ランクA病院の愉悦 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101333144

感想・レビュー・書評

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  •  初期の筒井康隆(というか その影響を受けたかんべむさし)作品っぽいギャグものと、おなじみ桜宮サーガ派生のシリアスものが交互に並んでる( ´ ▽ ` )ノ
     いちおう医療短編つながりではあるけれど、なんかまとまりに欠ける感( ´ ▽ ` )ノ
     どれもこれもオチがいまいち( ´ ▽ ` )ノ
     してまた、ムダが多い( ´ ▽ ` )ノ
    「ガンコロリン」の博士の言語障害、「被災地の空へ」の2医師の確執、「ランクA」の主人公のペンネームネタ……すべてムダ。枚数稼ぎ?( ´ ▽ ` )ノ

     投げやりな「あとがき」がじつに印象的( ´ ▽ ` )ノ
     自分でも書いてるとおり 飽きっぽいDr.カイドは、作家であることじたいにも飽きちゃったのかな?( ´ ▽ ` )ノ

    2019/02/24

  • 短編オムニバス。いきなり白鳥室長らしき影がちらつき、東北地方を襲った大震災ではジェネラル速水が登場。そして、表題作となる短編では愚痴外来の名が出てくる。桜宮サーガファンとしては思わずニヤリ。あとがきで警鐘を鳴らす著者。ガンの特効薬が開発された「ガンコロリン」だが、地球を蝕むウイルスとなる人類は、やはり新たなガンという地球の特効薬で絶滅へと進むしかないのか? 医療に所得格差を設けた表題作も、あり得ない話ではないのだ。

  • 医師であり作家である海堂尊の医療小説短編集。薄い本の中に五編も入っているので、一編一編はどれも本当に短い。
    「ガンコロリ」のシュールさと「被災地の空へ」で描かれる人間模様が良かった。

  • 別タイトルで読んだことがあった短編集。
    読み進めてから気がついた。
    ガンコロリンが何を文字っているか分かるくらいには業界が近い。
    速水先生が出てくると勝手に親近感が沸く。

  • 数ページ読んでから、なんか読んだことあるかも、と思って
    巻末をみたら『ガンコロリン』の改題とのこと。
    ブクログ自分の本棚内検索したら3年前に読んでました(^-^;
    そして当時の自分の評価は★2つ。
    読むのやめて、一応あとがきだけは新しいみたいなのでそこをみて、読了したことにしました。(また忘れて読もうとしてしまうかもしれなから)
    こういうときにもブクログは役立つんですね(^-^;

    海堂氏の小説は、登場人物がリンクしているので
    欠かさず読んでおこうと思って、いままで読んでいたのですが…
    作者が、それに「飽きてきた」と。
    こちらからも、さようなら~

  • 海堂尊の短編集。期待にたがわず医療系だが、ちょっと星新一のにおいのする話が多い。

  • 海堂さんらしい短編5作品。
    一番はやっぱり、速水先生が主人公の「被災地の空へ」
    命を救うために駆け付けた被災地で、軽症患者か遺体の検案かという過酷な状況に置かれた救命医の無力感や憤りはいかばかりであったのか、想像を絶します。
    でもきっと、岸村先生が仰るように、そんな状況だからこそ、生きている人間が学ぶことも多いのだろう…とでも考えないと、やりきれないよな。

    表題作は何ともシニカル。
    中身は同じでも、桐の箱に入っているだけで何倍もの値段がする果物を思い浮かべる…世の中は、そんなものだらけなのかもしれないな。

  • 最初の国家プロジェクトが面白かった。
    ガンコロリンはなるほどーという結末。
    ーーー
    とんでもない医療格差が出現した近未来の日本。売れない作家の終田千粒(ついたせんりゅう)は「ランクC病院」で銀行のATMに似たロボットの診察しか受けられない。そんな彼に「ランクA病院」潜入取材の注文が舞い込む表題作。”日本一の健康優良児”を目指す国家プロジェクトに選ばれた男の悲喜劇「健康増進モデル事業」など、奇抜な着想で医療の未来を映し出す傑作短篇集。『ガンコロリン』改題。

  • ショートショートのような内容だが、笑うところが笑えない。2017.2.28

  • 作者の作品は初めて読みました。

    『健康増進モデル事業』はおもしろかったけどちょっと消化不良?
    『ガンコロリン』は現実になれば怖い。一歩間違えれば現実になりそうだし。
    表題作が一番面白くなかった。

    あとちょこちょこギャグ的な言い回しがあるが、どれも笑えなくてちょっと鼻につく…のはキャラクターの魅力不足かな。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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