少しぐらいの噓は大目に ――向田邦子の言葉 (新潮文庫)

著者 :
制作 : 碓井 広義 
  • 新潮社
3.33
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本棚登録 : 196
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101294131

作品紹介・あらすじ

『阿修羅のごとく』『あ・うん』『寺内貫太郎一家』……傑作ドラマの脚本家として知られ、名エッセイスト、直木賞受賞作家でもあった向田邦子。突然の飛行機事故から40年が経つにもかかわらず、今なお読み継がれ、愛されるのはなぜなのか。日本のテレビドラマ史を語らせれば右に出る者のない編者が彼女の全作品から名言・名セリフをセレクト。いつでも向田作品の世界に没入できる座右の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 向田邦子の小説やエッセイ、シナリオのセリフから、編者が抜粋した文言を集めたもの。
    選ばれた文は、どれも名文、名セリフだが、やはりそれぞれの小説や文脈のなかで味わってこその思いがする。

  • 向田邦子さんのドラマやエッセイは大好きで、感銘を受ける言葉もたくさん残されているけれど、どんな言葉が響いたかは、やはり自分で探したい。他人が拾った言葉を、しかも切り取った形で並べられても、押し付けるなと言いたくなる。

    テレビでどなたかが紹介したんですよね、この本。
    ネットで探したらどちらも完売。わざわざ代官山TUTAYAで買い求めたけど……金も時間も無駄だった。

  • 買い物リストを全てカゴに入れてレジに並ぶとレジ横の団子が気になって
    つい買ってしまいたい衝動に駆られる
    そんな本である。

    過去の著書やドラマのセリフをテーマごとに集めた
    お気に入りリストだけれど
    どのセリフも生きていて
    そうだよな。
    男だもの、女だもの…と呟きたくなってしまう。

    自分にもそんな共感できる台詞があった事にも驚き。

  • 愛憎とは二分化することなく混濁した感情の往来から表出する。家族や恋人、友人に抱く親愛は憎悪にも転化するのは日常生活の一コマであろう。そこで私たちは未熟さを噛み締めながら都合悪い失態を忘却する、縁など非合理な言い訳もする、向田邦子の言葉はそんないじらしさがあり愛おしく感じる。

  • 向田さんの脚本や著書の中から「男と女」「家族」「生きるということ」「(向田さん)自身のこと」「(向田さんの)仕事」「食と猫と旅(向田さんの好きなもの)」というテーマで厳選された珠玉の言葉の数々。
    特にご自身のことを語られているのが面白い。
    自分を変にいい人に見せようとせず、かといって「こういう人間なんだからしょうがないでしょ」という開き直りもないところに好感が持てた。
    中でも『夜中の薔薇』というエッセイに収録された「ことばのお洒落」が特に印象に残った。

  • 向田邦子さんの書かれた本 読んでみたいな。

  • さらりとした良書。

  • 36冊目(5-3)

  • 向田邦子の本やドラマは割合みていた気がしていたが、ドラマは意外に観ていない!私は男兄弟だけなので、彼女の話は余り実感してはいないかなと思います。でも、この本を読んで、昔のことをああだったのかと思い出していました!

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著者プロフィール

向田邦子(むこうだ・くにこ)
1929年、東京生まれ。脚本家、エッセイスト、小説家。実践女子専門学校国語科卒業後、記者を経て脚本の世界へ。代表作に「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」。1980年、「花の名前」などで第83回直木賞受賞。おもな著書に『父の詫び状』『思い出トランプ』『あ・うん』。1981年、飛行機事故で急逝。

「2021年 『向田邦子シナリオ集 昭和の人間ドラマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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