるな

  • 上巻に感想記載

  • 大切な書類を盲信的に人に預ける愚や警察が容疑者を追い込んでいく手法などが面白いです。タイトルどおり善人など一人もいません。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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