いまなぜ白洲正子なのか (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.33
  • (0)
  • (2)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 37
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101353210

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ようやく青山二郎との交流の意味が理解できたかな。もう一度、鎌倉文士骨董綺譚を読まなくては。あと、武相荘の書棚に赤瀬川原平さんの本があった理由も。(その対談を読んでみたい)

  • 2016年6月27日、読了。

  • すごい人脈と世界に住んでいたなと思う。
    自分自身にとって井戸はなんだろうか?
    心の中から自然に湧いてくる日本の伝統美に惹かれる思いは何か?シンプルな生活への憧れ、生活の中に日本的美を取り入れたいという思い。「侘び寂び」に惹かれいている?

  • 戦後日本を背負った1人の「侍ジェントルマン」、白洲次郎。「われわれは戦争に負けたが、奴隷になったのではない」とGHQに敢然と立ち向かったこの男がひと目ぼれした女性、それが白洲正子、愛称「マサ」である。二郎をして「究極の理想」と言わしめた「マサ」。一体どんな女性だったのか。晩年に夫婦円満の秘訣を聞かれた「マサ」は笑いながらこう答えたそうである。「できるだけ一緒にいないこと」。白洲正子の著作が数多く刊行されているなか、まずはこの1冊から「マサ」という女性の生き方に触れてみてはいかがだろうか。

    教育学部 M.T


    越谷OPAC : http://kopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1000837895

  • 「プリンシプルのない日本」「風の男 白洲次郎」を読んだこと、「乙女の日本史」で取り上げられてた白洲正子の「井戸を掘り続けろ」という言葉から手に取ってみた本。イーブックオフで買い。

    次郎が自分の恵まれた環境を自覚しつつも、ノブレス・オブリージュの精神と自分のプリンシプルに則って生きたのと対照的に、正子は温室育ちというコンプレックス、次郎へのライバル心に動かされて井戸を探しつづけて生きたんだな、「似た者夫婦」って文章中で書いてたけど、ちょっとベクトルは違うような気がした。
    個人的には次郎には好感情を抱くけど、正子のことはあまり理解できない…ような気がした。
    ただ、一つのことに打ち込む、求道者としての彼女には見習わなければならんところがたくさんあった。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1941年、東京生まれ。文筆家。慶應義塾大学経済学部卒。『週刊朝日』編集長、朝日新聞編集委員などを歴任。『学はあってもバカはバカ』(ワック)、『王貞治のホームラン人生』(朝日新聞社)、『いまなぜ白洲正子なのか』(新潮文庫)、『夕日になる前に─だから朝日は嫌われる』(かまくら春秋社)、『孤高─国語学者大野晋の生涯』(集英社文庫)、『社会人としての言葉の流儀』(東京書籍)など著書多数。

「2018年 『「浮気」を「不倫」と呼ぶな』 で使われていた紹介文から引用しています。」

川村二郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×