天ぷらにソースをかけますか?―ニッポン食文化の境界線 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101366517

感想・レビュー・書評

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  • 日本の地域ごとの食文化の違い(著者の「食の方言」という表現が言い得て妙)を地図に落とし込んだときのインパクト(色分けが見辛いのが惜しいが)。ここまではっきり分かれるものかと感心させられる。最終章は食文化の境界を確認すべく実際に東海道を歩くという、フィールドワーク的なルポ。民俗学の香りも漂う好著。

  • てんぷらにはソースをかけ、冷めた翌日のてんぷらは味噌汁にいれて食する地域で育ちました。ずっとそれが正統派だと思っていたので、天つゆが当然の地域に引っ越してビックリでしたね〜。実はこのホンのタイトルに惹かれて衝動買いでした。今回再読してやっぱりおもしろかった。「食の方言」とは言い得て妙だと納得です。 話のネタにもってこい、盛り上がりますね。

    ここだけの話ですが、我が家では最近てんぷらにはポン酢です。

  • H22年2月25日、6刷、並、帯無
    2015年10月16日、白子BF

  • 何の前触れもなく、東京の父から送られて来た本。
    現在愛媛住まいの私に、
    「愛媛は天ぷらにソース地域になっているが、本当か調査して報告せよ」
    という指令だった。
    今のところ、ソース派ご本人には会っていないのだけど、同じ章で取り上げられていた「紅しょうがの天ぷら」はスーパーに売っていた。
    まだ試していないけど、そのうち。
    そんな地域ごとの食の違いをネットアンケートを元にまとめた本でそれだけでも興味深いのだけど、作者の語り口調が愉快で、そちらも楽しめる。
    適度にいい加減なのも好き。
    大体は何故その食べ方が主流になったかの推論があるのだけど、たまに「たまたまマヨラーが多かったんじゃ」とか。ね。
    後半の、作者が自ら東海道を歩いて食の境界線を探す旅行記も、頭おかしいわーと褒め言葉として言いたい執拗さ。
    第二弾もあるらしいので、読んでみたい。

  • 天ぷらにソース・・・え!?かけるよ!?
    天つゆや塩はお店だけって思ってた@@

    郷土料理とは違う、全国的な料理でもその食べ方は色々!!

    私の住む地域では甘く炊いた金時豆を、ばら寿司やお好み焼きに入れるけど、県外に出た時、そんなん入れんよ!と言われて、これがカルチャーショックってやつか・・・と驚いたもんです。

    食の方言か~おもしろいな!
    県外の人と話す時、ネタになるo^^o

  • 383.8

  • ネットの投稿文の紹介が延々と続くので、
    食文化の考察自体は結構面白くても途中でどうでもよくなってくる。

    東海道の方が実地見聞してる分、説得力があった。

  • 20140119読了

  • 一つの食べ物を地方によって違う言い方をしたり、同じ名称で異なる食材だったりという項目の時にはテーマとなっている食べ物の写真が欲しかったです。
    自分の地方ではこの言い方で通っているとハッキリと言い切れる物が少なく方言とテレビからの知識がチャンポンになってるなと自覚した。

  • 2013/12/11-
    文化の違いは、単に都からの距離の違いだけでなく、地形や藩主の出身地など複雑に入り組んでいる。ドーナッツ現象や飛び地現象には、再度興味が持たれた。
    椎名誠の解説もまた興味深い。「冷やし中華にマヨネーズをつける文化が関東まで攻めてきたら許さん。」と言い切るのには、作者同様「食文化」を尊重する姿勢に共感を覚える。

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著者プロフィール

1951年、福岡県久留米市生まれ。日本経済新聞特任編集委員・コラムニスト、「B-1グランプリ」主催団体「ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会」顧問。東京都立大学法学部卒。75年、日本経済新聞社入社。社会部、生活情報部などを経て文化部編集委員。地方独自の食文化に注目し著した『全日本「食の方言」地図』(日本経済新聞社、後に改題、『天ぷらにソースをかけますか?』新潮文庫)が話題となる。他の著書に、『文学ご馳走帖』(幻冬舎新書)、『ちゃぶニチュード!』(幻冬舎文庫)、『納豆に砂糖を入れますか?』(新潮文庫)など。

「2017年 『食は「県民性」では語れない 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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