決闘者宮本武蔵 上 (新潮文庫 し 5-38)

著者 :
  • 新潮社
3.75
  • (2)
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (481ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101150383

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • (2003.09.02読了)(2003.01.17購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    美作国宮本村の牢人の子に生まれ、父の敵平田無二斎に養育された弁之助は、激しい独習を積んで無二斎に勝ち、宮本武蔵と名乗って武者修業の旅に出る。僧・沢庵の草庵に草鞋を脱いだ青年武蔵は、扶桑第一と称される吉岡道場の当主吉岡清十郎に挑戦した。剣聖でもなく、野人でもなく、ただ剣において勝つことのみにその生涯を費やした兵法者。独自の視点から武蔵を造形する長編。

    ☆関連図書(既読)
    「宮本武蔵」津本陽著、文春文庫、1989.02.10
    「宮本武蔵」司馬遼太郎著、朝日文庫、1999.11.01
    「宮本武蔵」光瀬龍著、廣済堂文庫、2002.04.01
    「随筆私本太平記・随筆宮本武蔵」吉川英治著、講談社文庫、1990.10.11
    「謎の剣聖・宮本武蔵」加来耕三著、祥伝社文庫、1995.10.30
    「謎解き宮本武蔵」久保三千雄著、新潮文庫、2003.01.01

  • 主人公はもちろん宮本武蔵ですが、真田主従もちらっと出ていますので、はい、主従見たさに買いました……。

    とはいえ、それを抜きにしても、相当面白いですこの本。
    続きが読みたくて仕方ない、という本に、久しぶりに出合いました。
    次から次へと武蔵の前に強敵が現れ、その勝負の行方が気になって気になって……。
    吉川英治の「宮本武蔵」も学生時代読みましたが、あちらは精神的な世界を描いているのに対し、こちらは本当に「決闘者」としての武蔵になっています。
    もちろん、それに伴い「精神」の強さも語られますが。

    おなごが、いともあっさりと犯されてゆく展開は、ちょっと苦痛かな。
    そのへんは容赦ないです。

    真田主従の方は、これは、立川文庫の佐助ではないですね。
    「赤い影法師」の佐助寄りかな。
    幸村はだいたい、どの話でも同じような性格をしていますが。
    相変わらず物静かで、腹黒そうです(笑)。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1917年-1978年.岡山県生れ。慶應義塾大学支那文学科卒業。在学中より「三田文学」に現代ものの短編を発表。戦後、「書評」の編集長を経て、創作に専念。1951年、『イエスの裔』で第26回直木賞を受賞。以後、時代小説を中心に創作し1956年より「週刊新潮」連載開始の『眠狂四郎無頼控』は、剣豪小説の一大ブームを起こす。1969年に『三国志英雄ここにあり』で第4回吉川英治文学賞を受賞主な作品に『赤い影法師』『御家人斬九郎』『剣は知っていた』『決闘者 宮本武蔵』『チャンスは三度ある』など多数。

「2022年 『第8監房』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柴田錬三郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×