風神の門 (新潮文庫 し 9-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (707ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152028

感想・レビュー・書評

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  • 司馬遼太郎の初期の作品。梟の城に続く忍者小説第2段。
    さすがに若いというか、後になって出てくる説教臭さも殆ど無く、エンターテインメントに徹した小説です。一方で、ストーリーの立て方に難が在り、特に後半はなんだか無理やりつないでいく感もあります。ひょっとしたら遼太郎はストーリー作成能力に問題があり、そのために史実を元にした歴史小説の方向に進んだのかもしれません。少なくとも史実ベースにすれば大きなストーリーの流れは元々存在してることになるので(個人的には遼太郎の歴史の俯瞰や人物造詣は大好きなのです)。
    それにしても、霧隠才蔵、ちょっともて過ぎです。

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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