夢の逃亡 (新潮文庫 草 121-13)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101121130

感想・レビュー・書評

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  • 安部公房の初期七作品を収録した短編集。観念小説家と呼ばれていた時期に書き上げた作品だけあって、白昼夢のように現実か非現実か読者を混乱へ招く作品となっている。個人的お薦めは『名もなき夜のために』だが、そもそも唯でさえとっつき難い安部公房作品の中でも初期作は非常に難解なため、一通り代表作を読了されたあとに取り掛かられたい。

  • 持っているのは単行本だがデータがないので便宜上こちらで登録。安部公房の初期の作品群。本人の状況にもよるのかなんとなく不穏な雰囲気。あとがきの青春についての件の表現がたまらなく好きだった。「人魚伝」がなぜか読みたくなった。

  • 1977年
    「牧草」(1948年3月)
    「異端者の告発」(1948年6月)
    「名もなき夜のために」(1948年7,11月 1949年1月)
    「虚構」(1948年11月)
    「薄明の彷徨」(1949年1月)
    「夢の逃亡」(1949年秋)
    「啞のむすめ」(1949年11月)
    あとがき(1968年2月)
    解説 渡辺広士(1977年7月)

    NOTE記録
    https://note.com/nabechoo/n/ne5f35d8b9c02

    安部公房が25,6歳のときに執筆した、最初期の短編集らしい。難解だった。読みにくい文章が続きに続き、心が折れそうで、頭に入ってこない→なので面白味を感じない→なので文章をちゃんと読む気が起きない→頭に入ってこない…という負のループ。超絶うっす~らとしか物語が分からない。

  • 読む前にマルテの手記を

  • 「砂の女」とか「箱男」とか、読んだ後にはこれを。

  • 難解、ではあるが哲学的でこの難解さを逐語読み解くのがすきな人にとっては至福の一冊に違いない。

    既存の枠組みの窮屈さ。名前や定義(愛の定義含め)という思い込みによって人は規定されており、その窮屈さに気づき逃げ出そうと懸命に試みながらも閉じ込められてしまっている人たちのお話。

    だと私は思っています。

  • 070828(n 080410)

  • 大好き

  • 安部公房著

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著者プロフィール

安部公房
大正十三(一九二四)年、東京に生まれる。少年期を旧満州の奉天(現在の藩陽)で過ごす。昭和二十三(一九四八)年、東京大学医学部卒業。同二十六年『壁』で芥川賞受賞。『砂の女』で読売文学賞、戯曲『友達』で谷崎賞受賞。その他の主著に『燃えつきた地図』『内なる辺境』『箱男』『方舟さくら丸』など。平成五(一九九三)年没。

「2019年 『内なる辺境/都市への回路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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