- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101315546
作品紹介・あらすじ
今なお軍事政権下にあるミャンマー。だが、近年、別々の国境から出入国ができるほど旅の自由度は増しつつある。これを機に「国境好き」を自負する著者は「マイナー国境」をひたすら越える旅に出発した。タイのバンコクからカンボジア、ベトナムを経てラオス、そして最大の難関はやはりミャンマーだった。おんぼろバスがブレーキ不能で転倒し絶体絶命! 手に汗握るインドシナ裏道巡り。
感想・レビュー・書評
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16人 110マンキープ
「……」
手書きの文字をただ見つめるしかなかった。
下川さんの顔を想像して大爆笑した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
情景が目に浮かぶような描写と筆者のつぶやき(愚痴?)が見事に表現されていて、本当に面白い。バックパッカー的な旅が好きなら、下川裕治の本は気にいるはず。
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陸路国境超えを、次の旅でこそしたいと思った
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本当にトラブル続きだなあ。こんな旅に憧れる。
そして、終わりは割とあっさり。 -
「国境好き」を自負するバックパッカースタイル旅作家である著者が東南アジア五か国をマイナー国境経由で巡る一冊です。カンボジア~ベトナムに至るメコンデルタ下り、ベトナム~ラオスに至るルートはバックパッカーでも一般的ではないルートなのでとても興味深く読みました。著者が最後難所と述べたミャンマーについての章は陸路でのミャンマー国内の移動の難しさ(2013年時点)がひしひしと伝わってきました。著者はこの旅の終わりに還暦(60歳)を迎えていますが、著者が若かりし頃と変わらないスタイルで旅をつづけていることに感動すら覚えます。私が60歳になった時も著者のような旅がしたいなと思う一冊でした。
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タイ、ラオス、ミャンマー、カンボジア、ベトナムの「マイナーな国境を越える」旅。
その場に行くまで「越えられるかどうかわからない」ような国境を超えて東南アジアを一周しようと試みる。
体力勝負だなあ・・・。
著者ももはや中年を超えて老年を見据える世代となった。個人的には下川氏の旅を読むのは好きなので、これからも旅を続けてもらいたいが、結構ハードではあるよな・・・。 -
陸路でタイ、カンボジア、ベトナム、ラオス、ミャンマーの国境を越える旅の記録です。
著者も書いているように、島国に住んでいる日本人にとって「国境」というのはなかなかピンとこないものです。まして飛行機で安く旅行できるようになった今、わざわざ国境を歩いて越えようとする外国人はかなり珍しい存在のようでした。
それにしても旅行作家というのはかなり過酷です。こんなきつそうな旅行は自分には絶対できないので、この本を読むことができてとてもよかったです。
著者の旅行記を何年にも渡って読んでいますが、いよいよ年齢的に過酷な旅がつらくなってきたという記述が何度か出てきました。私は著者と違って楽な旅しかしていないけれど、それでも行きたいところには早めに行っておこうと思いました。 -
ベテランバックパッカーの下川裕治氏が、マイナーな裏国境を通過しながら東南アジアの国々を旅するというお話。タイのバンコクをスタートし、カンボジア、ベトナム、ラオス、ミャンマー、とインドシナ半島を反時計回りに一周するルートである。
一番の難関はミャンマーへの入国だったようだが、某作家がカチン族のゲリラと一緒にジャングルを進みインドまで渡ったり、ワ族の村に潜入しアヘン栽培を手伝ったりしたのに比べれば、少しスケール感に欠けるのは否めない。
長距離バスでの移動が多く全体的にユルい雰囲気ではあるが、エリアによって移り変わるコーヒー事情や、ラオスに在る欧米人バックパッカーの聖地ノーンキャウの様子、ミャンマーの真珠と言われるメルギー諸島など、興味深い描写もあってなかなか楽しめる内容だった。 -
国境ポイントなど、情報化社会にあって労せずに調べる事が出来ると思ったら、決してそうではなく、マイナーな地点なら、むしろ行ってみなければ分からない、その辺が新鮮に思えた。東南アジア諸国の簡単な歴史と現状の知識も得られる。気になるのは、老齢に差し掛かる著者の(バックパッカーとしての)旅ネタが、体力的にもそろそろ尽きないかという点。
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こういう本って現地のリアルが感じられる。著者の方の経験であってきっとほとんど加工されてない情報だと思う。一部の側面しか見えてない可能性あるけど、自分がもし海外に行って実際に見ても同じことなので問題じゃない。
日本にいると世界って見えにくいと思う。特にアジア。タイ、ミャンマー、ベトナム、、この国の一部の人たち、生活の現実ってこうなんだーって知れて楽しく読めた。
書き方で、たまに時系列が分からなくて読みにくいと感じたところもあったけど、これはこれでスタイルなのかな。