忌野旅日記 (新潮文庫 い 42-1)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101273112

感想・レビュー・書評

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  • 清志郎のエッセイ。イキイキと綴られていて、居なくなってしまったことを忘れられる一冊。ファン必読。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「居なくなってしまったことを忘れられる一冊。」
      じゃぁ読まなきゃ!
      「居なくなってしまったことを忘れられる一冊。」
      じゃぁ読まなきゃ!
      2013/07/03
  • 「忌野清志郎」のエッセイ集『忌野旅日記』を読みました。

    『十年ゴム消し』に続き「忌野清志郎」作品です。

    -----story-------------
    ロック界のボス「キヨシロー」のドカドカうるさいギョーカイ交遊録、パワーアップ復刊!

    ステージ狭しと飛び跳ね、ソウルフルにシャウトする―。
    日本ロック界のボス「忌野清志郎」が、旅の徒然に見聞きしたオカシなヤツらの笑えるウラ話を「イマーノ」言葉で語り尽くす。
    「泉谷しげる」、「山下洋輔」、「桑田佳祐」など、音楽業界の重鎮総登場。
    さらに、「タイマーズ」、「細野晴臣」、「井上陽水」、「MG’S」、「小林薫」篇を加筆し、最新の活動までフォローしたロック・ギョーカイ交遊録エッセイ完全版。
    -----------------------

    1986年(昭和61年)~1987年(昭和62年)頃に「音楽之友社」のFM情報誌『週刊FM』に連載されたエッセイに、1993年(平成5年)頃に描かれたエッセイ(『話の27』から『話の31』の五篇)を加筆して、文庫化された作品です… 「忌野清志郎」の幅広い交遊録でもありますね。

     ■前口上
     ■話の1 三浦友和君は胃袋も心もデカイヤツなんだぜ
     ■話の2 泉谷しげるは犯人役を地で出来る稀少な役者だぜ
     ■話の3 ソウル・ブラザーJBのヒミツを見てしまったぜ
     ■話の4 川崎徹さんには半ズボンとあけびの帽子が似合うぜ
     ■話の5 ロンドンはバカ濃い霧と紅茶でオレを歓迎したぜ
     ■話の6 オレを追ってオーグラがやって来たぜ
     ■話の7 某ドイツ製高級スポーツカーはアウトバーンをひた走ったぜ
     ■話の8 ジョニー、ルイス&チャーと『ひょうきん族』へ出てしまったぜ
     ■話の9 ディスコで踊りまくる坂本龍一は純なヤツだぜ
     ■話の10 RCミーハーの温泉主人がもてなしてくれたぜ
     ■話の11 ドクトル梅津は甲殻類が大のニガテだぜ
     ■話の12 DUBはショーガないヤツの集まりみたいだぜ
     ■話の13 カゲキなアン・ルイスちゃんは素敵な素顔を持ってるぜ
     ■話の14 元RCボーヤの三宅伸治はスター候補生だぜ
     ■話の15 春日“ハチ”博文がゴーインなのはギターだけじゃないぜ
     ■話の16 サンセッツの面々は海外で顔がきくんだぜ
     ■話の17 サンプラザ中野はなかなかイイ目をしているぜ
     ■話の18 シュークリームシュのマリちゃんがさわっていい? と聞いたぜ
     ■話の19 年末はチャボの家に乱入してひさこちゃんにもてなしてもらったぜ
     ■話の20 マジメな山下洋輔サンは飲むと人間が変わるんだぜ
     ■話の21 元クラッシュのトッパーはイカした不良だぜ
     ■話の22 タラコくちびるの桑田佳祐は礼儀正しいヤツだぜ
     ■話の23 海を越えてきたヤツらが笑いと感動の龍巻を起していったぜ
     ■話の24 ミッキーとトッパーの自宅を訪問してきたぜ
     ■話の25 高井麻巳子ちゃんは遠近法を使って写真を撮ったぜ
     ■話の26 イアン・デューリーとデイビーは二人だけの世界へ入っていたぜ
     ■話の27 ザ・タイマーズのゼリーは煙といっしょに消えてったぜ
     ■話の28 プロデューサーの細野さんはタッペイちゃんのポッキー仲間だぜ
     ■話の29 陽水はオレが教えた『転調』にミョーに驚いてたぜ
     ■話の30 憧れのメンフィスはゴキゲンなド田舎だったぜ
     ■話の31 競馬にウルさい俳優小林薫さんはフクロにもウルさいぜ
     ■あとがき
     ■あとがきのあとのあとがき
     ■忌野中毒 角田光代

    同級生だった「三浦友和」から、「泉谷しげる」、「坂本龍一」、「アン・ルイス」、「サンプラザ中野」、「桑田佳祐」、「細野晴臣」、「井上陽水」等の音楽界の重鎮、、、

    アイドルの「高井麻巳子」や俳優の「小林薫」、果ては海外のミュージシャンの「イアン・デューリー」等々… 「忌野清志郎」の幅広い交友関係が反映されていて、愉しく読めましたね。

