風花病棟 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.71
  • (25)
  • (68)
  • (38)
  • (10)
  • (3)
本棚登録 : 488
感想 : 66
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101288215

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2012.2.26(日)¥300。
    2012.8.14(火)。

  • どの話もよかった。

    しっかりした、中身の詰まった読み物、という感じ。
    昔読んだ「閉鎖病棟」ほど暗くなく、安心して読める。
    (戦争の話や重い病や、人間の残酷さなどは描かれているけど)

    盛り上がりは少ないけど、いい本だなー
    特に、「藤籠」「雨に濡れて」「百日紅」に、じーんとした。

    さわりは何となく重松清っぽいかなと思ったけど、
    嫌な言い方をすれば、もっと説得力があって、媚びの少ない感じ?
    重松清も好きだけど。

    あとがきもいい。

  • 現実から目を背けたくなるような話を書くイメージ、でもこの短編集は、あったかい話ばかりで、
    こういうDr.が主治医だといいなあと思った。

    著者も最近大病してたんだね。
    びっくりした。

  • 短編集。医者の視点もさまざま。

  • 10話の短編集。医療に携わっている私には、周りの状況や主人公の思いなどが想像しやすい。だから入り込んで読み、涙ぐんだ作品もある。みんなこんな素敵な医師や看護師だったらなぁと思う。テレビの医療ドラマのような現実離れした所はなく、今の医療に欠けている部分を鋭くなく、柔らかな感じで現されている。

  • 短編集(著者の作品では初めて短編読んだかも)
    もちろん医療関連だが、今回は、「生き方」にスポット。

  • なんか田舎のすごく古いさびれた病院にいるような気持ちにさせられる本。

  • 一辺一辺が上質な、とても良い短編集です。人間の生きざまというものは、そのままで小説になるのだなと。
    しかし、読み進むのに時間がかかりました。面白くない訳じゃないのにどうしてだろう。

  • この小説を読んで一番思い出されたことは医学部の友人だ。僕が到底目にすることがないことを目の当たりにするのだろう。もうすでに目の当たりにしているのかもしれない、と何度も考えさせられた。医者だけでなくいろいろな職業に通じる良い言葉ももらった。

  • 生まれ変わったら医者になるぞ。

全66件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1947年、福岡県小郡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、精神科医に。’93年に『三たびの海峡』(新潮社)で第14回吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』(新潮社)で第8回山本周五郎賞、’97年『逃亡』(新潮社)で第10回柴田錬三郎賞、’10年『水神』(新潮社)で第29回新田次郎文学賞、’11年『ソルハ』(あかね書房)で第60回小学館児童出版文化賞、12年『蠅の帝国』『蛍の航跡』(ともに新潮社)で第1回日本医療小説大賞、13年『日御子』(講談社)で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞、2018年『守教』(新潮社)で第52回吉川英治文学賞および第24回中山義秀文学賞を受賞。近著に『天に星 地に花』(集英社)、『悲素』(新潮社)、『受難』(KADOKAWA)など。

「2020年 『襲来 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

帚木蓬生の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×