きことわ (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101251813

感想・レビュー・書評

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  • あなたとわたし、昔と今、夢とうつつ。

    芥川賞受賞作。25年ぶりに再会した貴子と永遠子。姉妹のようで、違う二人。文章のリズムに乗れれば、さらっと読める。この話は現実なのか、夢なのか。ふわふわとしてつかみどころがない。でもそれがこの小説の魅力か。

  • 再読。第144回芥川賞受賞作。25年の歳月を経て、再会をした貴子と永遠子。歳の離れた2人だが、どこか双子の姉妹のような雰囲気を感じてしまう。独特の雰囲気でまったりと流れる時間と言葉を無理に理解しようとせず、そのまま読み流すという大切さを知る。

  • 晴れた日に
    ほこりっぽい洋館を一回りしたら
    外の日差しを浴びて冷たい空気を吸いたくなる

    そんな感じ

  • 女の子の子供の頃の思い出、読みにくい文章だった。芥川賞

  • 特に変わったことが起こるわけでもない。夢と現、過去と現在が交差する不思議な感覚。

  • 時間と年月と世界と、夢と記憶と現実と、自分と周りの人と世代と、すべてが絡まり合って溶け合って一つの認識となり、ただ古代から時間は流れる・・という感じの静謐な世界。

  • 内容に関しては、他愛なく、おしなべて言えば、平板なのですが、一様ではないんですよね。品がよくて、驚きの無い小さな万華鏡みたいな変わり映えのし方かなぁ、あんまりうまく言えていませんけれど。濃密だけれど、むせることはない空気感。時空の濃密さをできるだけとらえた、みたいな文章です。5秒刻みで知覚しているのがふつうの人だけどすると、この著者は2秒刻みで世界を表現しているというように感じられるところもありますね。

  • ふと時間の感覚がわからなくなり迷子になりそうになった。

  • たぶん、いつかこの本を読み返した時、その時が夏であればよりいっそう、心地よくて好きになれるんだろうなと感じた。

    今読むには、季節が少しさむすぎる。

  • さらさらと目に落ちてくるきれいな日本語は、筆者の独特の感性と知性の賜物。
    現実と幻とが交差する不思議な世界観もまた良い。
    何故芥川賞の作品なのか、読んで分かった。

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著者プロフィール

1984年、東京生れ。2009年、「流跡」でデビュー。2010年、同作でドゥマゴ文学賞を最年少受賞。2011年、「きことわ」で芥川賞を受賞。

「2022年 『細野晴臣 夢十夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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