青年のための読書クラブ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1888
感想 : 161
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101356815

感想・レビュー・書評

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  • うわー。あざとい。が、正直な感想で。「読書」する人をシニカルにとらえ、でも、読み物としての面白さをエッセンスとしてふりかけ。ち、一気に読んじまったじゃねぇかと。うそぶいてみる。

  • 初・桜庭一樹。

    だったので、今回の文体や話の展開が、この作者独特のものなのか
    今回の作品に合わせて用意されたものなのかが不明。

    漫画に例えるなら、清原なつのみたいな感じかな。
    浮世離れしているというか現実感がない。

  • 借り物。
    あざとい舞台設定だなぁと思いつつ読み始めると、学園の表舞台には出ることのない、マイノリティが描かれたり、二転三転印象が変わっていくのが楽しかった。

    一番星とハビトゥス&プラティークが好き。

  • 共学の公立高校だったわたしから見ると全く別世界のお嬢様女子高。そこでは一人称がボクな少女が多く存在し、校内で人気の生徒は「王子」役となり、生徒会と並び演劇部が花形という別世界。宝塚って見たことないけど、こんな世界なのかなと想像する。
    この女子校の創立から近未来までの100年にもわたる裏の年代記が、異形の者が集う「読書クラブ」の会誌として綴られていく。
    文体まで演技がかっていて独特な世界を際立たせているけど、なかなか良い感じ。
    読書が趣味ってやっぱり素晴らしいものだなあと思った。

  • 女性の「僕」一人称は苦手だったけど、こんだけ誰も彼もだと気持ちいいなあ。
    自分が通っていた女子高とは全く違う世界だけど、それでも時折共感してにやりとしてしまう。
    異端である読書クラブの乙女たちが魅力的。

  • 割にこういうの、好き。わざとらしさというか仰々しさというか。

  • サムワン。

  • 学園ものですが、独特の雰囲気があります。あえてジャンルで言い表せば、夢野久作さんの犬神博士とかやはり森見登美彦さんのファンタジー的な要素のある系譜に入るのでしょうか。
    物語の舞台は東京山の手にある聖マリアナ学園、いわゆるお嬢さん学校です。最初のお話は1969年の事件から始まります。乙女たちが集う学園は、良家の子女たちが通う集団でありますから、表面的には穏やかで清楚な雰囲気を漂わせているものの、その中にはそれとは異質の集団が存在していたのでした。夢見がちの大衆たる少女たちが愛するのは何より美しいもの。醜い外見から頭脳は優秀でありながら異形の存在であった妹尾アザミは、学園の場末にある部員8名の「読書クラブ」の部長に身をおいていたのでした。その読書クラブに流れついてきたのが烏丸紅子!彼女と出会ったことによりアザミはある計画を実行するのでした。・・・
    ここまで書くとこの小説の雰囲気がだいたい読み取れると思います。
    「ベルサイユのばら」のような少女漫画に登場するストーリーが展開されます。お話はこの学園の創立者である聖マリアナ女史の1919年の創立当時の秘密に触れるものから、100年後の2019年の最後の読書クラブ員のエピソードまで5つの短編でなりたっていますが、連作になっているので最後まで楽しめました。
    蛇足ですが、作者の桜庭一樹さんは女性、最近男性ともとれるようなペンネーム?の作家さんが増えたような気がします。

  • これ私すごい好きですよ!
    背徳的に見えてそうでもないところと、かといって爽やかに見えてそうでもないところがすごいいい。読書クラブ超入りたい。

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著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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