- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101205311
感想・レビュー・書評
-
中山可穂の作品で一番好きかもしれない。
穏やかな気持ちになった。
ゲイとレズビアンの夫婦っていいなあと思った。機能的というか。
子を育てるって目的がはっきりしてるから、収まりがいい。
本当に性なんて多様で、他人が口を挟むのはナンセンスだ。 -
著者の他の本に比べ、甘くて優しい・・・かもしれないけれど、大好きです。
気高く上品な感じがするのはなぜだろう。
登場する音楽を聴いてみたくなります。 -
血の繋がりは無くてもそこに特別な感情があれば人間は家族になれる。切ないけど優しい。
-
とてもとても良かった。 中山可穂さん好きです、また読み返したい。
-
なるほど。
-
何回読んでも感動するし心が洗われる
-
そのカタチはどうであれ、家族愛を描いた作品として、私にとっての最高傑作です。
-
孤独なピアニストの響子が、かつての恋人透子に再会する。透子はシングルマザーになっており、桐人という男の子がいた。子供が元から嫌いなうえ、桐人に愛情を持っていかれているような気がしている響子は透子を愛し続けているが、ある日透子を事故で失ってしまう。そんな時、行方不明になっている桐人の父親の友人で、彼の恋人であったゲイで美容師の照ちゃんと出会う。桐人は透子の親戚中をたらい回しにされ、響子は子供は嫌いだが、透子が事故にあった時に桐人のことを頼んできたこともあり、桐人を放っておけない。透子を亡くした喪失感からいっときは抜け殻のようになるが、照ちゃんの優しさや、梅ばあからパワーをもらい、透子の死後に関係をもった花嫁、カノンの助言もあり、照ちゃんと偽装結婚をして、桐人を引き取ることにする。
レズの話だから、ドロドロしていやらしい描写なのかと思ったけど、同性愛者だからこその葛藤や、誰にも負けない愛情、不器用さなど…細やかに描写されていて引き込まれた。大切な人を亡くしても這い上がってくる響子や、強く生きる梅ばあ、小さいからこそ手に負えなくて、まっすぐな桐人、そしてどこまでも愛情の深い照ちゃん。みんながみんな、輝いてみえた。 -
ガリことピアニストの響子が生涯でただ一人強く無条件に愛した相手、透子。その彼女の口ぐせは「ガリの子供を産みたいな」だった。響子の前から姿を消した透子が再び現われたとき、彼女は未婚の母となり、その腕には桐人という赤ん坊が抱かれていた。幸せそうな透子に対し、響子は恋人の子供の存在を受け入れられず当惑する。
レズビアンで女によくもてるという設定は「猫背の王子」と同じだが、こちらの方が主人公のキャラクターにイヤミがなく、受け入れやすかった。しかしまとめ方には絵空事的な感じが否めない。レズビアンを扱った小説を読むたび、展開や結論が限られてしまうテーマだという気がするんだけど、どうなんだろ。
男をひけらかしたり、する人は多様性を認めたら、足元グラグラで立っていられなくなるのでしょう。。。
未だ読まない...
男をひけらかしたり、する人は多様性を認めたら、足元グラグラで立っていられなくなるのでしょう。。。
未だ読まないけど(文庫化待ちで)、王寺ミチルが出てくる「愛の国」楽しみ。。。