    「三浦友和」は大食いだったり、「桑田佳祐」は礼儀正しかったり、「坂本龍一」はディスコで踊りまくるけど純だったり、「細野晴臣」はシャイで実生活に向いていなかったり… と、新たな側面を知ることができる作品でした。

    そして、「忌野清志郎」って、愛車は「ポルシェ」だったんですねー 

    私もナロールックの「ポルシェ」が大好き… いつかは乗りたいクルマですね。

  • 忌野清志郎が、レコーディングやライブや、なんかの収録とかで日本各地世界各地に行った話。友人やバンド・音楽繋がりの仲間たちとの事をなんやかや語った、みたいな、そんなエッセイ。

    元々は昭和62年(1987年)に音楽之友社から単行本で出版されていたモノが、加筆修正を加えて平成5年(1993年)に新潮文庫化されたものみたいです。この連載作品自体は、リアルタイムでは、週刊FM、っていう雑誌に連載されてたみたいですね。キヨシローが、バリバリにRCサクセション時代の内容みたいですので、えらく昔の話だなあ!って感じなのですが、すっごい面白いです。

    まあ、キヨシローの語り口が、お見事なんですよね。読んでて、ウキウキしてきちゃうんですよ。歌が凄いのは勿論。稀代のミュージシャンでありバンドマンであったキヨシローですからそら当然、って感じですが、著書ですらこんなに面白いんですから、やっぱスゲエなあキヨシローったら、ってシミジミ思いますね。

    ぶっとんでるなあ、って思ったのは、あとがきで、キヨシロー自身が「この本は、俺がしゃべったことをゴーストライターが文章化したものなんです」って、いっさい悪びれずに思いっきり暴露しているところ。それ言っていいんかい!?という衝撃。たまき、という人が、文章化していたみたいですね。キヨシローの音楽事務所のスタッフの方なんでしょうかね?凄いよなあ。

    この時代の文章の流行?というか形式?だったんだなあ、って思うのは、文章内に、やたらとカタカナ表現が多い事。パッとアトランダムに開いたページを見ただけでも

    ツッぱって、突っ張って?
    ものスゴく、もの凄く?
    カワイかったぜ、可愛かったぜ?
    良く食べるヤツ、良く食べる奴?
    ロコツな質問、露骨な質問?
    ヘンなヤツ、変な奴?

    というくらいに、カタカナ表記が、凄く多いんですよ。そういう時代だったんだなあ、って思いますね。時代の変化とともに、文章表記の表現って、絶対変わりますものね。面白いなあ、って思いながら、読んでおりました。

    あと、キヨシローの色んな絵が載ってます。1コラムにつき、1イラストがセットだったみたいです。この絵が、味があって、凄く良いんですよ。あとがきによると、この連載を頼まれた時にイラストもセットで書かねばいけない契約だったみたいなんですが、この連載のおかげで、絵を描く楽しみにバンバン目覚めた、みたいな事をキヨシローが言ってました。

    ということは、キヨシローの、絵への思いを見事に活性化させた、という意味で、この連載の、社会への、キヨシローファンの方々への貢献度は、めちゃくちゃデカいんでは?と思いますね。素晴らしい事ですよ。

    あと、作家の角田光代の後書きが、素晴らしく良いです。キヨシローについて語らせたら、角田さんの文章は、最高に素晴らしいと思いますね。こんなに愛情あふれる他者紹介文を書くことのできる角田さんは、マジ凄い。そしてそれを書かせる原動力になった忌野清志郎という人間力の凄さよ。感動しますね全く。

  • 2018年10月23日読了

  • ラストで口述筆記だったのかーと納得。文章のリズムがとてもよくてスラスラ読めてしまったから。JBや井上陽水、細野晴臣、高井麻己子などなど贅沢な面々の意外な一面を垣間みれたのは、清志郎の人柄あてこそ。読む価値ありありだった。角田光代さんおあとがきも、共感するところだらけでした。

  • サイコー。

  • P236
    清志郎の交友録。

  • 語尾が影響を受けちまったぜ。サイコーだぜ。

  • ゴーストライターに書いてもらったんだよ、とあっけらかんと明かすあたりは、さすがだ。
    彼を取り巻く人たちとは、こういう出会いがあったんだ。
    新しい清志郎ファンなら読んでも損はないかな。

  • 忌野清志郎の交遊録。
    個人的にはタイマーズの話が一番面白かった・・・。
    最近は忌野中毒ですw。

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著者プロフィール

バンドマン。1951年4月2日-2009年5月2日。1968年、高校在学中にRCサクセション結成。1970年、「宝くじは買わない」でデビュー。「ぼくの好きな先生」「雨あがりの夜空に」「トランジスタ・ラジオ」「スローバラード」「い・け・な・いルージュマジック」など多くのヒット曲を放ち、日本のロックシーンの開拓者として、後続のバンドマンたちへ多大な影響を与える。1991年にバンド活動休止後も、ソロ活動のほか俳優、絵本の執筆、サイクリストなど、活動は多岐にわたる。また日本語の使い手としての才能も高く評価されており、『エリーゼのために』『十年ゴム消し』『瀕死の双六問屋』など著作多数。

「2020年 『使ってはいけない言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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