たんぽぽ団地のひみつ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 587
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349374

感想・レビュー・書評

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  • 重松清は期待を裏切らない。重松清の小説を読んでいるときだけ、自分を特別に思うことができる。

  • やっぱり重松清さんの小説はいいな!日常が特別になる感じ。

  • 出来はさほど良いとは思わないのですが。。。
    一徹な老人、真っ直ぐで賢くて活発な少女、いじめられる少年、いじめる少年、高慢ちきだがどこか寂しげな少女、ちょっと頼りないお父さん、明るくパワフルなおばさん。老朽化が進み、高度成長期に溢れてた明るい未来など影もなくなったノスタルジックな団地。重松さんがお得意のパターンがずらりと並びます。ですから途中までは初読にもかかわらず既視感など感じながら読んでました。
    最後でぶっ飛びましたね〜。満艦飾のフェスティバルみたいなハッピーエンド
    最初から『流星ワゴン』的なファンタジー要素はあったのですが、それにしても少々矛盾があろうが無理筋だろうがとにかく突っ走る。重松さんがここまでやるかと少々呆れつつもいっそ爽快でしたね。

  • 取り壊しが決まった3丁目団地。
    そこは、かつてあるドラマが撮影されたロケ地だった。
    そのドラマの名前は「たんぽぽ団地のひみつ」。
    主演を演じたワタルくんはもう52歳。今は売れない映画監督。
    ワタルくん、かつてロケに携わった団地の人々、今も団地に暮らす徹夫さん、その孫の小学生の杏奈。徹夫さんの奥さんで、杏奈のおばあちゃんも亡くなってしまったショーコ先生。
    3丁目団地に集まる人たちが体験する、少し不思議な物語。

    面白かった!
    子供も大人も楽しめる、優しさと夢の詰まったファンタジーエンターテイメントという感じ。
    設定が団地なので、派手さはないものの、万人が好感を持てる物語。
    主人公の杏奈も元気いっぱいで、優しくてとても良い子。好きになれるキャラクターです。
    登場人物みんなが魅力あって憎めないところも、重松さんの小説の持ち味ですね。

    杏奈一人に視点を固定させず、杏奈のお父さんの直樹さんや、団地に現れた勝ち気な子役女優のカノンなど、そして、時を超えてワタルくん、ワタルくんにほのかな恋心を抱いていたナルチョ、…など、適切にストーリーテラーが変わるところも効果的と感じる。
    若干、ファンタジー要素が後半は強すぎる感もあったけど。

    重松清さんの本で何を読もうか迷っている方にはこちらをオススメします!

  • うん?
    パラレルワールド?

  • 人との別れと出会いの切なさ、儚さ、大切さを感じる作品だった。時系列が色々で、ちょっとわかりにくい部分もあるが、何よりハッピーエンドでよい。

  • 取り壊しの決まったたんぽぽ団地での「過去」と「現在」を「時空たつまき」という不思議な現象によって行き来して、「お話の世界」と「現実」を行き交うお話でした。

    読み終わった頃にはとても温かい気持ちになって、少し懐かしいような、泣けてくるような気持ちになりました。

  • いつもながらのハートフルな重松作品。「じじい」には清々しすぎるかな!

  • 重松清さんらしいストーリー展開。登場人物のキャラも安定感があって,すんなりと読めた。どこか懐かしい物語。

著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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