呪いの時代 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101260617

感想・レビュー・書評

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  • p229からのレヴィナスのことば、森田真生さんの解説が印象的。

  • これぞ内田樹さんというような内容。
    少し前の著作だと思いますが、彼が書いている
    述べている内容は今と変わらずぶれない内容
    だと思います。悪く言えば使いまわしですけど
    この本に書かれてあるすべてについて、
    ものすごく大事なことばかりだと思います。

  • やはりこれは、いつ読んでも名著。
    頷けるところもあるし、そんな考え方をするのか、と新鮮なところもあり、読んでいて飽きない。
    呪いの時代、読むのは三度目やけど、今回読んでみていつもとはちがうところに心が動かされるところがあったりして、そういう変化も含めて楽しく読めた。

  •  文庫で読み始めたら、ママヨさんが単行本で読んでいた。学生と接していた研究者だけに、自己評価と外部評価、自分らしさへの言及が興味深い。

  • 難しいこと、伝わりにくいことをこんなにまとめて書いてくれるのはすごい

  • 内田さんの言説は、なるほどな~と思うことが多いんだけれども、それはちょっと言い過ぎちゃうかーと思うこともある。「呪いの時代」という言い方はちょっと違和感があるけど、言っていることには同感する。

    マスコミをはじめ、ツイッターなどのネットメディアでも、他人への批判や悪口であふれている。顔の見えないところから他人を攻撃するのは卑劣な手段だ。そしてそういう輩は、何かに文句をいうことはあっても、何かを提案したり、創りだしたりすることはない。文句を言うだけ、攻撃をするだけ、バッシングをするだけ。

    最近もそれで科学者が一人なくなった。
    そういう「空気」は僕は本当に嫌いだけど、どうしてそういう空気が蔓延する国になってしまったんだろう。

  • 戦後日本の呪い的諸状況を書き表す。
    「自分探し」という呪い。
    教育の産んだ「受験生マインド」。

    ノイズ、兆しを察知しようとすることを忘れた日本人(現代人)。

  • 深い洞察に敬服。
    安易な(とはご当人達は思っていないのであろうが)英語教育の導入が日本の社会・政治・経済に及ぼであろう影響を指摘する。また、そもそも英語でのコミュニケーションを前提とするという意味について、英語文化圏の者を勝者として固定化することであり、その背景にある戦争勝者への従属であることを理解せよ、と説く。

  • 2008年から震災後にわたって不定期に『新潮45』に寄稿されたエッセイを中心に編んだ本。
    内田樹らしく、いちいち腑に落ちる話がぎっしり。
    呪いと祝福、日本における英語と翻訳文化、就活・婚活というビジネスモデル、草食系男子という戦略、交換経済から贈与経済へ、炭鉱のカナリアたるには、達意のための姿勢、原発=荒ぶる神の鎮め方、科学と身体、など。

  • 「もっと自分を愛そう。そして、他人にも祝福の言葉を贈ろう。」

    新潮社のPR
    http://www.shinchosha.co.jp/book/126061/
    「呪いと祝福」茂木健一郎 書評(波 2011年12月号より)
    http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/nami/shoseki/330011.html

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。神戸女学院大学を2011年3月に退官、同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。著書に、『街場の教育論』『増補版 街場の中国論』『街場の文体論』『街場の戦争論』『日本習合論』(以上、ミシマ社)、『私家版・ユダヤ文化論』『日本辺境論』など多数。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。

「2023年 『日本宗教のクセ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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