膝小僧の神様 (新潮社)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101159171

作品紹介・あらすじ

ランドセルを背負っていた6年間には、人生の全てがつまっている。実を結ばない悲恋。お山の大将に、どこか憎めないヤツ、小姑顔負けの性悪女。スリル溢れる冒険や楽しいイベント…。昔の面影を見るべくもないあの人もこの人も、恋あり、サスペンスありの過激極まる小学生の日常では、一人一人が主人公だった。元・小学生を励まし、現・小学生をそそのかす、元気いっぱいの小説集。

感想・レビュー・書評

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  • 作者とは40以上年が離れていて、自分が小学生だったときの記憶とは細部がまるで違うのに、小学生だったときのことをありありと思い出す。楽しい思い出もたくさんあるけど、ほとんどずっと辛かったことを思い出して気が重くなった。特に、女子間の重い空気と、比例して空虚なほど軽薄になる男子の空気のどちらも苦手で、それらに関係せず生きていくことができないという地獄だった。

    女子たちの空気は、ほかの女の子と比べられることでできていった澱みから比重を増していった。大人からも、男子からも、女子からも、引いては世間からも人気があるか、勉強ができるか、運動ができるか、あらゆる面で比べられていた。それが女子の弱点であると気づいた男子によってさらに攻撃される。

    戻りたくないと思いながら本編を読んでいたけど、解説を読んで、いつか再読してみると自分の小学生時代を違ったふうに見れるかもしれないとも思う。本編を読んでいる間、小学生の頃の自分が甦っていた。歳を重ねたらいつか彼女に会いたくなるときが来る気がする。

  • 【あらすじ】
    ランドセルを背負っていた6年間には、人生の全てがつまっている。
    実を結ばない悲恋。お山の大将に、どこか憎めないヤツ、小姑顔負けの性悪女。スリル溢れる冒険や楽しいイベント…。
    昔の面影を見るべくもないあの人もこの人も、恋あり、サスペンスありの過激極まる小学生の日常では、一人一人が主人公だった。
    元・小学生を励まし、現・小学生をそそのかす、元気いっぱいの小説集。

  • 自分の子供時代を思い出しました。

  • 昭和の時代の小学生の、あるあるな日常。

  • 何個かに話が分かれているから、読みやすい。
    私は特に最初の話が好き。理由は、最後のおちが、意外だったから

  • タイトルがいいなと思い手に取った。昭和の小学生。今の子が見るとどう思うのかな。わがままで素直で男の子は下品で、けど大口開けて笑える子どもたち。小さいながらに一生懸命生きている感じ。

  • 2003.6母から借りて読了。

  • 私は特に「スイカ割り」の話が好きです。塾で学んだ話で何回読んでも笑いが止まりませんでした。他の話もとても面白く感動的な話でした。

  • ちょっと「ちびまる子ちゃん」っぽい?

  • 『小僧の神様』繋がりのタイトル買いの表紙買い。小学生の女の子が主人公の短編集。同一の女の子やなくてそれぞれ別の子。少し昔の小学生の話しやから今の子が読んで共感出来るかどうかは知らん。汲み取り式のトイレが一般的やった頃の小学生向けかも。自分が男やから女の子に共感出来んかったんかも知れんけど、殆どの主人公が我が儘で自己チューやった気がする。でも、忘れてるだけで自分も多分こんなもんやったんやろなぁ。 昔、小学生の女子やった人にオススメかも知れません。 

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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