- Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101369426
感想・レビュー・書評
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世間を騒がせている連続殺人事件と、ネットパトロールのバイトと、妹の友達のいじめがどうつながっていくのか。この先どうなるのか読むのが楽しみ。
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宮部みゆきの悲嘆の門を読みました。
大学生の三島孝太郎は、先輩に勧められて先輩が起こしたインターネットのサイバーパトロールの会社でアルバイトをすることになります。
孝太郎は犯罪関連のサイトの監視を担当することになり、連続切断魔の事件の監視を開始します。
元警察官の都築は、近所の茶筒型のビルの屋上に設置されているガーゴイルの置物が動いたという相談をうけ、調査を開始します。
アルバイトの同僚である森田の失踪の調査を行っていた孝太郎は都築と一緒に茶筒型のビルの屋上に行き調査を開始します。
インターネットにあふれる悪意ある情報に対抗するにはどうすればいいのか。
身近な人が犯罪の被害者になってしまったらどうすればいいのか。
いろいろ考えさせられる物語でした。 -
現代ミステリかと思いきや、どうやらファンタジーらしい。
でも、登場人物一人一人にきちんと血を通わせるのがさすが宮部みゆき。ネット社会という「リアル」にどうファンタジーを絡めるのかが気になるまま上巻は終了。
丁寧に描かれる人物描写に星は5つ。ガーゴイルがこれからどうでるのか。ミカの問題はどう絡むのか。
とにかく次巻が楽しみ。
どうでもいいけど、宮部さんのお話って退官した刑事の出現率が高い気がする(笑) -
中巻へ
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失踪したホームレス、死体の一部が切り取られ遺棄される連続殺人事件、動く銅像。
それに興味を持ちそれぞれ動き出す元刑事とサイバーセキュリティ会社でバイトしている大学生。そしてバイト仲間の失踪。
この4つの事件に関係があるのか?
前情報なく読み始めた。
現代劇なのか、ファンタジーなのか。
上巻時点では、先が気になる。
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例の本以来敬遠していた宮部みゆき。サイバーパトロールというネット看視業務のアルバイト大学生と退職刑事が不思議な廃墟ビル屋上のガーゴイル像の謎がらみで出会い、異界の魔物と取り引きをして現世の悪人を裁く。ネット上に流される言葉の海そのものが意思をもって人を左右するという現代風のプロットはうまくできているが、義憤に駆られて暴走する若者はあまりに軽率で、安易な結末もどうかと思う。ガラ物分り良すぎ。しかし英雄の書の咎の大輪とか森崎友理子が登場してびっくり。そこへつながっていたのか。
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冒頭のかわいそうな身の上になってしまう少女が主人公かと思い行きや、上巻読んだ限りではこの後起こる不可解な事件の第一目撃者って感じで、サイバーパトロールの会社でバイトしている大学生と体壊して退職した元刑事のおじいさんが現状では主人公かな。
少女の母が息を引き取る時にその子が見ていたビル。 そのビルの屋上には少し変わった銅像が。 その子はそこに空から何かが下りてくるのを目撃した。
その頃巷ではある猟奇殺人事件が連続性を帯びてきて、大学生の孝太郎のバイト先も注視し始める。
その頃プライベートでは近所の妹のような女子が裏サイトでいじめられているとおばさんから相談され、並行してそっちの事もバイト仲間の森に協力を求める。
そんな折、新宿近辺に住む老人の都築の元に町内会長から近所の廃ビルに不審者が入り込んでいるかもしれないから一緒に見に行ってくれと頼まれた。
ここまでだとてんでバラバラの出来事のようなんだけど、そこに浮浪者風の人達の連続失踪が加わり、いくつかの出来事が共通点を持ち始めた。
はじめはネット社会の問題がメインなのかと思ってたのに、どぉもこれは違いますよね。
一見解決したかのように見える裏サイトのいじめ問題は孝太郎の妹に飛び火した感じするし、猟奇殺人は続いてるし失踪事件は怪異事件のようになってきたし。
これが別々の事象なのかどこかで繋がっているのか今は判らない。
幼女を保護した家族の入信している宗教団体もなんか胡散臭いから事件に絡んでるかまた別の事件を起こしそうな感じもするし、孝太郎に恋愛フラグが立ちそうな気配もするしなぁ。
そんなこんなで今の一番の関心事は孝太郎が手に持ったままのバールが吉と出るか凶と出るかだ。
早く続きが読みたい。 -
上だけ読了。
難しい業界を、優しく平易な文章で説明する宮部さんの力量は流石。
所々、例えば元警察官とか近所のおばあちゃんとかのらしさはすっと馴染んで、読んでいてなんの疑問も持たない。
でもこれ、下のアマゾン書評が酷評といってさしつかえないので(宮部さんはもう本を出さないほうがいいとまで書かれてた)、下は読まないことに決めた
ここまでは、結構面白かった -
完全に現代ものかと思ったら、急にファンタジー要素が入ってきて驚いた。最初の思い込みの為に頭ファンタジー感についていけなくて大変だったが、読み進めるうちに現代とファンタジーの混ざり具合にはまって一気読み。
まったくのファンタジーでない所が面白かった