食卓は笑う (新潮文庫 か 5-13)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101128139

感想・レビュー・書評

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  • 開高健による食卓で使える世界のジョーク集。

    食事は楽しくするのが、世界のマナー(というのが作者の主張。
    ジョークの苦手な日本人のために、世界に通用する傑作ジョークを集めたのが本書。
    シンセツなことに、ジョークによっては英訳文までついているので、これを覚えてしまえば、
    そのままグローバルな食卓でジョークが言えるという、なんとも実用的な本。

    海外ジョーク特有の下ネタも結構ある。
    ただ、直接的な単語を漢字表記にしてあるという作者の心配りの結果、
    下品さを最低限におさえてある印象。下ネタがあんまりお好きではない方へも読む分にはオススメ。

    ただし、この本が出たのは昭和61年。今なお使える話がどれだけあるかはわからない。
    政治的なジョークも多いことだし(冷戦時代のジョーク等。

    それでも純粋な読み物として、落語をきいているような痛快な気分にさせてくれる本。
    構成もお洒落。
    何より装丁と挿絵を担当する柳原良平の絵は、部屋に飾ってもいいくらいに素敵だと思う。
    (柳原良平はサントリーの広告などで有名/アンクルトリスとか

    かるーく読めてなんとなく楽しい気分になれる本。
    薄いし。

  • 小話について知りたくて読書。

    尊敬する書き手さんや編集関係が口をそろえて読むべきだという著者の本。恥ずかしながら初めて読書させてもらう。

    世界中の小話についてで、やはり盛り上がる小話は時代や国に関係なく下ネタだなと思った。下ネタだけど、上手に表現して下品さを出さないことが重要かと。難しいけど。

    読書時間:約40分

  • 小話ができずば、宴は始まらない。

  • サントリーがらみで酒の席での古今東西笑い話。1ページ足らずの小噺で、一言一句でも読み飛ばすとオチが理解できなくなるため、電車で読むのは苦しい。そしてシモネタが多い。つなぎの文がやっぱりうまいんだな、これが。柳原良平などのイラストも満載。

  • いつか使うかなー、この小話たち、と考える。いや僕には知性が無いからね、俗っぽくなるだけ、と止めておくことにする。賢明。

  • ジョーク集。例えば社会主義国を風刺したもの。社会主義の建設には二つの段階がある。第一は成長の困難である。第二は困難の成長である。けっこう笑えるものが多い。

  • ○2007/12/20 
    おもしろかった。確かにこういう話をできると良いよなぁ。覚えておくだけでも脱口ベタを達成できそう。
    いくつか分からなかったり、読み流してん…?と数行戻ったりしてしまったのがあったのが悔しかった。大人のジョークを学ばなくては。
    国によりそりゃあツボは違うだろうが、根本的な"笑い"が変わらない、ってのも良いですね。勉強になりました。

  • 45分くらいでさらりと読めた。人種、国民性、身体的特徴の揶揄など今となっては笑えないものも多いが、ミュートつけたトランペットで下痢とオナラの音を模して吹いた「聖者の行進」てエピソード、ワニをとりに行く時は「共産党小史」を持っていけ、ってのがおかしかった。◆ギネスブックによると、史上最も短い戦争は、イギリスとザンジバルの1896年のもので、イギリスの38分間の砲撃で決着。その後に、第四次中東戦争のことが語られ、ナセルがロシアの軍事顧問団を雇ったのが敗因、すべて北方の寒冷地仕様で装備・戦術が組まれ、それゆえに大敗、「大丈夫だよ、耐えて耐えて冬がくれば勝利に持ち込める」と常夏のエジプトでロシア人軍事顧問が言った、というオチまでついたのが印象に。

  • 図書館から。
    自分にはあまり負に落ちないジョークばかりだった。

  • 旅行を愛する者として、ずっと気になっていた開高健さん。ついに読んじゃったー!
    ざっくり言うと、食事の席での(どちらかというとお酒の席での?)少しおエロも混ぜたトーク集。各国の笑い話集。
    笑いと食事があったら、ほかなにもいらないよなぁ。いいなぁ。

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著者プロフィール

開高 健(かいこう・たけし):1930年大阪に生まれる。大阪市立大を卒業後、洋酒会社宣伝部で時代の動向を的確にとらえた数々のコピーをつくる。かたわら創作を始め、「パニック」で注目を浴び、「裸の王様」で芥川賞受賞。ほかに「日本三文オペラ」「ロビンソンの末裔」など。ベトナムの戦場や、中国、東欧を精力的にルポ、行動する作家として知られた。1989年逝去。

「2024年 『新しい天体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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