新陰流小笠原長治 (新潮文庫 つ 6-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101280035

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  • 真陰流の創始者である小笠原長治について書いた本です。
    この本では、小笠原長治の幼少の頃から、琉球で二方棍を学び、江戸に戻って真陰流を創始するところまでが書かれています。

    前半の武将時代は高天神城や山中城の攻防について書かれていて、なかなか細かい描写で面白いです。

    山中城落城の後は、史実通り、奥山休賀斎の弟子となり、奥山流剣術の後継者となるところでしたが、同じ弟子と共に、琉球に渡り、明の武術の習得にあたるようになります。

    この本では新陰流の極意の解説や二方棍の有用性の説明なども多く登場しますが、それだけでなく、武将としての一面も多く登場していたので、非常に楽しむことができました。

    ↓ ブログも書いています。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-4f7e.html

  • 天正18年、秀吉の天下制覇の野望の前に、北条氏の居城・小田原城は落城寸前であった。しかしその時、辛くも城を抜け、三河の新陰流奥山道場に身を隠した兵法者がいた―。武田家ゆかりの名族・遠州高天神城城主小笠原長忠の末弟、長治である。権謀術数を嫌い、弱肉強食の乱世を厭い、ひたすら剣の修行を続け、ついには道をきわめんと琉球、明に渡り、武芸者と対決した男のロマン。

    2009.10.7読了

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著者プロフィール

1929年和歌山県生まれ。東北大学法学部卒業。78年に『深重の海』で直木賞受賞。その後、織田信長を描いた『下天は夢か』がベストセラーになる。95年『夢のまた夢』で吉川英治文学賞、2005年菊池寛賞受賞。1997年に紫綬褒章を、2003年には旭日小綬章を受章。剣道三段、抜刀道五段で武術全般に造詣深く、剣豪小説をはじめとして多くの武道小説を執筆。2018年5月26日逝去。著書に『明治撃剣会』『柳生兵庫助』『薩南示現流』『雑賀六字の城』『修羅の剣』『大わらんじの男』『龍馬』など多数。

「2022年 『深淵の色は 佐川幸義伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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