十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。 (新潮文庫)
- 新潮社 (2009年8月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101123387
感想・レビュー・書評
-
47年前に書かれた作品らしいのですが、時代は変われど色恋は変わりません。これは手紙の書き方ハウトゥー本です。メディアが手紙からメールになっても十分活用出来る素晴らしい提案ばかりです!必読!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まだわからない
で、今日読み終わりました。
おもいやりの本。
いま、読めてよかった。
今だから大切に思える本。 -
大作家が、多くの例文を挙げて説き明かす「心に届く」手紙の秘訣
-
他人に対しての思いやりが大切です。
-
題名と、作者に惹かれて手に取りました。
こんな本も書いていたなんて・・・あなどりがたし。
立ち読みですが、面白かったのでいつか買おうと思っています。 -
遠藤周作の、亡くなってから10年後に見つかった
未発表の作品なのだそうです。60年代に書かれたものです。
手紙の書き方本です。
ラブレターの書き方に、男性編は「誘う文章」、女性編は
「やわらかい断り方」というテーマを選んでいるあたり、
時代を感じますが、いま読んでもぜんぜん古くさいカンジが
しません。モチロン、内容だとか、「~したまえ」「~ですわ」
などといった語り口は古いものですが、文章を書く姿勢だとか
考え方だとかは現代に通じるものがあるのだと思います。
やっぱり狐狸庵先生のエッセイ(ハウツーでしょうか)は
面白いです。思わず「むふふ」となってしまいます。 -
これも家の中を探せばハードカバーがあったような気がします。。。
-
やっぱり古さが先にたつかなぁ、という感じでした。手紙の例がいくつか載っているのですが、ダメな例はもちろんダメですが、良いと書いてある例もいまいちです。特に恋文例は時代と共に変わりますからね。もちろん、男の人が書いているっていうのもあるのかもしれませんが。
一つだけ現代にも通じるのは、手紙をもらうのはやっぱりうれしいよね、ってことですかね。 -
幅広い作品を生み出した、かの文豪の1冊です。
でも、何と言っても目を引くのは、数多い新潮文庫においても最長かと思われるこのタイトル。
実はこれ、書き出しの一文。つまりは、もともとタイトルが無かったのでありました。
というのも、著者の没後10年を経て奇跡的に見つかった未発表稿だったわけです。
で、気になる中身の方はといいますと、これがラブレター講座といった内容。
男性からの恋文の書き方についてが主題となっていますが、ほかにも、女性からの断り方、お悔やみやお見舞いの書き方など多岐にわたっております。
そして、そこに記された作文技術は文章全般に応用可能なだけでなく、他人との接し方、ひいてはその人の生き方全般にまで通じるものを感じます。
この原稿が書かれたのは、なんと50年前。
ですが、半世紀を経てもなおその内容が輝きを放ち続けるのは、筆者の力量もさることながら、手紙というものが“ヒトの気持ちを伝える”ためにある、という本質を射ぬいてるからなのでしょう。
読んでいて、手紙を書きたくさせてくれた1冊でした。 -
遠藤周作の秘蔵原稿