自転車少年記―あの風の中へ (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101298511

感想・レビュー・書評

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  • あらすじ
    あの日、僕は、親友の草太、伸男と、自転車で走り始めた。生まれ育った南房総の風ケ丘から、目指すは大都会・東京。新世界への旅立ちだ。喜びや挫折を味わいながら、僕らは夢に向け、ペダルをひたすら漕ぎ続けた。仲間と、東京から日本海を目指す自転車ラリーを完走した。もちろん素敵な恋もした。単行本版『自転車少年記』の構想を元に新たに書き下ろされた、爽快無比の成長小説。

  • 自転車はまってた10年くらい前に買って、積読していて自炊して、なお積読していた本を満を持して読了。爽やか自転車少年が大人になっていくお話、単行本があってそっちは読んでいたがその焼き直し的な感じ。ただ、最終章の主人公昇平の子供が自転車に乗れるようになって・・・辺りは文庫本オリジナルらしく、確かにちょっとぐっと来た。物語の後半で出てくる、多摩地区から西に向かう道々は、10年前自分も楽しく走り回っていた地域なので久し振りに本の中でとはいえ、懐かしかった。いつかまた走る日が来るだろうか。。。。無い気がするけど、でも自転車はやっぱり楽しかったなー。

  •  ドラマ視聴からの原作読了。幼い頃から少年記、青年期と、どの時代にも傍らに自転車があった昇平と草太。どんどんと成長していく様子も嬉しいけど、大人になってからも青春を味わっているところが見ていて気持ちいい。

  • 少年から大人になるまでを自転車との関わりを通して爽やかに描かれていた。

    その時は強く感じない出来事が、それぞれの人生上の岐路だったりするんだよね。

    終わった青春、されどこれからの長い人生。さーて、どう自転車と走ろうか。

  • 文庫版の方が文章がこなれてるかな。

  • 理想の息子だな~

  • 解説 / 大矢 博子
    カバー装画 / 木内 達朗
    デザイン / 新潮社装幀室

  • 自転車をきっかけとした友情・恋愛・成長のお話しです。初めて自転車に乗れた時の感動、自分の知らない世界を切り開く時のワクワク、挑戦し成長する事への喜び。老人の言う"つらい思い出だって宝物になる"、"諦めないでいられるのは、きっと幸せなことなんだろうなぁ"という言葉が頭に残りました。
    自転車を趣味にする人の気持ちが分かった気がします。

  • ドラマ化されたので、ドラマ見る前に読んだんですが、うん、きっとこんな感じの話だろうなと予想していた通りの、それなりによくできた、青春もの、でした。単行本の文庫化かと思ってたら、どうやら微妙に別ものだったのがちょっと騙された気分だったりはしたんですが、まあ普通に面白く読めます。ただなんか、かつての自転車少年たちの、その後の人生のダイジェスト版、みたいな印象は否めなかったので、共感とか感動とかとは、ちょっと別ものだったかなあ。

  •  僕らが子供のころの移動手段は自転車だった。というかそれしかなかった。小学生低学年の頃の自分にはとなりの町に自転車で行くことすら「冒険」だった。

      しかし、大人になるにつれてこの乗り物は「遠いもの」になっていく。私自身もそうだった。
     
      この「自転車少年記」は自転車に乗っていた頃の「子供心」をいつまでも持ち続けて大人になっていく人たちの物語だ。

      一般的には「大人」と「子供」対比は「子供」に軍配があがるに違いない。なぜならば、大人になると責任や人間関係などが重くなり、子供の「無邪気さ」がいっそう尊く感じられるからではないかと思う。

      でも、この物語は大人になることが楽しいと思わせてくれる。責任や人間関係の重さの代わりに「出来ること」も大きくなり、達成したときの喜びはとても大きいと感じさせてくれる。

      私の理想の大人像だ。もっと若い頃に読みたかった気がする今日この頃である。

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