- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101240633
作品紹介・あらすじ
2019年10月12日、十二国記シリーズ新作が発売決定!戴国を舞台とした物語。
シリーズ累計1000万部突破!
王だからこそ戴国(ここ)を守りたい。
民が幸福に暮らす国となるように。
民には、早く希望を見せてやりたい。
国の安寧を誰よりも願った驍宗(ぎょうそう)の行方を追う泰麒(たいき)は、つい に白圭宮(はっけいきゅう)へと至る。それは王の座を奪い取った阿選(あせん)に 会うためだった。しかし権力を恣(ほしいまま)にしたはずの仮王には政(まつりご と)を治める気配がない。一方、李斎(りさい)は、驍宗が襲われたはずの山を目指 すも、かつて玉泉として栄えた地は荒廃していた。人々が凍てつく前に、王を捜し、 国を救わなければ。──だが。
感想・レビュー・書評
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東北の島国、戴国の冬は厳しい。
前王の悪政から続く人民の生活の貧しさに、泰麒は心痛める。そして、彼が選定した王驍宗から王の座を奪った阿選と対峙するため、白圭宮を目指す。しかし、王の座を求めたと思われる阿選には、仮王としても国を治めようとする気配がない。わからない、泰麒の行動の深意、阿選の振舞の真意。
泰麒と別行動となった、李斎達元驍宗配下は、王の存命を信じて、再び動き出す。
ストーリーとしては、あまり進展はないかな。今回、天命とは天意とはが、お話の核となるのかなと思っていたけれど、第二巻まで、王座空席の戴の現状が切々と語られている。建国記というより創世記となりそう。
さて、次巻へ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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はーい。よろしくお願いします。
私が、冗談で言ってると思ってるでしょ。
ホントなのよ。写真は鎌倉で。
そして、先週の金曜日には、千駄木に行っ...はーい。よろしくお願いします。
私が、冗談で言ってると思ってるでしょ。
ホントなのよ。写真は鎌倉で。
そして、先週の金曜日には、千駄木に行っていたのだけれど、来日外国人にホテルの場所聞かれたわ。見た目の問題かしら。2022/11/14 -
ꉂꉂ ( ˆᴗˆ )冗談で言ってるって思ってませんよ。
きっと…お人柄が出てるんだわ(๑◔︎‿◔︎๑)
来日外国の人にまで、お声かけられる...ꉂꉂ ( ˆᴗˆ )冗談で言ってるって思ってませんよ。
きっと…お人柄が出てるんだわ(๑◔︎‿◔︎๑)
来日外国の人にまで、お声かけられるなんて( °◡͐︎°)✧︎
どんな見た目の方なのか興味湧きます( •ॢ◡︎-ॢ)
思わず…妄想の…おびのりさん(⁎⁍̴̛ᴗ⁍̴̛⁎)2022/11/14 -
おはようございます(^^)
十二国記の世界から少し抜け出してきました(^^;; 読み出すと中々抜け出せなくて
ふふ、おびさんの冗談言ってな...おはようございます(^^)
十二国記の世界から少し抜け出してきました(^^;; 読み出すと中々抜け出せなくて
ふふ、おびさんの冗談言ってなくて面白いところが面白いです。
うんうん、人柄が出るんですねぇ(*´∇`*)
ひろみの人柄の良さとユーモアにいっつも
ほっこり。
私もおびさんとひろみ、どんな素敵な女性なんだろうと想像しちゃいますっ
では、また十二国記の世界に行ってきまーす♪2022/11/15
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私の十二国評は、キャラクター心理を追うよりも、むしろ作品構想を評するという方向に向いている。それは単(ひとえ)に私の興味関心の向き方の問題で、この作品の秘密を既に暴いているとか、結末を知っているとかのためではない(寧ろ、一切見ないように努力している)。そのために、見当違いの上から目線の感想文になっていて不快に思う方もいるかもしれない。その時は申し訳ない。私の最終的な関心は「天帝の意思」です。よって王や麒麟を蔑(ないがし)ろにする意思はサラサラないので、御寛恕願いたい。
さて、第二巻は例によって最終章で衝撃の展開があるものの、4巻を起承転結に分けるとしたら典型的な「承」になる(と思う)。つまり、「起」で作られた構造はほとんど変わらない。思い付きで言った「指輪物語構造」は、もしかしたらホントにその通りになるかもしれない。第4巻は絶体絶命の大戦争と、絶体絶命の「究極の選択」が待っているのだろうか?
