Story Seller (新潮文庫)

制作 : 新潮社ストーリーセラー編集部 
  • 新潮社
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感想 : 957
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  • Amazon.co.jp ・本 (674ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101366715

感想・レビュー・書評

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  • よかったですね

  • 面白すぎる。
    そして、贅沢すぎる著者のラインナップ。
    これは、、、これは、、、800円じゃ惜しいほどの面白さ、、、、、、

    どの話も色とりどり、よりどりみどりで心底夢中になります。
    短編なのにどっつりのめり込ますほど。
    短編だから話が変わるたびに、大概頭の切り替えが必要になるところ。

    夢の中のように、3行くらいでクルッと新しい話に切り替わるくらいにどの著者も凄腕で、自分の話の中に読者をがっちり引き込んでから始まる。この感じ。

    もう読みながら、あっちこっちと振り回されてしまいます。

    短編なのに、先が気になりすぎてまとまった時間がないと読みたくない一冊です。

    だって、途中で止まりたくないんだもの。

  • 6人の人気作家の短編を集めた、ベスト盤みたいな一冊。
    一冊で6人の話が読めるので、なんとなくお得感がある。
    全体的に軽い話で、サラっと読めるのもいい。

    次に何読もうかなーと迷ったときは、この本はオススメ。
    ただすでに2作読んだことがあったので、個人的には損した
    と思ったりして。

  • 贅沢です
    余りにも溢れすぎていて
    こんなに集めていいの??
    それもこんなに面白いのを!!
    うれしすぎる
    幸せでした

  • 読んだ順に。

    『StorySeller』

    ほぼノーコメント。
    前半、男女のやりとりが少女漫画みたいなやと思った。
    少女漫画読んだことないけど。


    『ここじゃない場所』

    思春期の10代はすぐ発病する。
    「人生ってなに??」病と
    「自分が存在する意味ってなに??」病。
    そして勝手に憂鬱になる。
    そんな若者に足りないもの…
    欠けてるもの…
    日常や未来がおもんないと感じてしまうのはきっと刺激が無いから。
    そりゃ1番の刺激っていうたらアレやんか。アレがあるんと無いんとではエライ違い。そうです
    それは恋です
    恋のひとつもせんと青春を嘆いたらアカン

    でも、ここで描かれている女の子像は、そんな「普通の子」とはちょっと違う。
    可愛いというか、愛らしくて憎たらしくてクール。
    そんな生意気オマセ女子が、ステキな失恋をするお話。
    消えぬなら 消してみせましょ 秋山くん♪
    「アゲハと秋山たちのケース」が掘り下げられた別の話も是非読みたい。


    『首折り男の周辺』

    でた―ッッ
    得意の物語同時進行。
    特技・首折りってのはリアリティありそうで無さそうな殺し方やから、殺人の残酷さが薄まって良いと思う。
    七尾もね

    こちらは「誰かの役に立ちたい」病。
    小笠原、自信持てよ―
    自惚れるくらいで調度いいんやから―
    虎の威を借る虎でええやないか♪
    大藪が、途中で死んだのには驚いた。
    しかも理由わからん変死。
    別に死なす必要ないやんけと思った。似た者同士が接触する場面がおもろいんちゃうん??って期待してたのに…
    でも、そうか、
    最後の、仲直りの一言のためか


    『プロトンの中の孤独』
    集団行動の話。


    『玉野五十鈴の誉れ』

    いつの時代の話やねん??
    アパルトマンとかクロケットとか笑
    難しい漢詩や化石化しそうな小説の一文が登場する。
    意味もルーツも分からんけど。
    五十鈴が顔を真っ赤にして純香を追っかける場面は良い
    純香に薦められた本はどんな内容やったんかな??官能系かな??
    純香と五十鈴の仲がとても微笑ましい
    でも、
    多感な年頃なのに、自分の感情を押し殺す術を心得ている五十鈴は悲しい。
    そんな彼女が抱える闇は深すぎる。
    「ですから、焼けました」
    推測やけど、
    焼けた原因は、ひょっとしたら大奥の仕業だったとか??
    それを知った五十鈴は、
    だったらお前の大切な者も同じ目に…と思ったとか??
    「…赤子泣いても蓋取るな…」
    スッとする結末にグッときたけど、
    それ以上に、ぞっとした。


