そういうふうにできている (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101388212

感想・レビュー・書評

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  • 産休に入り、妊娠、出産にまつわる本ということで読了。
    日常をこんなにリアルに切り取って表現するさくらももこさんはやっぱり天才だなぁ。文章がすらすら入ってきて目の前にイメージが広がるようでした。
    なかなか言葉に表現されないような便秘の苦しみ(笑)や、心と魂の違いを見事に言語化しているのもすばらしいと思いました。

  • さくらももこの妊娠・出産エッセイ。

    「赤ン坊に乳を与えながら、私は自分がこのか弱い生命を生かし続けることができるかどうか不安だった。それはあまりに小さく、フニャフニャしており、ちょっとした事で生きるのをやめてしまいそうな感じがしたのだ。」
    「彼は私の分身ではなく、彼以外の何者でもない。」

    共感できるフレーズがたくさん。
    産後すぐのとき、手放しで赤子を可愛がれなかった自分を、いい意味で肯定してもらえた。
    素直に面白かった!

  • 妊娠発覚から帝王切開での出産まで愉快に読める。
    切開では盲腸もセットで処置してもらい、切開に対してこんなに前向きな人がいるのかという印象。

    切開のあと点滴から放屁をするとご飯を食べてよいという看護師からの助言を信じて人前で2回オナラを披露し結局何も食べれなかったところが特に面白かった。

    出産に不安がある人は愉快な気分になるので読むべし。

  • さくらももこの作品は初めて。
    思わず出先で読んでいるときに声を出して笑ったりしちゃうような感じでたのしい。
    さくらももこの妊娠から出産にかけてのエッセイ。

  • 2019.11月。
    さくらももこエッセイは最高だ。やっぱり子どもの時代ってすごく大事で、その後の人生のルーツになると最近強く思う。さくらももこさんのように子育てに向き合いたい。
    おおらかに。個対個で。自分は自分で。「あんた」「あたしゃ」精神で。

  • 妊娠から出産の体験を綴った。自分とは何かとか、魂と脳と心の関係とか、まじめに考えてるところも共感できておもしろい。2019.11.12

  • 夫が何気なく借りてきてくれたのだけど内容ヒット!妊娠前からさんごのはなしーわかるわかるーさくらももこのエッセイ初めて読んだけど面白いなぁ。内診「およそ愉快とは程遠い」。笑

  • 妊娠するとホルモンに支配される。逆らえない。
    読んでて、その通り!と思った。
    実際ホルモンに振り回されると身も心も疲弊するけど、さくらももこさんの書きっぷりで、それらがなんでもないくだらないことのように思えるから不思議。
    途中、魂やらエネルギーの話になるとイマイチ…だったけど、全体的にはやっぱり面白かった。

  • 妊娠中に読もうと思って買ったのに、読んだのは娘がもうじき2歳になる頃という……。でも、面白かった!やっぱりももこ節(?)が好きらしい。

  •  さくらももこのエッセイです。きっかけは…新潮文庫の夏の100冊の中の1冊だったこと。新潮文庫は毎年2冊買ったら必ずもらえるので、抽選やなんかのほかのものとは違い、毎年必ず2冊買います。
     で、「そういうふうにできている」は、エッセイでも一風変わり、妊娠から出産までの一連のできごとをまとめた本になっています。出産というものの勉強のために読んでおいて損はなし。あと、人間の勉強のため、とかでも。
     さくらももこが妊娠に気づいてから、悪阻を経験し、便秘を経験し、そんなことがほんとセキララに描かれているわけです。
     胎児をお腹に抱えながら、人間て何?とか魂って何?とか考えるさくらももこ。ホルモンのせいで情緒不安定になるさくらももこ。帝王切開で子供を生むさくらももこ。
     どこまでもセキララなものですから、たまーに「えーーーー…」とか思うこともあり。うるうるっとくるところもあり。なかなか、おもしろいです。子供産んでみたいって、思う作品、かな。


     このエッセイを読んで、結果何を一番思ったかっていうと、妊娠するとこんなことも起こるんだなぁってことと、あとさくらももこってこーゆーこと考える人なんだなーっていうこと。今まで「ちびまる子ちゃん」も読んでたし、「もものかんづめ」なんかも読んだしね。さくらももこをまったく知らなかったわけじゃないはずなんだけど、みたいな。
     で、愛されて生まれてくる子というものを思いました。愛されて生まれてきて、書かれているんだな、と。この親子、見守っていきたい。

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著者プロフィール

1986年からマンガ雑誌『りぼん』(集英社)で連載がスタートした「ちびまる子ちゃん」の作者。1990年からはフジTVでアニメ化され、超人気番組となる。『まるむし帳』(集英社)は唯一の詩集。

「2019年 『さくらももこの詩による無伴奏混声合唱曲集 ぜんぶ ここに2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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