舶来屋 (新潮文庫 こ 29-9)

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  • Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101217291

感想・レビュー・書評

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  • サンモトヤマの創業を元にした話。
    正直ブランドにはあまり興味がないというか、高級品に縁がないのもあり、なかなか興味が持てない話でしたが、そういう世界もあるのだなあ、くらいのありきたりな感想は抱いた。

  • サンモトヤマの創業者を題材にしていたなんて。しかもサンモトヤマも知らなかったなんて。
    最初は小説だと思って読んでたから、幸田先生の作品ってやっぱ楽しい、とおもってました。でもその事実を知ったらもっとおもしろかったです。

  • グッチやエルメスなどのヨーロッパブランドを戦後日本に初めて
    紹介した茂登山長市朗氏の一代記。
    小説というよりは伝記のよう。アラサーの人生に悩める主人公が
    80代の茂登山氏と偶然出会い、
    その半生を氏から語り聞くというスタイル。
    小説としてはわざとらしさが気になったが、
    日本におけるブランドビジネスの経緯や時代背景がおもしろく、
    茂登山氏の好奇心旺盛で快活な人生に、
    前向きな気持ちをもらえる一冊。

  • サンモトヤマ。銀座の古い洋品店だよね?くらいの認識でした。知らないって恐い。戦中戦後現代を生きるひとりの男=生粋の商人である長さんのドラマティックな一代記であり、日本のブランドビジネスの歴史を学ぶ教科書でもある。ファッションに興味のない人も、小売業以外の人も、きっと楽しめると思う。

    お客様あっての商売。お客様のために何ができるのか。やっぱりそれしかないんだよね。うん。

  • 実在の人物の、物語。どんな困難にも、自分で道を開いていく成功談。
    二人の若い人「洋司」と「あゆむ」に昔話をすることで、話を進めていく。
    「うーん」と考える部分が多くあった。

    私の運と縁は、どうなんだろう。見逃してきたんじゃないかな。残念。

    世の中のせい、他人のせいにせず、生きていく。そんなことができれば、いいんだけど、なかなか難しい。そういっていること自体、だめなんでしょうね。

著者プロフィール

1951年生まれ。米国系投資銀行等で債券ディーラー、外国債券セールスを経て、1995年『小説ヘッジファンド』で作家に。2000年に発表した『日本国債』は日本の財政問題に警鐘を鳴らす作品としてベストセラーになり、多くの海外メディアからも注目される。2014年『天佑なり 高橋是清・百年前の日本国債』で第33回新田次郎文学賞を受賞。主な著書は『日銀券』『あきんど 絹屋半兵衛』『バイアウト 企業買収』『ランウェイ』『スケープゴート』『この日のために 池田勇人・東京五輪への軌跡』『大暴落 ガラ』『ナナフシ』『天稟(てんぴん)』のほか、『マネー・ハッキング』『Hello, CEO.』『あなたの余命教えます ビッグデータの罠』など、時代に先駆けてITの世界をテーマにした作品も多い。

「2022年 『人工知能』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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