墜落の夏―日航123便事故全記録 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101163116

感想・レビュー・書評

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  • 2007年124冊目

  • 520人という甚大な数の尊い命が犠牲になった日航機墜落事故。
    たまたま図書館で見つけて読んだけど…生々しくて本当に恐ろしい。
    これだけの数の遺体の身元確認、遺族への対応、この時の処理に当たった日航社員は今どうしているのだろう。
    当時中学生だったので、大変な事故と漠然とは思ってはいたが、こう詳細に見ていくと、全く信じられないような事故が起こってしまったんだと改めて感じる事ができる。
    JR福知山線の事故も含め、こんなことが絶対に二度と起きて欲しくはない。

  • 社会人一年目の夏休み。帰省した自宅での食卓でした、事故の速報を見たのは。事故発生が85年8月。本書の刊行が86年8月。たった一年で、よくぞここまで調査できたものだとあたまが下がります。事故原因については、当時の疑問がいまでもそのまま残っているような気がしてなりません。遺族のことばが、胸に突き刺さります。

  • 日航機墜落事故について、事故発生からほとんど時間をおかずに、その概要から関連された人たちのようすや原因などについて、とても丹念にたどっています。墜落の直接の原因とされているのは、ボーイング社の修理ミスですが、本当の原因は他にあるのではないか、との謎をかけられているような気がします。本当に圧力隔壁が先にこわれたのか、急激な圧力変化がなかったのはなぜか、早い時期にボーイング社が原因を認めたのはなぜか?とてもきになります。また、裏側でうごめく人々をかんじます。

  • 御巣鷹山の日航機墜落事故についての、多岐にわたる内容のノンフィクション。取材範囲の広さと情報の多さについては、さすがにすごいと思いました。ですが、掘り下げ方の深さや、謙虚な文章表現、読者の共感を呼ぶ、といったところについては、先に読んだ飯塚氏の本の方が優れているのではと思います。

  • 購入してから暫く読まないで置いてあった本です。そうか、あの事故からもう20年以上経つんですね。私はあの当時中学生でした。今でも事故現場のテレビ報道やヘリで救助された奇跡的な生還者の姿は覚えております。
    直接被害にあった方は知らないですが間接的にどこかにつながりがあるというのはよく分かります。

    事故当時の詳細な記録と何故このような事故が起こってしまったか。細部まで細かく説明され、書かれています。そうか、こんな事件だったんだ。当時の報道では垂直尾翼がどうのこうの、と言う説明が多かったことをぼんやり思い出しました。

    恐ろしいのは万全の注意をしていても同一の事故は起こらないとは限らない、と言う事なんでしょうね。色々と考えさせられました。

  • 生存者の方へのインタビューが載っています。
    読んでいて、とても怖くなりました。。



    結局、著者は何を伝えたかったのかよくわかりませんでした。


    本の前半部分は、事故の概要がくわしく説明されてあるので、この事故をよく知らない方におすすめだと思います。

  • 1985年8/12。JAL123便に何が起こったのか?墜落の原因や、その後の検死などについてかかれている。特に墜落までの間に犠牲者が書いた遺書からは、恐怖と無念さともう二度とあえないであろう大切な人への想いが滲み出している。事故調査のあり方についても考えさせられるものが有る。

  • ¥105

  • 当時はまだ幼くて、こんなに大変な事故だったとは知らなかった。
    乗っていた方の証言を見て、とても強い衝撃を受けました。
    こんな事故もう起こしちゃいけないよ・・・

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著者プロフィール

1948 年長野県生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学時代にベトナム反戦運動「ベ平連」に参加。1985 年の日本航空123 便墜落事故を取材した『墜落の夏 日航123 便事故全記録-』(新潮社)で第9 回講談社ノンフィクション賞を受賞。2017 ~ 2021 年まで日本ペンクラブ会長を務める。主な著書に『M/ 世界の、憂鬱な先端』( 文藝春秋) 、『奇跡を起こした村のはなし』( ちくま書房)、『散るアメリカ』( 中央公論社) ほか多数。

「2022年 『手塚マンガで学ぶ 憲法・環境・共生 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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