- Amazon.co.jp ・本 (481ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101150383
感想・レビュー・書評
-
(2003.09.02読了)(2003.01.17購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
美作国宮本村の牢人の子に生まれ、父の敵平田無二斎に養育された弁之助は、激しい独習を積んで無二斎に勝ち、宮本武蔵と名乗って武者修業の旅に出る。僧・沢庵の草庵に草鞋を脱いだ青年武蔵は、扶桑第一と称される吉岡道場の当主吉岡清十郎に挑戦した。剣聖でもなく、野人でもなく、ただ剣において勝つことのみにその生涯を費やした兵法者。独自の視点から武蔵を造形する長編。
☆関連図書(既読)
「宮本武蔵」津本陽著、文春文庫、1989.02.10
「宮本武蔵」司馬遼太郎著、朝日文庫、1999.11.01
「宮本武蔵」光瀬龍著、廣済堂文庫、2002.04.01
「随筆私本太平記・随筆宮本武蔵」吉川英治著、講談社文庫、1990.10.11
「謎の剣聖・宮本武蔵」加来耕三著、祥伝社文庫、1995.10.30
「謎解き宮本武蔵」久保三千雄著、新潮文庫、2003.01.01詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公はもちろん宮本武蔵ですが、真田主従もちらっと出ていますので、はい、主従見たさに買いました……。
とはいえ、それを抜きにしても、相当面白いですこの本。
続きが読みたくて仕方ない、という本に、久しぶりに出合いました。
次から次へと武蔵の前に強敵が現れ、その勝負の行方が気になって気になって……。
吉川英治の「宮本武蔵」も学生時代読みましたが、あちらは精神的な世界を描いているのに対し、こちらは本当に「決闘者」としての武蔵になっています。
もちろん、それに伴い「精神」の強さも語られますが。
おなごが、いともあっさりと犯されてゆく展開は、ちょっと苦痛かな。
そのへんは容赦ないです。
真田主従の方は、これは、立川文庫の佐助ではないですね。
「赤い影法師」の佐助寄りかな。
幸村はだいたい、どの話でも同じような性格をしていますが。
相変わらず物静かで、腹黒そうです(笑)。