レインツリーの国 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.68
  • (1983)
  • (3426)
  • (3006)
  • (700)
  • (168)
本棚登録 : 29405
感想 : 2675
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101276311

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • すごく面白かったです
    ただ次回作がないのが残念です

  • 久しぶりに本を読んで泣きました。
    言葉の難しさと、言葉の温かさ。涙腺崩壊!!!わーって抱きしめたくなるような一冊。
    文章の中それを公開する場所でだけ、自分らしくあれる…状況はもちろん違うけど、わたしもそんな経験をしたことがあるのではっとさせられました。
    著者の作品をもっともっと読んでみたくなりました( ´ ▽ ` )ノ

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「文章の中それを公開する場所でだけ」
      切ないね、、、
      初めて読んだ有川浩。自然と大事なコトを、気付かせて呉れる作家さんだと思い感動しました。
      「文章の中それを公開する場所でだけ」
      切ないね、、、
      初めて読んだ有川浩。自然と大事なコトを、気付かせて呉れる作家さんだと思い感動しました。
      2013/03/04
  • 読み終わった後の甘酸っぱい感じが何とも言えません。。
    完全に有川さんの世界にハマったかな、と…
    この作品が私が有川さんを好きになったきっかけとなった本です。

  • ネットから始まる恋にきゅんとしたのは初めてかもしれない。そういうものに相当偏見があったのだと、気づかされた。
    ことばを大切にして人とかかわることが、素敵なことであると同時に難しいことなんだと感じた。
    関西弁にきゅんきゅんしていた私ですが、人の言葉をさえぎって「もう一回言って!」っていうのは結構失礼なことなんだと、教えられましたw以後気をつけよう!

  • コンプレックスって障害あるなし関係なしに誰でも持っていると思います。
    自分がコンプレックスに思えば思うほど、同じようなコンプレックスを持ってなさそうな人はすごく羨ましく見えて、あの人にはそんな悩みないんだろうなとか思ってしまう。その部分にすごく共感しました。
    コンプレックスを持っていながらもお互い正直に気持ちをぶつけ合える相手がいる二人を少し羨ましく思いました。
    ネットを通していることで更に正直に伝えられるのは現代ならではだと私は思いました。

  • 主人公の二人は、当時の彼女と自分を映し出したような二人だった。相手と向き合って話すことを避けてはいけない、自分からもっとぶつかっていかないといけないって背中を押してもらった。耳の聞こえない彼女の不器用さも重なって、今までの本で大切な一冊。

  • あたたかく初心を思い出せるような本。
    男女の違いも納得!健常者とハンデのある人のすれ違いも納得!

  • すっごい好きです( ´ー`)

    ベッタベタの甘い恋愛小説で読んでて恥ずかしいと仰ってる方もいますし、実際あたしも恥ずかしいんですけど。その恥ずかしさが逆に心地いいというか…恋愛小説なんだから、いっぱいニヤニヤしてキュンキュンすれば良いじゃないか!って感じです。キュンキュン出来ない恋愛小説なんて物足りない。
    その点を踏まえると有川さんは流石だなーと思います。

    まあ、好き嫌いあるでしょうね。
    ラノベっぽさもあるし漫画っぽいっていうのも否定は出来ないかも。
    ただ自分は読みやすいし好き。

    素敵なお話でした。

    *追記*

    この本を読むまで聞くと聴くの違いを、分かっていませんでした。話を聞く、音楽を聴くだと思ってました。
    本自体は薄いけど、いろんな意味で厚みのある一冊。

  • 有川さんの本はテンポが良いから読みやすい。
    「レインツリーの国」も例に漏れず、あっという間に読了。

    ひとみさんの「ちゃんとした人に見られたい」という必死な頑張りと、
    その裏にある被害者意識。
    私にも覚えのある感覚だったから、伸行くんの言葉が痛かった。

    「・・・・・・そうやって世界で自分しか傷ついたことがないみたいな顔すんなや」

    いくら強く見える人でも、お気楽に見える人でも、
    その人なりに悩みはあって、その人にしかわからない辛さもある。
    自分ばっかり、と思って、人の好意に甘えているだけではだめなんだなぁ。

  • 有川さんの本で唯一苦手な本( ; ; )笑
    女の子が嫌いだった( ; ; )自分を映し出されてる気がしたのかな?わからない。あまり読み返したいとは思わない本。

  • ラブしちゃってるんですよ。  
    ただそれだけなんですよ。  
    このままならない世の中で、現実と向き合っていく。   
    素直になれないプライドで、もどかしくもがきながら、前へ進んでいく。   
    どうせなら、人生楽しくいこうぜ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「どうせなら、人生楽しくいこうぜ。」
      ハッピーエンドだけが待ってるとは限らないですから、逡巡するのは仕方無いかと、、、
      この作品は、私の初有...
      「どうせなら、人生楽しくいこうぜ。」
      ハッピーエンドだけが待ってるとは限らないですから、逡巡するのは仕方無いかと、、、
      この作品は、私の初有川浩。割と好きです。。。
      2013/01/21
  • 秀作!