    『333のテッペン』

    東京タワーの麓に、こんなに興味を湧かせるフロアがあったなんて知らんかった。
    「感どうする経済館」は是非行ってみたい。
    皆がスカイツリーにのぼせてる時に、おれは東京タワーを見学しよう。

    ずいぶん鈍くなった、とか以前の俺ならとか、子宮がどうとか、
    おぞましい発想ばかりする土江田は一体何モンやねん。
    導火線ぢりぢり野郎やな

    楽しいことは毎日起こる
    悲しいことも毎日起こる
    普通がいちばん。
    後味さっぱりしないラストは、逆に、いつまでも余韻が残るということ♪
    ありやな


    『光の箱』

    初Hのくだりは、吐き気がするほどロマンチックです

    嫉妬に燃えた女子は何をやらかすか分からんね―怖いね―、と呆れてたら、
    思てたんと違う真実やった。
    えげつな

    弥生の判断ミスが気になった。
    彼との日常が詰まったフィルムをダメにするか、
    彼とのこの先の関係をダメにするか。
    損して得とるのが正解やったんとちゃうか??
    そしたら14年後の彼は台車に轢かれることもなかったろうに。
    まぁ誤解と勘違いがあったからこそロマンチック度が倍増したわけで。
    小説は、ページをめくるだけで過去現在未来を行き来するから、読んでるうちにうまいこと騙される笑
    マサキの名前ややこしいねん笑

    美しいハッピーエンド
    最近のサンタは大人にも贈り物をくれるいい奴だ。

    2012年05月27日 

  • これ、読んだのが昔過ぎてあんまり覚えてない…
    リマインド投稿
    と言うわけで、すごい印象に残ったのを二つ。

    一つは近藤史恵のプロトンの中の孤独。
    「なぁ、石尾。俺をツール・ド・フランスに連れてけ」
    「じゃあ、赤城さん、俺のアシストしませんか」

    圧倒的な能力を持つのに、人に馴染めず、団体には向いていないという石尾。
    自分の勝利にしか興味がなかった石尾が、段々変わっていく姿が気持ちいい。
    「赤城さん、俺、勝ちましたよね」
    彼は、団体で戦う方法を知り、チームで分かち合う勝利を知った。

    この話しには続きがあるそうで。
    いつか読みたい


    二つ目は、米澤穂信の玉野五十鈴の誉れ。
    これ、ちょっと怖かった。
    役目が解かれた時の五十鈴の表情は、あたしも純子と同じ恐ろしくて悲しかった。
    嘘でしょ?って思った。
    無関心が一番怖い
    でも、これが裕福で苦労をしたことが一度もないお嬢様と貧しくて小さい頃から苦労ばかり、誇りを持つことも許されなかった少女との違い。
    どこまでも、甘ったれで夢見がちで世間知らずで純粋だった純子。
    お嬢様の御役目として、言い付けを愚直に守り、ひたすらに役目を果たすこと、そうしなければ生きていけなかった五十鈴。
    五十鈴は辛かっただろう。
    純子にとって五十鈴が初めてできた、たった一人の友達だったように、五十鈴にとっても純子はそうだったはず。
    けれど、同年代にもかかわらず目の前に立つ圧倒的な身分の差。
    心の中に、鬱屈するものがあったのかも。
    「ともだち」そう言われるたび、やり切れない思いが生まれる、人間はそういうもの。

    最期は正直、ぞっとした。

    「あの子があたしの望みを叶えてくれなかったことは、一度足りともありませんでした」

    玉野五十鈴の誉れは、結局なんだったのか。
    考えると、あまりの澄んだ感情に寒気がする。

  • 積読されていて断念された本、再び読む日もあるか

  • 結構前の本ですが、私にとってはイマイチでした。こうゆう本も、流行りがあることを学びました。残り三話はパスしました。

  • 米澤穂信さんの「玉野五十鈴の誉れ」がよかった。
    ほかの作品も読んでみたくなった。

  • 素晴らしい作家さん達の短編集。
    どの話も引き込まれて、読み進めずにはいられませんでした。

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