この巻には、十二国ならではの重要な問答がある。「天帝とは何か」ではなくて「天命とは何か」について交わされた、第9章の4(193-204p)の張運と琅燦の会話は、とても興味深いものだった。琅燦とは、いったい何者?アニメには出てきているらしいが、小説の登場は、これが初めてだったけ?
「天命」が、今回「ひとつの指輪」となるのかもしれない。いや、それをしたら十二国の瓦解に繋がる。で、ないとしたら、最後に泰麒は何を「選択」するのだろうか。
それにしても、戴国の現状がだんだん日本と重なってきた。アベノマスクの杜撰さを見ていると、案外今の戴国と日本の官邸は同じかもしれない。アベノ官邸は伏魔殿になっているのかもしれない。
政権を取るまでは電光石火、凄かったが、その後の6年間は、何もせず国は滅亡一歩手前まできている。(←あ、日本のことじゃないです。戴国のことです)
今回、年表に加筆訂正はない。
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kuma0504さん、お返事ありがとうございます。
そして、ごめんなさい!
kuma0504さんの『黄昏の岸 暁の天』に「いいね」し...kuma0504さん、お返事ありがとうございます。
そして、ごめんなさい!
kuma0504さんの『黄昏の岸 暁の天』に「いいね」していなかったことで、いろいろご心配かけてしまいました。
決して怒ってなどいませんので〰️!!
kuma0504さんのレビューからは、作品に対して、とても真摯に向き合われておられることがとても伝わってきます。
そしてわたしに、いつも物語の深みを見せてくださいます。
kuma0504さんのおっしゃるとおり、
「何を書いてもアリの世界」ですから、これからも思う存分書いてくださいね。
あ、ひとつ白状しちゃいますとkuma0504さんのレビュー
『キャラで読む読み方はしない。「泰麒が可愛い、愛しい」とも思わない。』
との部分に、キャラ読みしてしまうわたしはガーンときちゃったこともありました 笑
でも同時に、骨太なkuma0504さんのレビューが気になって気になって仕方がなくなったのも事実です(*^^*)
これからも(ときにはガーンとなりながら 笑)心して読ませていただきます☆2020/04/26 -
すこし安堵しました。
でも私の推測があまりにも見当違いかどうかは、これからで、ドキドキです(^_^;)。
地球っこさんのレビューが、キャラ...すこし安堵しました。
でも私の推測があまりにも見当違いかどうかは、これからで、ドキドキです(^_^;)。
地球っこさんのレビューが、キャラ読みだということは、今回言われて初めて気がつきました。それだけ作品に寄り添ったレビューをしていて素晴らしいし、そもそもキャラ読みから、当然作品の真実に入るレビューはそれこそレビューの王道だと思います。
私は、たいていは、小説は「自分ならばどう書くんだろう」という発想から抜けられません。だから、読了直後に書いたレビューはよく文体そのものが、作品に似てしまいます。
次巻のレビューで、ちょっと冒険するみたいなことを書きましたが、そうやって締め切りを作ると「直ぐにやらない脳」が発生する可能性もあります。その時は!普通のレビューになりますが、その時は御免なさい(笑)。
2020/04/26 -
kuma0504さん、ありがとうございます。
いろんな角度から研究されて推測される、そのこと自体がとても素晴らしくて、わたしには真似で...kuma0504さん、ありがとうございます。
いろんな角度から研究されて推測される、そのこと自体がとても素晴らしくて、わたしには真似できません。
見当違いかどうかなんて、気にせずに思いっきりやっちゃってください!
冒険しちゃってくださいっ(*^^*)
ドキドキしてるのは、わたしも一緒です 笑
とはいえ、kuma0504さんの「普通のレビュー」自体が、すでに読みごたえあるのですから、あまり無理なさりませんように。
あと、kuma0504さんの小説の読み方、なるほどと思いました。
わたしにとって「自分ならばどう書くんだろう」という発想は、今まで考えたことのないものだったので、とても新鮮です。
それがkuma0504さんのレビューの魅力なんですね!