  • 軽く恋愛もの、というつもりで手にとった一冊であったが、意外や、人と対峙すること、相手のことを考えること、自分について考えること、いい一冊だった。

  • 小説として物語を楽しむのではなく、自分以外の人をどのように考えたらいいのかを知るといった意味合いで読んだ方が楽しめると思います。

  • なんじゃこりゃ〜〜?! 
    読んでて恥ずかしいてか、これ文学じゃないよね。マンガだよね。描かれてる世界の狭さと、この2人のやりとりは一体……。何がしくてこの本を書いたのかさっぱりわからない。お互いのメールのやりとりは読んでて恥ずかしいというだけでなく、果てしなくイライラさせられる。「普通のメールのやりとり」ではなくなっていて、くどいし、説明ばっかだし、ほんとに何が書きたかったのかまったく分かりません。
    中学生向けの本を読んでしまった自分が悪かったんだろう。。。

  • 有川浩氏の本に対する愛と、障害の理解の難しさを感じる恋愛小説。『図書館内乱』の中にも出てくる小説である。聴覚障害があってもヒロインとしての苦悩は普遍的であり、健聴者の恋愛小説とは悩むポイントが違うだけなのだと思った。メールを基調としたやり取りはライトノベル的、ケータイ小説的であるが、理解できるという幻想を抱かず、単なるハッピーエンドに終わらないため現実的で、ほど良い後味を感じた。作中小説とのリンクがうまかった。

  • 【レインツリーの国】 有川浩さん

    きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。共通の趣味を持つ二人が接近するのに、それほど時間はかからなかった。まして、ネット内時間は流れが速い。僕はあっという間に、どうしても彼女に会いたいと思うようにうなていた。だが、彼女はどうしても会えないと言う。かたくなに会うのを拒む彼女には、そう主張せざるを得ない、ある理由があった。(文庫本裏表紙より)



    ネットの中は現実の自分の世界とは違う隔絶された複数の世界が存在する。。mixiもそうだし、その他の掲示板やブログなどもそう。mixiにはmixiの中だけの世界があり、ブログや掲示板にもその中だけの世界がある。
    現実とは隔絶されているから、本音も吐けるし、嘘もつける。(フェイスブックは異なりますけどね。。)
    時々、ネットで繋がっている顔も知らない人に会ってみたい、、と思うときはあるけれど会わない方がいいだろうとも思う。そして、今後もそういうスタンスでネットを楽しみたい。

  • 読んだ本の感想って誰かと共有したい気持ちってあるので、二人の出会いのきっかけが好きです。自分の思いを他人がすべて理解するのは障害者・健常者問わずどんな人間でも難しいもの。傷付ける意図がなくても相手を傷つけてしまうことって怖くて、そこから逃げて、楽になることも出来るのに・・・それから逃げず、辛抱強く向き合っていった二人だから、幸せになってほしいなあと思わせるお話でした。

  • この本を読んでから「聞く」と「聴く」の違いの大切さに気づいた。

  • 主人公の伸とひとみの言葉のラリーがとてもよかった。
    どこか、自分自身というか僕たち夫婦のやり取りと似ていて妻も僕もとても共感できる心情がとても
    多かった。
    もちろん、難聴とかそういう障害について理解が深いとかそういうわけじゃなく、二人の恋愛が、その分かり合っていく様が共感できた。
    お互い自分の中に傷を持ってて、でもお互いがお互いの凄いところを理解してて、拗ねたり、尊敬したり、ぶつかったり。とても好きな人と向き合っている、その人間臭さというか青春菌が好きな作品だった。

  • 最初のデートの話とラストがすき。
    浮気や不倫のでてこない恋愛小説のすばらしさ!

    けれど、全てをさらけ出しぶつかりあい分かり合うという恋愛観は最後までどうにもなじめなかった。自衛隊三部作のような恋愛薄めの作品のほうがキュンキュンくる。クジラやラブコメも読んだけど、なんだろう…恋愛からむと男性陣の性格が変わるというか。あんまり理想的すぎて夢小説を読んでるようなむにゃむにゃした気持ちになってしまう。夢小説はすきなんですけどね。

  • 難聴者というだけでひとくくりにせず、性格や個性をきちんと描いた上で「恋愛小説」に仕上げる力量は素晴らしいなと思った。
    当事者の感覚がとても自然に表現されていて不思議なくらいだったのだけど、旦那さんの突発性難聴がきっかけだったのですね。

    作中の本が読めるというのは嬉しい!

