眠れぬ真珠 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250526

感想・レビュー・書評

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  • 終わりの予感を共有しながら読み進めるのは、たまらない気持ちである。上り坂の若い男とくだり坂の自分がクロスした「点の瞬間」なのだと自覚しながら引きずられてしまう。哀しい予感をまとわりつけたままの、単純な終わり方をしない、大人のための恋愛小説。

  • 年齢差のあるカップルって、だいたい男性が年上。これは逆の本。どうしても肌で感じる年の差を気にしてしまうからなんだろうけど、とても男性が書いたものとは思えないほど女性の描写がうまい。ちょっと怖いくらい。

    ドラマは咲世子を藤原紀香が演じていて、もっと生々しいというかいやらしい感じがしたけど笑、もっと大人な気持ちのよい女性だった。

    自分が咲世子のように17歳も年下の男性と恋をしたいとは思わないけど、悩んでる人にお勧めしたい本。

  • 咲世子の魅力は誰もが認めるもの。同性からも憧れる誰もがその年齢になった時になりたい存在なんだと思います。実際に咲世子の作品を見てみたい衝動にかられます!幸せな二人のその後を応援して読み終わった感じです。

  • 女45歳、男28歳。17の年の差。ハッピーエンドは絶対にやってこないだろうと思っていたけど、意外な展開に幸せな気分になれた。

  • 石田衣良、男なのに相変わらず女性描写がうますぎる。

    歳の差恋愛は個人的にはあんまりリアリティないけど、でもきっと恋をすることで若く保てるっていう部分がたくさんあるんだろうなあ。

  • 会社の同期が誕生日プレゼントにサジェストしてくれた本。最初帯だけ読んだ時は45歳の女性が17下の男の人とと抱き合ってて少しびっくりしたが(なぜこの本を私(22)に勧めたってw)、その同期曰く「主人公の女性がとってもかっこよくてさ」って目を輝かせて言ってて。実際本当に素敵な大人の女性だった。ただ少し孤独だった。そしてこの本自体とても幸せな恋愛の話だったので、当時辛い恋愛をしてた私の癒しだった。

  • 45才の版画家と17才年下の映像作家の恋。
    リアル感がない。
    私のまわりに、こんな恋、ない。
    感情移入できない。笑

  • 全編を通して流れている雰囲気は好き。
    でも、ストーリー展開が予想通りというか、まあ安心して読めるというか。
    NHKの10時のドラマでやってそう。
    石田氏の女性心理の描き方は見事だけど、同時に激しい男性側の性も描かれていて、せっかく咲世子目線で読んでいると急に落ち着かなくなる。
    最後のタヒチの場面はグッときた。
    2016/10

  • ハッピーエンド?だけど、何だか寂しさの残るお話。それにしても、石田衣良さんの作品は、登場人物の素敵さ、表現の豊かさ、自然に感情移入させてくれる感じ、、etc、、、何をとっても完璧。今回の作品のサヨコさんのような年齢の重ね方や捉え方の出来る大人になりたい。大人の対応の出来る大人だと思った。どちらかといえば、自分もダイアモンド<パールかな?パールの女に近づけるように中身を磨こう!と思わせてくれる作品。

  • 大人の付き合いとかはよく分からないけど、老いに対する不安感や諦めの気持ちなんかは分かる気がした。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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