- Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101307510
作品紹介・あらすじ
五十歳で初めて子を授かった松坂熊吾は、病弱な妻子の健康を思って、事業の志半ばで郷里に引きこもった。再度の大阪での旗揚げを期しつつも、愛媛県南宇和の伸びやかな自然の恵みのなかで、わが子の生長を見まもる。だが、一人の男の出現が、熊吾一家の静かな暮らしを脅かす…。熊吾と男との因縁の対決を軸に、父祖の地のもたらす血の騒ぎ、人間の縁の不思議を悠揚たる筆致で綴る。
感想・レビュー・書評
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男と女みんなスケベ。スケベに始まりスケベで終わる。スケベが人生を狂わせる、そんなスケベ劇場に心震えます。人類が誕生してから何一つ変わってないんでしょうね。正に不◯倫は文化と言う世界。石田純一さんお元気でしょうか、神田正輝さんも心配です。
正に課長島耕作ワールド。
因みに昭和30年ごろの金沢大学が舞台になったシーン、もちろん城内キャンパス、学生時代の風景が目に浮かびました。
まだまだ続きまっせ!(オモロー!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第一部に引き続き、一気に読んでしまった。
主題がありすぎるんだけど、ごちゃごちゃしてない感じがすごい。次も楽しみ。 -
久々に追いかけている作品‼️
勿論完結編まで読み続ける‼️ -
人間の複雑さ、極まれり。ゴタゴタとした中で、徐々に熊吾が、房江の人物が立ち上がってくる。
感動的な場面があったかと思うと、裏切る様に短絡的に動く熊吾。支離滅裂で、非常に賢いところと、非常に愚かなところと。様々な感情と側面が同じ人間の中に同居しており、そんな人間が集まって、すったもんだしている。
いっ時の言動は、大事だが、それらは表層的なものであり、それらを生み出す性分、変えられない業が人間にはあるということか。
作中で、宿命、環境、自分の中の姿を見せない核という、三つの敵について熊吾が考察するところが秀逸。人間の言動は、意識的なものだけでなく、これらによって影響制限を受けていることを、自覚することも、大切なのかもしれない。
二巻に入り、ようやく読み慣れてきて、小説世界に段々と没入し始めている。様々な、教訓めいたエピソードが随所にでてくる。 -
この物語は愛媛県南宇和、城辺の熊吾の
故郷での物語。伊佐男と言うならず者が
小さい頃に怪我をさせられたらことを
根に持ち嫌がらせをしたりする。
所々熊吾の行動が可笑しくて笑ったり
しました。この人の本は3冊目、
面白かった -
なぜかわからないけど、すごく話しに引き込まれる。すごく奥行きがあり、人物がいきいきとえがかいるからかなぁ。
ただ、前巻に引き続いて主人公が、妻に暴力をふるうシーンだけは嫌な気分になる。 -
熊吾の豪快なキャラクターが何とも言えずクセになる。
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宮本輝氏のご一家がモデルの大河小説第2部。妻子の健康のため、一度郷里に戻った松坂熊吾らを描く。第1部から続いている、戦争を弾劾する姿勢は胸を打つ。
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徳島編
一休みとおもいきや、激動。 -
第二部
舞台は南宇和郡一本松村。
愛息・伸二の五歳までの成長を軸に熊吾が己の人生の意味を模索する。
異常な執念で熊吾への恨みをぶつける地元のヤクザ・増田伊佐男との再会。
伊佐男の画策した闘牛をキッカケに出会った深浦港の網元・和田茂十の、県議選出馬に伴う選挙参謀としての活動。
茂十の罹患…そしてその死。
妹・タネとその情夫・政夫の為にお膳立てしたダンスホール。
政夫の転落死。
ついに、長きに渡って絡み続けた伊佐男の自死を経て大阪へ戻る決意を固める。