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- Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101265124
作品紹介・あらすじ
升田幸三、大山康晴両巨星の死、米長邦雄の50歳にしての名人位獲得、そして羽生名人の誕生など、'90年から'94年にかけての激動の将棋界をつぶさに実況中継。歴史に残る数々の名勝負に留まらず、「恐がられるようでなければ勝負に勝てない」「弱みを握られたらお終い」など、盤外勝負も満載。一般の社会以上に人間くさい天才棋士たちの知られざる日常を軽妙に映し出す。
感想・レビュー・書評
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羽生が7冠をとる直前、平成元年~平成5年までの棋界見聞録である。プロローグとエピローグにある、棋士控室の描写が生き生きとして、興味深い(読ませる文章を書く人である)。羽生、佐藤、村山、先崎ら当時のエリート軍団が隣の対局室で進行中の将棋を検討している。その他の普通の棋士は入り込めるすきがない。平成5年には、そこに、丸山、藤井らが加わることになる・・・。羽生らの勃興に対する旧世代の狼狽・戸惑いぶりが読みどころか。先日の王座戦第4局もこの人が観戦記者だったようなので、今の羽生をどう書くのだろう?観戦記が楽しみである。
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