ゆかいな数学者たち (新潮文庫 草 219-4)

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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101219042

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  • (1994.08.09読了)(1983.12.03購入)
    *本の表紙より*
    積分を使ってしか証明できなかった微分の定理を、微分を使って証明した論文の最後に「昔から言うではありませんか。微分のことは微分でせよと」と書きそえた高木貞治。誰もいない教室で動ずることなく授業を行ったジーゲル。猫が大好きだったアインシュタイン。現代数学の代表者39人の、とっておきのエピソードとジョークを披露した文庫書下ろし。『すばらしい数学者たち』姉妹編。

    【目次】
    まえがき
    高木貞治
    中川銓吉
    掛谷宗一
    辻正次
    岡潔
    正田建次郎と菅原正夫
    湯川秀樹
    角谷静夫
    ある日本の先生
    エリー・カルタン
    アダマール
    アンリ・ルベーグ
    アインシュタイン
    ベブレン
    J・A・スカウテン
    ノーバート・ウィーナー
    C・L・ジーゲル
    ボホナー
    エバーハード・ホップフ
    J・H・C・ホワイトヘッド
    エバン・トム・デイビス
    アンドレ・ベイユ
    モンゴメリー
    Y・C・ウォン
    S・S・チャーン
    ポール・エルデス
    ボット
    I・M・シンガー
    ナイエンハイス
    ヒルツェブルフ
    ミカエル・スピバック
    ルース
    E・M・パタソン
    W・アンブローズ
    D・ファン・ダンツィク
    ニコラス・ブールバッキ
    T・J・ウイルモア
    G・A・ミラー
    私・矢野健太郎

  • 数学者たちシリーズ第2巻は、矢野先生が実際に交流した数学者たちである。高木貞治、湯川秀樹、アインシュタインと同時代人というのがすごい! 文庫書き下ろしということで、それぞれの数学者のエピソードに長短があって面白い。19世紀までに基本的な定理は発見され、本書で紹介された数学者は主に著者の専門分野である微分幾何学を中心としたものだけに、論文や詳細説明を読んでも容易に理解はできないが、素晴らしい研究であることは伝わった。

  • 数学者の人間味のある話をいろいろ載せてくれているのですが、私がそこまで数学に詳しくないのでゆかいな話の愉快さが理解できないという悲しい体験になりました。
    大学で数学科だったり物理科などで広くいろんな数式・公式に触れる人たちは「あの公式の名前の数学者か!」と楽しめると思います。違うジャンルのキャラの話を一生懸命しても周りには通じないということを痛感しました。

  • 古本

  • 800

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著者プロフィール

矢野健太郎

一九一二年、東京生まれ。東京帝国大学理学部数学科卒業。パリ大学留学ののち、東京大学助教授、プリンストン高等研究所所員、東京工業大学教授などを歴任。微分幾何学の権威として各国の数学者と交友を結び、日本数学界の国際化を牽引。また啓蒙書や受験参考書の著者として、「ヤノケン」の名で親しまれた。著書に『すばらしい数学者たち』『アインシュタイン伝』『エレガントな解答』『数学物語』『数学の考え方』など。八三年に勲二等瑞宝章を受章。九三年、逝去。

「2020年 『暮しの数学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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