- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101186320
感想・レビュー・書評
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「みんな元気。」「Dead for Good」「矢を止める五羽の梔鳥」の3話を収録した短編集。
短編だから、壊してしまった物語を回収できていないような気もする。
しかし、それがいいような気もする。
何か考えさせられてしまう短編集。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
たまらん愛してる。
舞城さんの物語を読むと、恐れることなんて何もないじゃんか、と思います。 -
わかるようでわからんメタファーの嵐。
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13冊目。
表題作、『Dead for Good』、『矢を止める五羽の梔鳥』3編を収録。
表題作は人が空飛んだりパラレルワールドが交錯したりかなりSFチック。
『みんな元気』は言葉足らずな朝ちゃん(5歳)のお別れの言葉から来ているんですが、素敵な響きですね。
僕もこれからもそして今までも、植木バサミを振るって人の首をちょきんちょきんと切るような思い決断をしていかなくてはならないわけで、でも人が生きるというのはそもそもそういうことで、みんなそうやって生きているそうです。
平気で元気に、気づかずに。
自らが植木バサミを振るう、まさにちょきんちょきんの時期に読めてよかった。
ちょきんちょきん。
『Dead〜』は舞城のほとばしるサディズムが堪能できます。
『矢を〜』は文章が破綻しまくりの実験作兼意欲作。KoRnのTwist的な。まあおまけ。
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“みんな元気。”と“Dead for Good”と“矢を止める五羽の鳥梔鳥”の3つからなる本。
もう、この人の書く本に常識とか一般とか普段生活する上で必要不可欠な概念が通用しないのが改めてよく分かる一冊です。 -
経験談を思い出しながらしゃべっているような感覚があります。脈絡ないことを思いつくままに語っているようにみえて、実は繋がっている。
そんな話の展開についていくのが大変でした。
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お気に入りの舞城さん。
短編を3篇収録なのですが、なかなか。
愛をテーマにしてるんですかね?そういう意味ではいつもとちょっと色が違ったかも。少し爽やかなようなそうでもないような。後の2つは短すぎて難しかったなぁ。<BR>
だけど好き。癖になるよね。 -
家族の物語。というより、家族の一員として生まれ育って何を選び取るのか。みたいなお話。何となく阿部公房的な空気も感じられました。とっぴな部分が目立ち、どうも馴染めない人もいるかもしれないけれど、意外と好き。他のふたつの短編よりも強いインパクトを持ったお話でした。
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自分にとって2つめの舞城本は短編集で、ある家族が空とぶ家族ときょうだいを交換させられちゃうお話が主題作。ぶっとんだ設定と内容が饒舌〜でキャッチュな文体で紡がれてて、永遠に舞城ワールドが終わらないかの様な感覚に捉われる。色々ばらまかれてるだけみたいに見えて、ちゃんと落とし込まれてるとこがすごい。
(慣れてきたのもあってか)読みやすいし、“阿修羅ガール”よりも好きかも。 -
読後感よいなあ。