西南の嵐: 銀座開化おもかげ草紙 (新潮文庫 ま 32-3)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101328737

作品紹介・あらすじ

熊本、秋月、萩、士族による乱が次々と起こる。銀座に棲むサムライ・久保田宗八郎は西から吹く風に男たちの絶望のにおいを嗅いだ。そして西南戦争が勃発。友たる市来巡査も複雑な心境を抱え出征してゆく。ご一新から九年、命の捨てどころを探し続けた宗八郎。ふたりの女からひたむきな愛を受け取り、悪鬼羅刹の如き宿敵との対決に赴く。傑作の誉れ高き三部作、熱涙溢れる完結篇。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ最終巻。これはもう、泣いた!西南戦争を時代の背景にして、死んでいく命、生きてしまう命が交錯してあまりにも理不尽で悲しかった。ラストの緊張のシーンは圧巻。

  • 銀座開化おもかげ草紙シリーズ完結篇です
    前の2冊と少し開いてしまったせいか、なかなか入り込めないまま
    いつの間にか読み終わってしまいました
    今までおなじみの人たちが死んでしまったりして切ないのだけど
    幕末の苦難を抱えたままの宗八郎の気持ちが、この1冊では
    ちょっと理解できず、前作2冊を再読してから読めば良かったと反省です

  • 銀座開化おもかげ草紙の完結編

    日本の歴史における転換点である明治維新
    転換点後から始まる新しい歴史
    その転換点の前後のギャップに苦しむ宋八郎

    当時の雰囲気を感じさせてくれる。

    歴史の教訓を活かしながら、過去にとらわれすぎず、前に向かって進んでゆくことができるか?

    作者は明治維新を、現在の日本の、世界の状況を重ね合わせて、主人公たちに語らせたのだろう。

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著者プロフィール

1953年京都生まれ。小説家。早稲田大学大学院修士課程修了。松竹株式会社で歌舞伎の企画・制作に携わる。97年『東洲しゃらくさし』でデビュー。『仲蔵狂乱』で時代小説大賞、『吉原手引草』で直木賞受賞。

「2018年 『作家と楽しむ古典 好色一代男 曾根崎心中 菅原伝授手習鑑 仮名手本忠臣蔵 春色梅児誉美』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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