- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101134154
感想・レビュー・書評
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ズシン。
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好きすぎて、なんと書いていいものか。
好きを羅列…「蕭々十三年」「紅梅月毛」「野分」「鶴は帰りぬ」 -
しみじみ人情を感じる短編集だけど、実はそれぞれ違いがあり、バラエティーに富む。武家もの、心意気、相手を気遣う気持ち、ほんとうの人間らしさが感じられる。
「将監さまの細みち」なんて、背景を変えたら現代の小説になりそう。”あのひとは知っていた”と気づくあたりはドラマのようで「蕭々十三年」「紅梅月毛」と全く違う世界を描けるってすごい。 -
みたいように、みないように。
みえてるものが全てではないんだなぁ。 -
著者の絶筆になったという小説。昭和35年頃の福井が舞台のようだが、江戸時代と言っても不思議ではないような雰囲気。竹中啓吉と娘・14歳の少女のりつ子、そして行倒れを助けられた松山隆二。竹中の宗教談義が興味深く、松山とりつ子が東京を目指す山歩きの場面の描写が美しい。この後どのような展開をするはずだったのか!未完に終わったのは残念である。りつ子が、うっすらと女らしさを感じさせるいくつかの描写が新鮮。
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表題作の「おごそかな渇き」は山本周五郎の絶筆で,朝日新聞に連載中に亡くなってしまった.宗教を取り扱っているのだが,途中で終わってしまっていて続きが読めないのがとても残念だ.
他の作品は,生きる気力を無くした武士の前に住み込みの田舎娘が現れる「あだこ」,家康主催の馬くらべにあばら馬で出場する「紅馬月毛」がよかったかな. -
嗚呼、山本周五郎。あなたの様々な魅力が散りばめられた短編集、また時折、棚から取り出して読みなおそうと思う。珠玉の作品たちだ。
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(2014-09-06)