イタリアからの手紙 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101181097

感想・レビュー・書評

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  •  イタリアの歴史や文化に精通した著者が、その魅力をあますところなく伝えたエッセイ。刊行は1972年ですが、今読んでも古さを感じさせません。全24の手紙が、ローマの下水道の歴史、地中海の美しさ、ナポリ人の天才的なだましの才能、イタリアの運転技術などについて、ユーモラスに、ときにシニカルに伝えてくれます。作者の知性やイタリアとの深い結びつきが端々に感じられる本。ガイドブック的に役に立つというより、読めばより強くイタリアを理解できるという意味では、旅行に出かける前にぜひ読んでほしい本でもあります。

  • ローマ人の物語と同じ口調で書かれていて読みやすく、本人の性格なのか、軽快でおおらかでさっぱり潔い。そしてイタリア。ちょっとしたお供の本として良い。

  • エッセイ集。すごく良かった。

  • 塩野七生さんは初めてですが、ローマ人の物語などの大作に取りかかる勇気がまだなく(笑)手元にあったこの本から。
    エッセイですがイタリアに関する知識がすごいのが分かる。しかも日本ではアメリカ、アメリカでまだまだイタリアが浸透していなかっただろうと思われる時代のさらに前からと言うのに驚いた。
    「カイロから来た男」「ある軍医候補生の手記」が好き。

  • やはり、エッセーも傑作!

  • シチリアとマフィア

  • 新潮文庫 し−12−9

  • 『イタリア遺聞』(新潮文庫)とおなじく、イタリアにかんする著者のエッセイをまとめた本です。

    とりあげられている題材は、『イタリア遺聞』よりもさらに親しみやすいものが多く、それでいて格調の高さを感じさせるところは、林望のイギリスにかんするエッセイにどこか似たようなあじわいがあります。

  • ★★★2017年6月レビュー★★★


    『ローマ人の物語』で知られる塩野七生氏の、イタリアをテーマにしたエッセイ集。地中海の香り、ローマの街並み、陽気なナポリっ子。イタリアの空気を運んでくる珠玉のエッセイ集だ。

  • ローマ人の物語の方は、どうもリズムが体に馴染まず未読のままだが、こちらは文体のフィット感がズバ抜けて気持ち良く、どうしようもなくおかしみと愛おしさが溢れ出て来た。素晴らしかった。解説の通り、本当に美しい世界。

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