奇跡の人 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1909
感想 : 196
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  • Amazon.co.jp ・本 (574ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101270227

感想・レビュー・書評

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  • ストーリー自体はいいんだけど、主人公に共感できなくて読むのが辛かった

  • あまりにも、切ない『自分探しの旅』。

    自分を知ろうとすればするほど、過去が汚いものだったことが分かる。
    昔の彼女はすでに人のもので、自分が持ちうる知識では、なぜそうなっているのか分からない。

    でも、命がある限り、人は生きていく。
    どんなに状況が悪くても、振り向いてくれる人がいる。

    そういう小説。

  • 前半は面白かったです。
    読み進めるにしたがって、主人公の身勝手さや元恋人への執着心の強さが不快に思えて、後半は読むのがしんどかったです。

  • これ、タイトル間違うとるで〜。「自分勝手な人」が適切。時間の無駄やったかもしれない、読んだのは。

  • 最初の方はいい。
    でも中盤から主人公についていけなくなった。
    読んでいて気分が悪くなった。
    読まなきゃよかった本。

  • 昔読んだ本

  • 図書館で借りた本。交通事故で意識不明の脳死間際の状態で8年を寝たきりで過ごした相馬克己。母は懸命に付き添いながら克己が目覚めるのを待ち続け、看病日記を書き続けていた。克己はやがて目覚め、病院の人達から奇跡の人と呼ばれる。
    だが克己は記憶を失っていた。リハビリ中に母は、すい臓がんで亡くなるが、克己が1人で生きていけるように準備もしていた。克己はやがて過去の自分を知りたくなり、自分の追跡を始めるのだが…という話だが、やっぱり知らなくて正解の過去だった訳で、後半はアホやなぁと胸糞悪くなる展開に。悪童で暴力的だった克己やその友人達。母が過去を消そうとした理由はよく分かる。

  • 31歳の相馬克己は、交通事故で一度は脳死判定をされかかりながら命をとりとめ、他の入院患者から「奇跡の人」と呼ばれている。しかし彼は事故以前の記憶を全く失っていた。8年間のリハビリ生活を終えて退院し、亡き母の残した家にひとり帰った克己は、消えた過去を探す旅へと出る。そこで待ち受けていたのは残酷な事実だったのだが……。

  • 真保さんの作品は初めて読むはずなのになぜか既視感があり、いつの作品なのか確認したら1997年。
    かつて、山崎まさよし主演でドラマ化していたものだとわかり、繋がった。

    多くの方が感想に書いている通り、物語後半の展開が残念だった。記憶を辿りたい孤独な主人公の想いに共感していたはずが、だんだんと「おいおい」という感情に変わっていってしまった。
    結末もイマイチで、読後感も良くない。

    ただし、20年越しに聴いてみたドラマ『奇跡の人』の主題歌『僕はここにいる』はやけに響いた。
    この作品のためにつくられた曲だったのかな。歌詞が沁みる。

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。他の書著に『アマルフィ』『天使の報酬』『アンダルシア』の「外交官シリーズ」や『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』『遊園地に行こう!』『オリンピックへ行こう!』の「行こう!シリーズ」、『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』『真・慶安太平記』などがある。


「2022年 『暗闇のアリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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