  • こんな恋愛してみたいです(o^^o)

  • 思い出の本から始まる物語で、入り込みやすかった。
    今回は主役二人にかなりクローズアップされて、感情とか思考をぶつけ合っていく流れが好きだったな。
    4章のタイトルが本文読んで痛かった。
    終わり方も思い出の本に絡めて、違う結末を模索する感じ。
    ハッピーエンドに続きますように。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ハッピーエンドに続きますように。」
      きっと大丈夫ですよ、、、って根拠無し。
      私も、そうであって欲しいと思うから。。。
      「ハッピーエンドに続きますように。」
      きっと大丈夫ですよ、、、って根拠無し。
      私も、そうであって欲しいと思うから。。。
      2013/02/25
  • ずぶずぶ、有川さんにはまっていく・・・・・
    レインツリー=ねむのき=日立の木
    有川さんは植物が好きなのよ。

    面白かったです、ほんとに。
    そうきたか、って。
    図書館戦争つながりだったんですが、これ単独でもOK.
    絶対にTV化しないお話。

    ということで、次に息子おすすめの「塩の街」手元に来てるんだな…

  • 一冊の本の感想を共有することから始まる恋愛。
    メールでの主人公の二人のやり取り(特に男性側)がかなり青くさいというか、本当に中二病って感じで、こっぱずかしくなってしまう感じでした。
    それでも、恋愛から遠ざかっている私に恋愛もいいよね。と思わせてくれる一冊でした。それは主人公の男性の性格が良すぎるからかな?女子が描く男性です。
    何だか昔のドラマ「オレンジデイズ」を思い出しました。「レインツリーの国」の方がよりリアルだけど。

  • 伸とひとみ。

    恋ってやっぱりすばらしい。

    「歓喜の国」に潜り込めると同時に
    お互いにたくさんのことを
    取り込める、吸収して成長できる。

    二人のことやんか、
    行けるとこまで行ってみようや
    二人が降りたくなったら
    降りればええやんか

    恋って、結果じゃないなぁと
    つくづく感じました。うん

  • どうも好きになれなかった。
    道徳の教科書みたいな押し付けがましさを感じてしまうのは私だけでしょうか。
    説教くさいケータイ小説、そんな感じです。

  • ネットを通じて知り合った彼女は、聴覚障害を持っていた。

    自分にとって特別な本の感想を、ネット上で見つける。感想を言い合う主人公達のやりとりが面白い。本好きにはたまらないラリーが、羨ましく感じた。

    障害者って、可哀想。どう扱っていいのかわからない。正直めんどくさい。残酷だけど、多分みんなにある気持ち。
    障害を持つ気持ちは、持ってみないとわからない。想像するしかないし、いちいち説明や訂正をしてもらわないといけない。
    難しい。とても気を使うやりとりだと思う。どちらかが諦めたら、恋愛は終わってしまうけど、この話はいつもその線がギリギリでハラハラした。

    作中に登場する、カワイイに命懸けている女の子の話には唸った。障害者に対する正直で素直な感想を言っている。そしてそれは、そうかも、と思わせる。
    障害を持つ人は、傷つくことや辛いことを普通より多く経験すると思う。それによって自信をなくし、卑屈になる人も多いんだろうなと感じた。
    ひとみが普通のカップルのように仲良くなりたくてがんばる姿は辛いんだけど、がんばれ!負けないで!って言いたくなった。

    巻末のあとがきがショックだった。
    図書館戦争のカップルに今回と同じ耳の不自由な女の子がいる。そのカップルの話も微笑ましく好きなのだけれど、そのエピソードはテレビでは放送出来ないらしい。障害者を蔑む内容でもないのに、障害者が出てくるというだけで、視聴者の反応を考えて放送しない。24時間テレビとかでは散々憐れんで焦点当てまくりなのに、何故?という思いと、憤り。

    ともあれ、考えさせられ、心暖まるお話。障害者を持つ人、その周りの人の気持ち。この本を読んだら、本の少しかもしれないけど、つかめると思う。また、ハンデを抱えている人やその周りの人にも読んでほしい作品。

  • 人気がある本にありがちな、メッセージ性に欠ける本かと思ったらとんでもなかった。聴覚障害者とひとくちにいっても、様々な人が含まれていることを初めて知った。この本は、そうした問題を啓蒙するのみでなく、純粋に恋愛小説としても大変楽しめるところが素晴らしいと思う。ひとみと伸の会話は、共感できるところが多かった。

全2675件中 241 - 270件を表示

著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

有川浩の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有川 浩
有川 浩
有川 浩
あさの あつこ
伊坂幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×