何度もコメントしてしまい、失礼しました。
でも、コメントのやり取り、とても楽しかったです☆
あ、それと(しつこいですね、すみません)「直ぐにやらない脳」面白いネーミングですね 笑
2020/04/26
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民には、早く希望を見せてやりたい。
国の安寧を誰よりも願った驍宗(ぎょうそう)の行方を追う泰麒(たいき)は、つい に白圭宮(はっけいきゅう)へと至る。
それは王の座を奪い取った阿選(あせん)に 会うためだった。
しかし権力を恣(ほしいまま)にしたはずの仮王には政(まつりご と)を治める気配がない。
一方、李斎(りさい)は、驍宗が襲われたはずの山を目指 すも、かつて玉泉として栄えた地は荒廃していた。
人々が凍てつく前に、王を捜し、 国を救わなければ。──だが。
はぁ。。。。。
二巻も、それほど大きく物語が進行しない(T_T)
泰麒は白圭宮に赴くが、身動きが取れない(T_T)
しかし、この黒麒の行動力は凄い!!
李斎の方も、思いのほか苦戦中・・・・
苦しい・・・どちらも苦しい・・・・
三巻に期待大。 -
不安を掻き立てられる一冊。
前巻よりは旅の歩はちょっとは進んだのかな。
李斎サイドでは飢えや困窮に苦しむ民の現状を描きながら、泰麒サイドでは陰鬱な王宮の現状を描きながら、驍宗の奪還へと歩を進めていく過程はやっぱりもどかしさはもちろん、次第に不安が入り混じる。
そして何よりも炙り出されていく戴国の現状がつらい。
正当な王なくしても続く苦しい民の暮らし、必死に暮らす日々を目の当たりにした李斎たちの心情も読み手につらさを注ぐ。
そして…信じるべきか、何を信じればいいのか…不安を掻き立てられながら三巻へ。 -
はじめに「月の影 影の月」から「丕緒の鳥 (ひしょのとり)」と進み、この作品を読みはじめた私。
第2巻あたりからこれは4巻完結ではなく、壮大なシリーズもの⁉︎
と気づき始めます。なぜか?
昔を振り返る場面が何にもわからないから。
そこでようやく十二国記のことを調べると、なんと色々なオススメの順番やめちゃくちゃファンの人が語る世界が広がっているではありませんか…。
いつも無差別に読んでいる自分を反省。
この頃からシリーズものは下調べして順番に読むようになりました。
とりあえず十二国記は最後まで読んで戻ることに決定!
続きはまた後日…
あっ、明けましておめでとうございます!
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だいぶ穿った見方になるとは思うのですが、この二巻のラストを読んだときに、ちょっと感動しました。
十二国記の天の摂理を、ここまで見事に物語に組み込み、現状の不可解な事実の数々を説明しつつ(この説明が正解かは分からないのですが)登場人物たちの究極のジレンマにつなげることができるのか! と。
二巻になっても、戴の国の民たちの厳しさは変わりません。貧困や困窮ゆえ、悪の道に走ったりあるいは人を見捨てなければならなかったり……
荒くれ者の集団でもある土匪の話もそうとう練られてて、土匪を束ねる人物の半生からは、国に振り回される人々の運命の過酷さやどうしようもなさ、というのが透けて見えます。また個人的に忘れがたいのが、村での小さなエピソード。
自分たちに余裕がないため、旅人に対し家の門を開けなかった女性、その女性の末路……。あまりにも救いがなく、改めて戴の限界というものを感じさせられます。
李齋たちの驍宗探しの旅は、戴の国の惨状を自ら肌で感じる旅に他なりませんでした。だからこそ、委齋たちを襲うジレンマは、より切実さと切迫さを持つのです。
何を大義とするべきなのかも、何が真実なのかも分からないまま、物語は続きます。発売日まで指折り待ち、戴の行く末と委齋たちの決断を、見守りたいと思います。