- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101133218
感想・レビュー・書評
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少し古いですが、古き良き思いや考えが詰まっています。
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「人生の持つ時間は限られている。その中で、時間を忘れるほどの陶酔をどれだけ多く持ったかで、人生の価値は決まる。」
「随処に主となる。電車で体を移動させていても、確かな自分の人生と自分の時間がある。」
など、人生の指針が書かれている。 -
いい音楽、いい美術、いい映画。そうしたうるおいを持たなければ、長い人生はつらいものになる。会社のためにカリカリ働くだけが能ではない。(花王の丸田社長の忠告)
ー全くそのとおりだと思います! -
思ったより爽やかな印象。
確かに「昭和の男たち」という印象はあるが、経営者の成功条件は、今でも打たれ強いで変わっていないかもしれない。 -
2022/05/03 読了(図書館)
昭和58年に日経流通新聞に掲載されたエッセイをまとめたもの。
そのため、1つ1つが3ページくらいの短い話で読みやすい。
好きな話、好みではない話などがあるが、全体としては楽しめた。
古き良き昭和の香りも感じられる1冊である。 -
恩師に教えてもらった本。まだまだ、まだまだ打たれ弱い僕。でも、この本に支えられて、乗り越えられたこともたくさんある。すこし古い本かもしれないが、メンタルに課題を感じている人は、勇気が出てくる。泥臭く、しぶとく、生きていきたくなるそんな一冊。
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昭和だなあと思わせる内容。ガチガチの昭和生まれの私がそう感じるほどに昭和は遠くなったのだと思う。
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世の中変わった。
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・平素から十分、部下についてよく観察し、よく勉強しておかなければならない。どんな育ちで、どういう家庭で、どんな生活をしているか、何を勉強し、何に興味を持ち、どんなつき合いをしているか、等々。できるだけ深く、くわしく知っている必要がある。つまり、部下をまるごとのみこんでおくということで、そうなってしまうと、たとえイヤな部下でも、イヤなやつと思えなくなる。そのとき、部下ははじめて「この上役のためなら」と、本気にいいアイデアを出してくれる
・ひとをほめるときは、思いきって、手放しでほめ上げ、ひとをその気にさせる。だが、注文は容赦なくつける
・どんな仕事に就かされても、どんな土地へ行っても、必ずその行先には勉強することがあるはず。また、その行先にかかわらず、勉強しつづけることも多いはずである。日頃から、知的好奇心のために、せっせと燃料を補給するくせをつけておくことである
・どんな事態にも、第三の道がある。そう思えば、人生にも新しい風が吹いてくるのではないか
・経済学者ワルラスの好んだ言葉「静かに行く者は健やかに行く、健やかに行く者は遠くまで行く」
・「あいつはあの程度の人間だ」と決めつけてしまうことから、多くのまちがいが生まれる。「あの程度の人間」の中にも、やはり強みや不可知のものがある。おそれる必要はないが、そうした現実から目をそらさぬ方がいい
・良寛の言葉「災難に遇う時期には災難に遇うがよく候。死ぬる時節には死ぬるがよく候。これはこれ災難をのがるる妙法にて候」
・「成るようにしか成らぬ」(絶望するのではなく、観念する)ときと、「いま、ここ」(全身全霊をあげて挑戦する)というとき。その二つをはっきり見分けていずれも、はらをくくって対処する
・権力や贅沢に心がゆらぐようでは、打たれ強い男になれるはずがない(山中鹿之助が当時の主君である明智光秀からの自邸への招きを断り、友人である、光秀の家臣との先約を優先した逸話から)
・三本の柱(インティマシー、セルフ、アチーブメント)を太くするためには、肉親を愛し、よき友人を持ち、よき趣味を持ち、文学や芸術を通して自分だけの世界をも豊かにしておくことである
・『かもめのジョナサン』の著者リチャード・バックの言葉「たいへんだったが、しかしすばらしかったといえる人生を送りたい」
・「いま日本中の者が乗りおくれまいと先を争ってバスに乗っとる。無理して乗るほどのこともあるまい。おれたちは歩こう」 -
内容は古いが、今の時代でも同じことが言えるはず。