義男の青春・別離 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1998年7月29日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101328140

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  • 「義男の青春・別離」つげ義春著、新潮文庫、1998.08.01
    406p ¥620 C0179 (2018.08.26読了)(2006.09.27購入)(2000.10.15/7刷)

    【目次】
    蟹(1970年1月)
    夢の散歩(1972年4月)
    夏の思いで(1972年9月)
    下宿の頃(1973年1月)
    事件(1974年4月)
    義男の青春(1974年11月)
    夜が掴む(1976年9月)
    コマツ岬の生活(1978年6月)
    外のふくらみ(1979年5月)
    必殺するめ固め(1979年7月)
    窓の手(1980年3月)
    やもり(1986年9月)
    海へ(1987年3月)
    別離(1987年6月、9月)
    解説  近藤ようこ

    ☆関連図書(既読)
    「ねじ式」つげ義春著、小学館文庫、1976.04.20
    「紅い花」つげ義春著、小学館文庫、1976.04.20
    「義男の青春」つげ義春著、講談社漫画文庫、1976.06.01
    「懐かしいひと」つげ義春著、サラ文庫、1976.06.30
    「おばけ煙突」つげ義春著、サラ文庫、1976.08.15
    「四つの犯罪」つげ義春著、サラ文庫、1976.08.30
    「一刀両断」つげ義春著、講談社漫画文庫、1976.10.28
    「腹話術師」つげ義春著、講談社漫画文庫、1976.12.24
    内容紹介(amazon)
    真綿で首を締められるような毎日だった。一家七人の経済的支柱として、駄菓子にひとしい貸本漫画を描き続ける責苦。芸術的な漫画を志し焦燥する「義男の青春」。浮気した恋人を恨み、ブロバリンを発作的に飲むが死に切れず、我が身のやりきれなさから滂沱の涙を零す、売れない漫画家の自己憐憫「別離」など14編収録。現実と夢、日常と狂気の領域を融通無碍に往還する、つげ漫画集第二弾。

  • つげ義春ってまだ生きてたんだ。
    水木しげるや手塚治虫や、やなせたかしと同年代だと思ってた。彼等よりはちょっと年下なんだ。

    読んでみて、なるほどこれはわからんわ…と思った。あんまり読みたいとも思わなかったから、「別離」だけ読んだ。
    表現せずにいられない何かを持ってはいたんだろうな。それが何かはよくわからないけど。とにかく鬱屈としている。内向的な人だったんだろうなぁ。良くも悪くも。

    つげ義春と検索すると、鬱になる漫画だとか、後味が悪いとか、そんなページが一ページ目から出てくる(笑)。

  • 「別離」が胸に苦しく刺さる。

    【目次】
    蟹(1970年1月)
    夢の散歩(1972年4月)
    夏の思いで(1972年9月)
    下宿の頃(1973年1月)
    事件(1974年4月)
    義男の青春(1974年11月)
    夜が掴む(1976年9月)
    コマツ岬の生活(1978年6月)
    外のふくらみ(1979年5月)
    必殺するめ固め(1979年7月)
    窓の手(1980年3月)
    やもり(1986年9月)
    海へ(1987年3月)
    別離(1987年6月、9月)
    解説  近藤ようこ

  • どの作品も主人公が漫画家でして、そうなるとどうしてもつげ氏本人の自伝的内容?? と思ってしまいがちですけれども、解説を読むとそう思ってしまう読者っつーのはアレなんですな、純情ということなんですなぁ… ←え?? 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    でもまあ、つげ氏の作品ってあまりフィクションめいた終わり方…たとえば明快なオチをつけるとかそういうことがあんまりないのでやっぱりこれはつげ氏本人に大分近い作品群なんじゃないか…と思ってしまうんですけれどもまあ、それはどうでもよいことで、今回の作品集もやはり傑作なんだと思いました…!

    繰り返し読むことで当作品の価値が分かってくるのかもしれません…! 主人公の陰鬱な気持ちが淡々と綴られていく描写が多いので読むと若干凹むかも分かりませんが…面白いですよ!

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 芸術新潮でも取り上げられていた「夢の散歩」の絵というか表現は美しかった。あの結末(?)は夢でなくてなんでせう。
    ページを開いたら男女の絡み合ったシーンだったり、これができるなんて天才だなと思う。強い意思すら感じられる。図書館の本だけど、これが図書館にある世の中はすばらしいな。

  • 名前だけは昔から知っているものの、なんとなく敬遠していたが、もっと早く読めばよかった。なんとも言えない画風で、一見すると下手なんだけどそこがまた魅力的。物語も切なくて、どこかエロくて、人の思い出をこっそりと覗いているような感覚。太宰が漫画を描いたらもしかしてこんな感じだろうか。

  • 「マンガは哲学する」からの、つげ作品。普段マンガは読まない。正直、そんなに感動したりはしないし何かを得られるわけではない。でもなんとなく好きかも。本を食事、マンガをおやつとするなら、つげ作品は和菓子よりももっと地味なふかし芋とか硬いせんべいとか、そんな感じです、私にとっては。

  • 夢もの自伝、面白い

  • 裏ぶれた感じがとても心地よい。

  • この人の作品は殆どよんだつもりです。

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著者プロフィール

つげ 義春(つげ・よしはる):1937年生まれ。漫画家。

「2024年 『つげ義春が語る 旅と隠遁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

つげ義春の作品

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